『ジャンプアルティメットスターズ』キャラクター解説【「トレイン」編】

JUSキャラクター解説「サスケ」編

2006年にニンテンドーDS用ソフトとして発売され、多くのジャンプファンに愛されたお祭り型格闘ゲーム

『ジャンプアルティメットスターズ』

今回は、スピード感のあるシューティングキャラとして、他のどのキャラクターとも違う独自の戦闘スタイルを持つ「トレイン」を解説していきます。

緻密かつスタイリッシュな『トレイン』の奥深さに気付いていただけると嬉しいです!

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「トレイン」基本データ

▼登場作品
BLACK CAT(著:矢吹健太朗)
▼原作でのキャラクター設定
賞金首を捕えて、その懸賞金で生計を立てる”掃除屋(スイーパー)”の青年。
早撃ちの達人で、並の銃身では早撃ちの負荷に耐えきれないため、オリハルコン製の銃・”ハーディス”を愛用している。
元々は秘密結社”クロノス”の一員であり、感情の薄い暗殺者だったが、親友の死をきっかけに組織を抜け、「自由に生きる」ことを信条として”掃除屋”となった。
”掃除屋”となってからはスヴェンとコンビを組み、ある事件でイヴを保護して以降は3人で行動している。
本作に選出されたコマやバトルアクションなどから、クールな性格と思われがちだが、実際はかなり天然の入った明るくストレートな性格。
その天然ぶりから、年少であるイヴに呆れられることも。
▼攻撃属性
”力”(5コマに”知”属性の派生あり)
▼体力基本値
4コマ:136
5コマ:152
▼アビリティ
「掃除屋」
・”帯電”無効
・”三角跳び”可能
▼相性補正(受)
・イヴ(出典『BLACK CAT』)
・スヴェン(出典『BLACK CAT』)
・夜一(出典『BLEACH』)
▼相性補正(与)
・イヴ(出典『BLACK CAT』)

