あの”神殺し”が還ってきた!【GOD OF WAR RAGNAROK】前作プレイ済視点でガッツリレビュー!

GOD OF WAR RAGNAROK発売!!

2022/11/9、 PLAY STATION STUDIO の製作チーム Santa Monica Studio より、【GOD OF WAR RAGNAROK】が発売されました。

本作は、2018年に発売された【GOD OF WAR】から数年後の世界を描いた、続編にあたります。

その爽快感溢れる戦闘と、神話を元に描かれた壮大なストーリーから、多くのファンから人気を集めるシリーズです。

また本作は、The Game Award 2022 の Game Of Year 部門にノミネートされる等、注目を集めています。

そこで今回は!GOD OF WARシリーズの最新作【GOD OF WAR RAGNAROK】について、前作プレイ済みの筆者が、その違いや魅力についてレビューしていきたいと思います!!

ちなみに、筆者のプレイ状況は以下の通りです。

  • プレイ環境:PS5
  • プレイ時間:20時間程度
  • 収集物:ほどほどに収集

本記事は前作をプレイした方向けになります。前作未プレイの方は、下記の記事を参考にしていただければと思います。

【GOW ラグナロク】前作未プレイでも楽しめるのか徹底レビュー! – キャラゲッ! (chara.ge)

本記事をザックリ言うとこんな感じ!

  1. 本作の概要と魅力について
  2. 前作との違いについて
  3. プレイした感想

本記事は7分程度で読み終わりますので、是非最後まで読んでいってくださいね!

本作のストーリー概要

上述でも書きました通り、本作は前作から数年後の世界になります。

時が経った今、あれからどのように世界やキャラクターが変化したのか、書いていきたいと思います。

来る終末の日【ラグナロク】

フレイヤの息子バルドルとの激闘の後、ミズガルズでは雪が吹きすさぶフィンブルの冬が訪れているところから、物語はスタートします。主人公クレイトスとその息子アトレウスは、予言に書かれた終末の日【ラグナロク】が訪れようとしている世界で、日々を過ごしていました。そんな中突如として雷神トールと、主神オーディンが彼らの家を訪ねてくることで、2人の生活は一変します。ラグナロクを止めるため、己の運命を変えるため、クレイトスとアトレウスは再び九界を旅することとなります。

主要キャラクター

クレイトスはバルドルとの戦いの後、フィンブルの冬が訪れたミズガルズで、息子アトレウスの訓練に明け暮れながら、2人で生活をしています。本編始めでは、妻ラウフェイの遺灰が入っていた子袋を、もの悲しそうに見つめるシーンがあります。彼女との約束通り、ヨトゥンヘイムに遺灰を撒いた今でも、その死を拭いされない様子が伺えます。

アトレウスは、心身共に大きく成長を遂げています。背は頭一つ伸び、声変わりもしています。戦闘においては、日々の訓練もあってか、弓の扱いは一級品です。更には食料調達のため、一人で動物を狩りに行ったりと、クレイトスの心強い相棒となっています。しかしながら、年頃もあってか自身をまだ未熟者と思っている父に対し、少々苛立ちを隠せない様子です。あるシーンでは「クソオヤジ!!」と吐き捨てる姿もww

知の巨人ミーミルは、相変わらずのおしゃべり好きです。クレイトス親子たちとの生活にもだいぶ慣れてきており、頭を置ける専用の場所も作ってもらえたりと、より親しい仲になっているようです。

女神フレイヤは、息子バルドルをクレイトス達に殺されて以来、2人を追い続ける復讐の鬼と化しています。フレイヤを助けるため仕方なく手をかけたとは言え、息子を殺されたことによる怒りの業火は尚燃え続けています。

フルドラ兄弟も健在です。ぶっきらぼうの兄ブロックと、きれい好きの弟シンドリ、前作通り武器装備や便利グッズで、クレイトス達を手助けしてくれます。今回では2人の旧友が登場する等、彼らのバックグラウンドに関して深堀りされる部分もあります。

本作では主神オーディン雷神トールも登場します。ある日彼らは、クレイトス親子の元を訪ね和平を持ちかけてきます。悪事の限りを尽くしてきたことを知っているクレイトス達は、その誘いを断固拒否します。それを聞いたトールは、腰に提げた雷槌ミョルニルを振りかざし、彼らに襲い掛かります。

ゲームシステムの変更について

爽快なアクションはそのままに、ゲームシステムの面では前作から大小様々な変更点あります。ここでは中でも、大きく変更された主な部分について触れていきたいと思います。

フィールド上のギミック

前作のフィールドギミックと言えば、投げ斧による機械の起動、冥界のいばらの破壊、ノルンの宝箱の解除等が主でした。それに加え、本作はブレイズ・オブ・カオスを使った崖や対岸への移動、高い段差からの奇襲、障害物の排除も行えます。またこのギミックを利用したパズル要素もでてくるので、移動中も終始飽きさせない演出が施されています。

