【奇天烈相談ダイヤル】レトロで新しい?怪奇現象解決ゲーム【レビュー】

令和のレトロゲーム「奇天烈相談ダイヤル」配信開始!

昭和・平成初期の空気が懐かしがられる、令和の昨今。

レトロゲームファンの期待に応えるかのごとく、あるテキストアドベンチャーゲームの配信が始まりました。

その名も「奇天烈相談ダイヤル」。

何とこのゲーム、グラフィックや取り扱っているテーマ、ゲームの舞台、何から何まで 1994 年当時を彷彿させる作りになっているんですよ!

「奇天烈相談ダイヤル」とはどんなゲームなのか、私の方で早速プレイし、初回プレイの感想をレビューにまとめてみました。

  1. レトロゲームファンに嬉しいゲーム
  2. ホラーが好きな人はもちろん、苦手な人でも楽しめる
  3. 無料配信とは思えないハイクオリティ

この記事は 5 分で読めるので、ぜひ最後までご覧ください♪

奇天烈相談ダイヤルとは

怪異を解決する電話相談

「奇天烈相談ダイヤル」とは、怪異と呼ばれるさまざまな怪奇現象に怯える人たちからTV電話で相談を受け、解決に導くゲームです。

主人公が行うことは、相談を受けた怪異の内容がホンモノかニセモノかを判定するのみ!

ストーリー内には、昔から噂されていた「あの話」や映画で話題になった「この話」など、数多くの怪異が収録されています。

ホラーが題材ですが、登場するキャラクターたちがとてもコミカルなので、ホラーが苦手な人でも大丈夫です♪

ゲーム基本情報

リリース日2024 年 2 月 10 日
Steam リリース日2024 年 4 月 26 日
対応機種PC / スマホ ( スマホ非推奨 )
開発法螺会
ジャンル怪異判定アドベンチャー
価格無料 ( 投げ銭制度有り )
公式サイトhttps://horakai.com/

登場人物紹介

【主人公】ミサコ

ミサコ新人相談員で、普段は女子大生。

ある日、TV で見かけた「奇天烈相談ダイヤル」の CM をきっかけに、相談員として活動を始める。

ちなみに相談員は全員ボランティア。

【オペレーター】ノブ子さん

ノブ子さんおしゃべりそうな中年の女性。

普段は電話窓口係として電話を取り、相談内容にしたがって相談員への振り分けを行っている。

常に騒がしい。

【先輩相談員】オーモリくん

オーモリくんそっけないけど面倒見が良い先輩相談員。

業務マニュアルや資料を作成し、新人相談員である主人公にさまざまなアドバイスをしてくれる。

ただし、ミスには厳しい。

相談者

「奇天烈相談ダイヤル」には、怪異の解決を求める相談者からの電話がたくさんかかってきます。

相談者は老若男女、多種多様ですが、時には人ではないかもしれない人 (?) から電話がかかってくることも。

「奇天烈相談ダイヤル」基本的な流れ

「怪異」に怯える人の相談を解決!

ゲーム内の舞台は、ホラーや 神隠し といった「怪異」がブームになった 1994 年の日本です。

相談員ミサコの仕事は、相談者から相談を受けた怪異の話を聞いて、真偽を判断すること。

具体的には、「いつ」「どこで」「だれが」「どんな怪異」などの質問を使い、適切な情報を引き出します。

手元にはオーモリくんが作ってくれたマニュアルと資料があったから、ホラー話には全く詳しくない新人相談員の私こと、ミサコでも初日は何とか乗り越えました♪

ひとすじ縄ではいかない相談も?

初日は、ノブ子さんが「怪異の名前がわかっている簡単な相談」だけを回してくれましたが、翌日は「怪異の名前がわからない相談」を引き受けることに。

怪異の名前がわかっていれば、検索をするだけなので簡単です。

それに対し、怪異の名前がわからない場合は、特徴から資料のあちこちを確認して判断をするため、少し難易度が高くなりました。

また、日数がたつにつれて、相談が目的ではない (!?) 電話への対応も任されるので、マニュアルをしっかり読んでおく必要があります。

研修期間終了後は成績発表

7 日間の見習い期間が終わったら、先輩相談員オーモリくんによる成績発表の時間です。

ここでは、7 日間の累積スコアと、スコアに応じて S ~ D までに分けられた自己ランクの発表が行われます。

判定の成否はもちろん、「きちんと名前を聞いたかどうか」「相手の顔を見て話をしたか」などもスコアに絡んでくるので要注意。

低スコアの場合は、オーモリくんのあきれ顔が見られます…

「奇天烈相談ダイヤル」の魅力 6 選

受け取った情報から答に辿り着く過程が楽しい!