「トレイン」通常技性能

▼弱
普通のストレートパンチです。
”弱”にしては出が遅めで、同じく”弱”を起点に接近戦を狙ってくる相手には潰されがちなため、あまり積極的に狙っていく技ではありません。
敵の攻撃をガードした後の割り込みや、各種コンボの起点としては有効な技のため、使いどころはしっかり選んでいきましょう。
▼横弱
半歩ほど踏み込んで、キックをお見舞いします。
踏み込みの距離はさほど長くありませんが、”弱”が届かない距離の敵に差し込むにはそこそこ有効な技となっています。
トレインは相手との距離感が重要なキャラですので、技のリーチはしっかりと把握しておきましょう。
▼上弱
相手を蹴りあげながら、バク転の要領で後ろに下がる攻撃です。
始動に少し隙がありますが、攻撃を出しながら相手との距離を取ることができるため、高機動シューティングキャラのトレインの立ち回りには最重要となる技だと言えます
とはいえ、乱打戦の最中に狙える技ではないため、ダッシュで接近してきた相手を迎撃する形で使うのがメインの使い方となるでしょう。
距離を離しながら、サポートで足止めを狙うのも有効です。
▼空中弱
相手を踏みつけるメテオ攻撃です。
攻撃範囲がほぼ真下にしか出ず、そのリーチもかなり短いため、積極的にメテオを狙うには不安が残ります。
積極的にメテオでKOを狙うというよりは、床の穴の近くで時折この技を振って見せ、相手の行動にプレッシャーを与えるのが有効な使い方だと言えるでしょう。
また、ヒットすると若干跳び上がるため、乱戦時にはその隙を狙われないように注意が必要です。
▼強
踏み込んで、低い体勢からハーディスの銃身で殴打します。
踏み込みがある分リーチは長めで、単発の威力もそれなりですが、始動と終わりの隙がかなり大きく、不用意に差し込むのはかなり危険です。
単発威力の高さを活かして、コンボの起点に組み込むのが主な使い方となるでしょう。
▼横強
正面に向けて早撃ちで攻撃します。
連打で攻撃回数が増え、通常時は3回まで、固有アクション後は6回まで攻撃回数を増やすことが可能です。
トレインの立ち回りの中でも重要な技の一つですが、始動や終わりの隙がかなり大きめのため、しっかりと相手を引き離した状態で使っていきましょう。
また、他の連打系技全般に言えることですが、本作の連打入力はタイミングが意外とシビアです。
ただ連打しているだけだと一発分しか反応しなかったり、2発だけ撃って別コンボにつなごうとしたら3発目が出てしまったりすることもあるため、連打のタイミングはしっかり練習しておきましょう。
▼上強
斜め上方向に向けて早撃ちで攻撃します。
この技も連打で攻撃回数が増え、通常時は3回、固有アクション後は6回まで攻撃回数を増やせます。
やはり隙は大きめですが、対空牽制手段としてはかなり有効な他、上の方の乱戦に一方的に攻撃することも可能です。
隙は大きいですが、弾速自体はかなり早めです。
狙って直接当てに行くというよりは、中距離からの牽制や奇襲に活用しましょう。
▼空中強
斜め下方向に向けて早撃ちで攻撃します。
この技も通常時は3回、固有アクション後は6回まで、連打することで攻撃回数を増やせます。
この技もやはり隙は大きめですが、床にあたった弾丸が反射する特性を持っているため、意外なところにいる敵に攻撃できる可能性があります。
奇襲に使うには後隙がネックになりがちなため、反射の軌道を読んで画面外の敵を牽制する使い方が有効です。
特殊な技な分、この技を使いこなすプレイヤースキルが求められる技だと言えるでしょう。
▼キャラチェンジ
煙弾を撃って攻撃します。
「”弾丸を取り出す”→”弾丸を詰める”→”発射”」という工程を踏むため、始動の隙はとんでもなく大きいですが、その分リーチが長く、ヒット時の相手の怯みも大きめな攻撃です。
そのまま”横強”につなぐことも出来るため、ヒットを確認したらすぐに横強につないで、ペースを握ることを意識しましょう。
▼ガード崩し
炸裂弾を撃って攻撃します。
”キャラチェンジ”と同じ工程を踏むため、この技も始動の隙が大きいですが、その分射程は他のキャラと比べると長めです。
ただし”キャラチェンジ”とは違って、”横強”にコンボは繋がらないため、その辺りは注意と慣れが必要です。
▼タッチ
”横強”と同じモーションで、銃の早撃ちをします。
始動の隙が若干軽減されている分、威力が落ちており、銃弾は3発で固定されています。
威力は落ちていますが始動の隙が減っている分ため、咄嗟に使いやすい攻撃になっています
着地の隙消しなどにも使いやすいため、”L・Rシール”を貼っておくことも検討すべきでしょう。
ただし後隙は軽減されていないため、その点には注意が必要です。
▼固有アクション
銃を回転させて放り投げ、キャッチします。
このアクションを行った後、一度だけ”横強”、”上強”、”空中強”の連打可能数が増加します。
ただし”横強”と同じモーションの”タッチ”は増加しないため、注意が必要です。
一発のダメージが軽めなトレインにとっては、ダメージソースを増やすことができる意外と重要なアクションです。
隙もさほど大きくはなく、トレイン自体敵と距離を話すことが得意なキャラですので、隙を見つけて使っていきたいアクションと言えます。

「トレイン」必殺技解説

▼4コマ

電磁銃
ハーディスに電気を溜め、充電完了と共に銃から電撃を放って攻撃します。
始動の隙と後隙が若干大きめですが、ダメージと共に”帯電”を相手に与え、ヒットした相手を強制的に押しやっていくタイプの技なので、トレインの戦闘スタイルにぴったりはまった優秀な技です。
地上から接近してくる相手への迎撃に使いやすいため、相手と直線で並んだら、積極的に狙っていきましょう。
ただし”貫通”性能はないため、多人数を巻き込むことはできません。
黒爪
回転しながら水平に跳び、すれ違いざまに相手に連撃を浴びせて吹き飛ばします
出が早い突進技のため、コンボの〆にうってつけの技です。
ヒットした相手は低くきりもみ回転しながら吹き飛ぶため、崖際でリングアウトを狙うのも有効でしょう。
また、乱戦に巻き込まれた際の切り返し手段としても有効です。ガードされると余計不利になってしまいますが、乱戦中にこの技に即ガードを決められるプレイヤーは多くありません。
過信は禁物ですが、様々な使い方を試してみましょう。

▼5コマ

炸裂電磁銃
かつての親友・サヤと共に放つ、強化版の”電磁銃”です。
始動の隙と後隙が若干大きくなっていますが、”帯電”付与と”押しやり”効果はそのままにダメージが跳ね上がっており、”貫通”効果もプラスされて複数人にヒットさせることができるようになっています。
相手の目の前で放つには隙が大きすぎますが、乱戦の外からの奇襲や、相手の行動を先読みしての迎撃に有効な必殺技です。
また、後隙の際に若干後ろに下がるため、時折かいくぐってきた相手の攻撃をかわすことも出来ます。
狙って出来ることではありませんが、なるべく後隙の移動も計算に入れておきましょう。
黒十字
斜め上方向に跳び上がり、連続の黒爪で相手を切り裂きます。
”黒爪”同様、出が早い優秀な技ですが、軌道が変化しているため離れた相手には当たりにくくなっています。
”上弱”で蹴り上げた相手にちょうど当たる軌道のため、コンボの〆や乱戦からの緊急脱出などに有効な技だと言えるでしょう。
特に、ガードされても構わず空中に逃げられるため、脱出手段としては”黒爪”よりも有効です。

