【原神が描く社会問題③】「持続可能性(サステナビリティ)」と「永遠」に言及した稲妻編

魔神任務第2章(稲妻編)のテーマは「持続可能性(サステナビリティ)」

 

みなさんこんにちは、「横島先生」と申します。

原神というゲームは、我々プレイヤーの世界で実際に発生している社会現象や社会問題について、ゲーム内のストーリーと絡めながらプレイヤーに考えさせる意欲的な作品となっております。

取り扱う社会現象や社会問題は魔神任務(メインストーリー)の章毎に異なっています。

今回の記事では、魔神任務第2章(稲妻編)で触れられている「持続可能性(サステナビリティ)」について解説させていただきます。

なお、本記事は以下のような構成になっています。

  1. 持続可能性(サステナビリティ)とは?
  2. 雷電・影が追い求めた「永遠=持続可能性」
  3. 原神では「多様性」が持続可能性に大きく影響すると言及

それではさっそく、詳細を見ていきましょう。

この記事は5分程度で読み終わりますので、さいごまでお付き合いいただければ幸いです。

持続可能性(サステナビリティ)とは?

持続可能性の基本的な考え方

持続可能性(サステナビリティ)は、未来の世代が良い環境や社会を享受するために、現役世代がどのような行動をすべきかという概念となります。

つまり、私たちが持続可能性を考えるとき、現在のニーズを満たすだけでなく、将来の世代が持続可能な環境で暮らせるように努力することが重要ということです。

例えば、地球の環境について考えてみましょう。

地球は私たちが住む大切な場所であり、綺麗な自然がたくさんあります。

しかし、私たちの生活や産業活動が増えるにつれて、環境に負担がかかっています。大気の汚染、森林の伐採、海洋のゴミなど、様々な問題が生じています。

持続可能性を考えると、私たちは地球の環境を守るために、エネルギーの使用を節約したり、再生可能エネルギーを利用したり、ゴミをリサイクルしたりすることが必要です。

また、自然を大切にし、動植物たちの生息地を保護することも重要です。

そして、社会においても持続可能性が重要です。社会的な持続可能性は、人々が平等に扱われ、貧困や差別がない社会を目指すことを意味します。

互いを尊重し、助け合い、誰もが尊重される社会を築くことが大切です。

持続可能性の解決方法は多様

持続可能性の実現には、さまざまなアプローチがあります。

まず、個人の努力が重要です。

私たちは日々の生活の中で、エネルギーの節約やリサイクル、持続可能な商品の選択など、環境に配慮した行動を取ることができます。

次に、政府や権力者が取り組むことが必要です。

法律や政策を制定し、再生可能エネルギーの導入や環境保護の推進など、大規模な変化を促進します。

さらに、産業やビジネスのセクターが持続可能性を考慮することも重要です。

持続可能なビジネスモデルの採用や環境への配慮、社会的責任の実践などが求められます。

これらのアプローチは、個別にではなく、相互に補完しあうことが大切です。

個人の意識が高まり、政府が適切な政策を実施し、産業界が持続可能な実践を行うことで、より効果的に持続可能性を実現することができます。

雷電・影が当初選択した「永遠=持続可能性」

雷電・影が「永遠を追い求める」という行動は「持続可能性」に重なる要素を含んでいると言えます。

雷電・影が神であり人間よりも優れた存在であることは自他ともに認めるところでした。

その結果、彼女は自らの方法で永遠や持続可能性を追求しようとし、他社からの影響を排除するために鎖国や目狩り令を実施しました。

持続可能性の観点から見ると、彼女が他の国からの影響を排除することで、自らの国や民衆の環境や社会を保護しようとしたと解釈できます。

また、目狩り令を実施することで、人間の影響を減らす試みがあったと考えられます。

これらの行動は、持続可能性の観点からは自己保護の手段とも見ることができるでしょう。

ただし、鎖国や目狩り令のような行動は、他国や人間との協力や共存を否定する側面もあり、持続可能性とは異なる面も持っていたとも言えます。

持続可能性の実現には、協力と共存が重要な要素となることを忘れずに考える必要があるためです。

雷電・影が最終的に選択したのは「多様性」

物語の中で雷電将軍は、自らの政策が絶対的に正しいという前提に疑問を抱き、過去の考え方が正しくなかった可能性を考慮するように変化します。

そして、多くの人間の価値観を尊重する「多様性」へと舵を切ることとなります。

持続可能性は、1つの人間や立場だけで完結するものではなく、多様な視点や意見を尊重し取り入れることが重要です。

このような多様性は、持続可能な社会や環境を築くための基盤となります。

過去の経験や考え方を振り返り、改善することで、持続可能性への舵を切ることができるのです。

雷電将軍が多様性を取り入れることで、より良い政策や社会を築く道が開かれるというのはプレイヤーが属する現実世界でも重要な教訓です。

現実の世界でも、持続可能性を追求する際には、さまざまな専門家や関係者の意見を取り入れ、協力することが必要です。

このような協力と多様性が、持続可能性へと繋がるのです。

物語から得られるこのようなメッセージは、持続可能な未来を築くために私たちが必要な知恵と示唆を与えてくれます。

持続可能性を実現するためには、柔軟性を持ち、変化を受け入れることが大切であり、多様性を尊重しつつ共に前進していくことが必要です。

まとめ

「永遠」と「持続可能性」を結びつける視点

雷電将軍が神として永遠の存在を追い求める姿勢は、持続可能性に通じると言えます。

持続可能性も未来の世代に良好な環境や社会を提供することを目指す永続的な追求であり、共通点があります。

「多様性」の重要性

物語の中で雷電将軍は、自らの政策に疑問を抱くことで過去の自分が正しくなかった可能性を考慮し、多様性を取り入れる方向へ舵を切ります。

このように多様な視点や意見を尊重し取り入れることが、持続可能性を追求する上での重要な要素として描かれています。

「持続可能性」の実現には柔軟性と協力が必要

物語は持続可能性の実現には、過去の経験を振り返り、改善する柔軟性と多くの人間の意見を取り入れる協力が必要であることを示唆しています。

協力と多様性を大切にし、共に前進することが持続可能性への道を切り拓く鍵となります。

物語の中の雷電将軍の変化は、私たちが現実の社会や環境においても持続可能性を追求する上での重要な教訓となります。

持続可能な未来を築くためには、常に学び、改善し、多様性を尊重する姿勢を持ち続けることが不可欠です。

では、本日はここまでとさせていただきます。

ではでは。

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ライター紹介

横島先生
こんにちわ、『横島先生』と申します。
工学の博士号を持つ異色のゲームライターです。
ネットゲーム歴は長く、「Diabro2」や「Age of Empire2」などの海外ゲームから入り、国産ゲームでは「FF11」を長くプレイしておりました。
現在はmihoyo社の「原神」に出会い、熱中しております。
皆様に有意義な情報をお伝えしたいと考えておりますので、何卒、よろしくお願いします。
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