私がこのゲームをしていちばんに楽しいと思ったことは「相談で得られるさまざまな情報から答を見つけ出すこと」です。

相談者から得た情報をモトに共通点や相違点を見つけ出し、これだと思った怪異の名前に辿り着いて真実を伝えられた時は「自分が相手の役にたてた喜び」が、じわっとこみあげてくる感覚になりました。

逆に、いくら情報と照らし合わせても全くわからず、判定失敗することもありましたが「次こそ絶対成功してやる」と、モチベーションアップにつながりました!

操作がわかりやすい

本作品はテキストアドベンチャーで、基本的に選択肢をクリックするだけのシンプルなもので、操作はとても簡単です。

ただし、検索や会話の一部でテキスト入力を行う必要があるため、スマートフォンを使うより PC からキーボード入力で操作をする方が遊びやすいでしょう。

マニュアル・資料完備!

ゲーム内には、オーモリくんが作成してくれたマニュアル資料があります。

マニュアルには「ゲームの進め方」が書かれてあり、これを読めばゲームの基本的な流れはバッチリです!

資料には「怪異に関するさまざまな特徴」が記されていて、資料から怪異の名前で検索をすることもできます。

難易度が細かく設定できる

このゲームでは、スタート時に難易度の設定をします。

カンタン設定で用意されているのは、EAZY / NORMAL / HARD / VERY HARD の 4 つです。

その他にも、時間の進む速さMEMO 機能ハートの数など、好みに合わせてカスタマイズできます。

Ver 1.05 からは、新機能として「判定失敗時に答え合わせする」機能も実装されました。

レトロな雰囲気

奇天烈相談ダイヤルの魅力に華を添えるのは、全体にただようレトロなムードです。

ドット絵単一色で作られたシンプルなプレイ画面は、古き良き時代のファミコンゲームやガラケーアプリを思い出しますね。

このゲームの舞台である 1994 年は「テキストアドベンチャーが流行った時代」でもありました。

そのことを思うと、開発者のコンセプトとして当時の雰囲気を取り入れたかったことが、作品全体からガッツリ伝わってきます。

周回要素有り

ゲーム内で知った怪異は、どんどんゲーム内のノートに記載されていきます。

一度知った怪異は、二周目以降に引き継がれます。

また、クリア時のスコアによって、上級者向けのモード解放も!

解放される要素は、次のとおりです。

モード解放条件
EXTRA モードランク D 以上
ENDLESS モード ( Ver 2.00 以降 )ランク D 以上
達人 モードランク A 以上

具体的にどのようなモードなのかは、プレイしてみてのお楽しみですが、いずれも「奇天烈相談ダイヤル」をより深く楽しめるモードであることは間違いありません。

始める前に注意しておきたいポイント

「聞く必要のない質問」がわかりにくかった

電話で会話をしている最中、聞く必要のない情報を聞こうとすると「その質問は関係ない」と相手に言われ、ペナルティでハートにダメージを受けてしまいます。

プレイヤーによっては、最初は「全て聞いておきたい質問」のように感じてしまい、どの質問が聞かなくていい質問なのかがわかりにくいでしょう。

私自身、後半になるにしたがって「その質問は関係ない」と言われる頻度は下がったので、プレイを繰り返すうちに慣れていく要素かもしれません。

「活動を始める」と一時停止できない

「奇天烈相談ダイヤル」では、事務所に到着すると「活動を始める」をクリックすることで電話相談受付の待機を始めます。

この「活動を始める」を一度クリックすると、一日の活動が終わるまで一時停止をすることができません。 ( Ver 2.02 時点 )

バックログやノートを開いていても時間はどんどん進み、電話受付をしている間はセーブやロードといった他の機能も使用不可です。

プレイ中に急用で席を外す時などは、ご注意ください。

まとめ

「ホラーは苦手」「怪奇現象の話はほとんど知らない」そんな私ですが、始めると面白くて夢中になり、一気にエンディングまでプレイしました!

テキストアドベンチャーが好き、レトロゲームが好き、ホラーが好き、推理が好き、という方には特にオススメです。

公式によれば「プレイ時間は 2 ~ 10 時間」とのことで、周回も考えるとかなりの時間、プレイできそうですね。

20 世紀末の雰囲気を味わってみたい方、一度「奇天烈相談ダイヤル」を覗いてみてはいかがでしょうか♪

ライター紹介

whitecat
whitecatと申します。
ファミコン時代からのゲーマーで、これまで幅広いジャンルのゲームを楽しんでまいりました。現在はNintendoSwitchやPCのゲームを中心にプレイしています。「読者の皆様が知りたい情報をわかりやすくお伝えすること」が私のモットーです。
何卒、よろしくお願いいたします。

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