クレイトスのアクション

前作同様、氷の斧リヴァイアサン、炎の二刀ブレイズ・オブ・カオス、盾と格闘の近接戦闘です。ルーンアタックもあり、経験値で強化するという面は変更ありません。ただコンボにはアレンジが加えられており、前作のルーンアタックを織り交ぜた攻撃も存在します。

スキルのシステムは大きく変わっています。以前は得た経験値を消費して習得と強化どちらも行えました。しかし今回はスキルの習得は経験値、強化は使用数を重ねることで高まっていきます。またその習熟度が最大に達すると MOD が付与でき、攻撃を当てた際にプラス効果が付きます。これによってより戦略的に戦闘のカスタマイズが行えます。

使用キャラと従者の追加

本作ではクレイトスだけでなく、アトレウスをプレイアブルキャラとして操作可能です。クレイトスの豪快でパワフルなスタイルとは異なり、弓矢での遠距離攻撃の他に、弓で直接殴りつけたり回し蹴り等の体術を行ったりと、相手を翻弄しながら戦うスタイルです。

また従者も追加されており、アトレウスの他にブロックやシンドリ、フレイヤ等も共に戦ってくれます。この従者ですが、経験値は個々に得られる仕様に変更されており、「クレイトスに使いすぎて、アトレウスに充てる分がなくなっちゃた!」ということがないので、個人的には嬉しい変更点でした。

サブクエストのボリュームアップ

前作もサブクエストはかなりのやりこみ要素がありましたが、今回はそれを上回ったボリュームとなっています。中には専用ステージと言えるほど、エリアを割合で占める大規模なサブイベントも存在します。内容自体も本編に直接的に関わってくるものもあることから、「寄り道」と言うにはあまりに濃いです。勿論クリアしなくとも本編は進められますが、ストーリーをより楽しんだり、旅に有益なアイテムも獲得できるので、サブイベントは挑んで決して損はないでしょう。

プレイしてみての感想

冒頭でも書きました通り、筆者は前作クリア済です。それを踏まえ、クリア済のユーザー目線、かつ個人的に感じたことを述べていきたいと思います。

プレイアブルキャラが増えた!!すごい!!

これが一番嬉しかったです。実は筆者、過去発売された God of War ~ God of War Ⅲ もプレイしています。これまで操作できるキャラクターがクレイトスのみだったので、ここで別のキャラクターが使用できることに軽い感動を覚えました。勿論シリーズ毎に操作感の変更など行われ、プレイヤーがマンネリを感じないよう、様々な趣向を凝らしていたことは重々わかっていました。しかし、違うキャラが操作できることにより、そのキャラ視点で物語を辿ることができるのは、素直に良いなと感じました。

手で感じる「もの」の質感

幸運にも PS5 を手に入れられた方は、是非 PS5 で本作をプレイしてほしいです。本作は移動中やアクション中、イベントシーン中等、コントローラーが実にリアルに振動します。例えば鎖を掴んで上り下りする時。鎖を握る際、金属がカチャカチャと音を立ててこすれ合うイメージがあるかと思いますが、そうであろう感覚がコントローラー越しに伝わってきます。ただ振動するのではなく、リアルな質感を感じさせる振動なので、より臨場感が味わえるかと思います。

ちょっと不便なマップ

前作はマップに若干の見づらさを感じましたが、本作でもそれをぬぐい切れていないと、個人的に感じました。以前は山、森、鉱山といった大まかな表示のみで、どんなフィールドになっているかまではわかりませんでした。今回はそれがある程度詳細にはなったものの、開けられない宝箱や、見逃したオーディンの鴉が、どこにあるかまではマッピングされない仕様でした。本シリーズは「そういえば、あそこにあれあったな」と思い出す楽しみもありますが、後で取りに行きたい人にとっては、少々不便を感じるかもしれません。

さいごに

【GOD OF WAR RAGNAROK 】は、冒頭でも述べた通りゲーム業界で注目されている期待作です。筆者自身も20時間程プレイしていますが、とてもワクワクしながらプレイしています。所々に回収されていく伏線もあるので、今後の展開がとても楽しみです!クレイトスとアトレウスは、来る「ラグナロク」にどう立ち向かっていくのか、続きに期待しながら2人の今後を見届けたいと思います!!

ライター紹介

まりもり
主にアクションゲームが好きなゲーマーです。メトロイド、ゼルダ、バイオなど2D3Dなんでもござれ!一度ハマってしまうと、1日中ゲームに費やす事もしばしば…読者の方に好きなゲームの魅力を知っていただくべく、執筆しております。是非読んでいただけますとと幸いです。