「トレイン」戦い方解説

トレインは、高い機動力とリーチの長い銃撃をメインに戦う、「高軌道型シューティングキャラ」です。

基本的には中距離を保って、相手の接近を制限するように戦っていくのが、トレインを使う上での基本です。

機動力は作中随一に高く、機動力を強化するヘルプにも恵まれているため、接近された時の逃走手段や、多角的な攻撃を行うための足がかりには困りません。

決して弾幕キャラではない

しかし、トレインは完全な弾幕キャラではなく、どちらかと言えば「強い牽制能力を持つキャラ」という性能をしているため、完全に中~遠距離で相手を封殺するタイプではありません。

そのため「多角的な牽制で相手を固めて行動を大きく制限しつつ、限られたルートから攻めかかってきた相手にコンボを決めてリターンを取る」というのがメインの立ち回りになります。

実は近距離攻撃が重要

そのため、リーチの優秀な”横強”などの銃撃に目を奪われがちですが、実は本当に重要なのは”上弱”などの近距離攻撃

特に”上弱”は立ち回りに重要な技ですので、トレイン使いを目指すなら、まずは”上弱”の使い方をマスターし、「後退した分の距離で何ができるのか」を考えていきましょう。

最大でも5コマまでしかないトレインは、サポートやヘルプの組み合わせ次第で、非常に幅広い戦略が可能になります。

色々な戦略を試しましょう。

基本ステータスは少し劣る

ただし、コマ数が小さめな分基礎体力は低めで、火力の面でも他のキャラと比べると若干見劣りするところは否めません

牽制ばかりしているとサドンデスに持ち込まれ、トレインの得意とする多角的な攻めを封じられる戦場で戦わされることになるため、火力を補える相棒や、サポートコマをセットして、いざとなれば攻め手に回れるようにデッキを整えておくことをお勧めします。

相手の行動を制限し、場面に応じて柔軟に戦うことが求められるトレインは、作中でも屈指の「相手の行動の予測」が求められるキャラクターです。

相手の行動を的確に読み、その行動ルートを潰していって、自分に有利な戦場で戦うこと。

その予測能力を磨くことこそが、トレイン使いになるための第一歩だと言えるでしょう。

VS「トレイン」対策

牽制手段が豊富で、機動力の高いトレインを相手にするには、「相手のペースに乗らないこと」が重要になります

基本的には銃撃で牽制してくるパターンが多いため、まずはガードを優先して、どうにか相手に近づくことを考えましょう。

幸いにもトレインの技は、判定自体は弱めのものが多いため、ビーム系のサポートを使って強引に突破することも意外と有効です。

近距離戦でも注意が必要

そして近距離に持ち込んだとしても油断は禁物

”黒爪”によるカウンターや、”黒十字”による緊急離脱を警戒する必要があります

なるべくダメージの高いコンボを決めて、相手に何もさせずに畳みこむことを意識しましょう

基本的にガード押し返しや、空中への逃走を狙うことが多いため、”星矢3コマ”で先んじて空中を固めておいたり、相手が4コマであることがわかれば、あえて隙を晒して”黒爪”のガードを狙うのも良いでしょう。

また、火力そのものはあまり高くないキャラのため、体力の多いキャラであれば、強引に弾幕を突破することも十分選択肢に入ります

意外と守りに脆いキャラ

トレインは、対策がわからないと無敵にも見えるキャラですが、守りに回ると脆めのキャラです

動きの緩急がはっきりしていて、割と攻撃の隙が大きめのキャラでもありますので、動きの隙を見つけて懐に潜り込む判断力が、トレインを相手にする際には非常に重要になります。

おすすめヘルプコマ

イヴ
アビリティは「3段ジャンプ」。3段目のジャンプが可能になります。
そもそもの機動力が高く、多角的な牽制手段が売りのトレインにとって、機動力を高めることができるこのアビリティは相性抜群。
相性補正も受けられるため、基本的に入れておきたいヘルプコマです。
しかし、イヴのバトルキャラとはお互いに相性補正を受けられ、属性や戦術的な相性も悪くないことから、バトルキャラとして二人ともデッキに入れる選択肢もアリです。
とはいえ、その場合でも「3段ジャンプ」のアビリティは欲しいため、その時は「デビルバット」や「四不象」のヘルプコマで代用しましょう。
スヴェン
アビリティは「見切り」。必殺技で受けるダメージを25パーセントほど軽減します。
元々優秀なアビリティで、「大抵のキャラに必須」とすら言われる優秀なヘルプです。
よほど腕に自信がある人以外は、間違いなく入れておきましょう
スヴェンはイヴにも相性補正を与えられるため、トレインとイヴをバトルキャラにするデッキを組む場合は、二人共と隣接する位置を考えて配置しましょう。
また、二人をバトルキャラにする場合はキャラのリーチの関係上、「見切り」効果はイヴにつけた方が、基本的には活躍しやすくなります。
夜一
アビリティは「空中ダッシュ」。空中でダッシュすることが可能になります。
そもそもの機動力が高いトレインにとっては、強みを最大限に伸ばすことができる好相性なヘルプコマです。
可能な限り「3段ジャンプ」のアビリティと同時に入れ、トレインの強みを最大限活かせるようにしましょう。

トレインは相性補正ヘルプのアビリティに恵まれているため、基本的に上記3コマは、確定でデッキに入れるべきです

体力そのものは低めですが、5コマのトレインであれば「全相性補正+リーダー補正」を組み合わせることで、体力を184(補正無しの承太郎6コマ相当)まで上昇させることができます。

見た目やイメージよりもタフな戦いができるようになるため、なるべく相性補正を意識してデッキを組みましょう

おすすめサポートコマ

『土方』3コマ
発動が早い、前進しながらの乱舞攻撃です。
”横強”で押しやった相手にちょうどヒットするため、コンボの〆として案外重宝します。
必殺魂減少効果も、相手の行動を制限しやすくなるためトレインとは好相性
威力と拘束時間は、似たサポートの『大原部長』3コマに劣りますが、トレインと組み合わせるには『土方』の方が何かと有効です。
『天の助』2コマ
弾速が早いうえ、ヒット時の拘束時間が長く、必殺魂減少効果を持つ”ぬ”を前方に3発発射します。
ダメージはありませんが、相手の接近を強力に牽制することができるため、トレインには何かと重宝するサポートです。
地上からの接近が怖い場合は、とりあえずこのサポートを積んでおきましょう
『レイ』2コマ
攻撃範囲の広い対空攻撃です。
地上の相手にもあたり、技の発生位置の関係上潰されにくいことから、相手の接近を強力に封じ込めることができます。
ヒットした際に相手を吹き飛ばせるのもうれしい所。地上への牽制と見れば『天の助』2コマに若干劣りますが、対空手段も兼ね備えたバランスのいいサポートです
『神田』3コマ
ホーミング性能の高い中距離攻撃です。
やや攻撃の出が遅いため、迎撃手段としては若干使いにくいですが、そこそこのリーチと威力、空中で発動可能、高いホーミング性能、ヒット数の多さによるガード崩し性能と、あらゆる面でかなり優秀な中距離攻撃です。
一発の威力が低いトレインにとっては、攻めにも守りにも転用できるこのサポートは有用です。
優先順位が高いわけではありませんが、このサポートを織り交ぜることで、戦略に幅を出すことができます。

「トレイン」のまとめ

「自由に生きること」を信条とする”掃除屋”のトレイン。

本作でのトレインの性能も、そんな彼の信条を表すかのように、軽やかで飄々とした、まさに「野良猫」とも言うべきしなやかさを持っています

しかし、しなやかで軽やかな戦闘スタイルの一方で、正面切っての殴り合いは作中でもかなり不得手な部類なのがトレインというキャラクター。

飄々とした立ち回りを活かすためには、実はかなり多くの事を考えて、周囲の状況を予測しながら戦う必要があるのです

  • シューティングキャラでありながら、立ち回りに関しては近距離戦が重要。
  • 近距離戦が重要でありながら、近距離コンボの火力は高くない。

普通のキャラクターであれば「矛盾している」とすら思える性能が両立しているのが、トレインの難しさであり面白さ

「自分は何がしたいのか」
「そのためにどう立ち回るべきなのか」
「相手はどのように動いてくるのか」
「相手を効率的に動かすには何をすべきなのか」

それらすべてを考えて、自分の操作するキャラクターだけでなく、相手まで操作するつもりで盤面を読み切る目を養うことが、トレイン使いになるための早道です。

この記事で示した立ち回りは、トレインの強みのごく一部に過ぎません。

一つの強みに拘ることなく、様々な立ち回りを試していけること。それこそがトレインの面白さであり、強みでもあるのです!