ホラゲー主人公にはパパが多い?
「The Last of Us」「The Forest」「HEAVY RAIN 心の軋むとき」。
これらのホラゲー作品の共通点がわかるでしょうか。
答えは「主人公が父親」であることです。
実はホラーゲーム業界、主人公が「夫」や「父親」であることが意外と多いのです。
他のゲームジャンルに比べても比較的多いような印象を受けました。
ですが、ホラーゲーム×父親・旦那キャラとの食い合わせは存外にマッチするもの。
「大切なもの=家族を守るために、理不尽に立ち向かうタフな男性」という図式が魅力的なストーリーを生み出すのでしょう。
実際、父親・旦那が主人公の作品はシナリオ・キャラクター共に高評価であることが多いのです。
そこで今回は名作ホラーゲームから、父親・旦那主人公を3名選出。
プロフィールと魅力を解説していこうと思います。
- 妻と娘のためならたとえ火の中水の中悪夢の中!「セバスチャン・カステヤノス」(サイコブレイク)
- 愛する妻と娘のためならばどこまでも進む!「イーサン・ウィンターズ」(バイオハザード)
- 娘の為ならばたとえ神が相手でもお構いなし!「ハリー・メイソン」(サイレントヒル)
この記事は3分で読み終わりますので、最後まで読んでいってくださいね!
セバスチャン・カステヤノス(サイコブレイク)
ホラゲー父親・旦那主人公、最初の一人目は「セバスチャン・カステヤノス」です。
詳しいプロフィールは以下の通りとなります。
名前 | セバスチャン・カステヤノス |
登場作品 | サイコブレイク/サイコブレイク2 |
職業 | 刑事→自称探偵(無職?) |
年齢 | 38歳→41歳 |
身長 | 182cm |
体重 | 79kg |
日本語版CV | 木下浩之 |
以上です。
妻と娘のために悪夢の中へ!次第に変化していく父親の心が感動的!
セバスチャンはサイコブレイク、及び続編のサイコブレイク2の主人公を張る人物。
年齢は38歳→41歳と、今回紹介する主人公三人の中では最も年上となっています。
家族構成は妻であり元同僚の「マイラ」と、幼い娘の「リリー」。
しかし、初代サイコブレイク当時は二人ともとある事情でセバスチャンのもとにはおりません。
実はセバスチャン、愛娘であるリリーを火事で亡くしているのです。
更にはリリーの死に不審な点が多いと睨んだ妻のマイラは、事件を追っていくうちに失踪していました。
セバスチャンは失踪した妻の行方と、リリーの死の真相を知るため、刑事という立場を利用して捜査を独自に続けていたということが明らかになっています。
ですが、初代サイコブレイクではこれらの要素は物語途中で拾えるファイルや、作中人物の言及で伺えるだけ。
セバスチャンの人となりを知るフレーバー程度の要素でした。
メイン目標はあくまで「精神病院で巻き込まれた悪夢の世界からの脱出と、精神病院における集団殺人事件解決」となっています。
しかし、続編であるサイコブレイク2ではその立場が一変。
メイン目標が「悪夢の世界に囚われた娘の救出と、悪夢の世界に身を投じた妻の救出」となり、セバスチャンの父親力が爆発。
かつて精神病院で巻き込まれたような凄惨でグロテスクな悪夢の世界に、躊躇いなく再び突入することになります。
そこからは常に娘を助けるために動き、どのような困難にも立ち向かっていく強い父親へと変貌。
後半に一度彼の後悔と心の傷を抉るような展開が繰り広げられますが、その苦しみを跳ね除けてからは更に無敵で最強の父親化。
愛する家族のために邁進していくのです。
彼が心の傷を乗り越え、真の意味で強く優しい父親となっていくシナリオは、前作までのセバスチャンを知っている人には感慨深いものがあるでしょう。
サイコブレイクには父親主人公キャラが他にも…?
実はサイコブレイクには、セバスチャンの他にも父親キャラが存在。
それがダウンロードコンテンツである「ザ・エクセキューショナー」に登場する「ザ・キーパー」。
本編でのザ・キーパーは「ルヴィク」が生み出した怪物でした。
ですが、ダウンロードコンテンツにおけるザ・キーパーは別物であり、とある男性の意識が「STEM」を通じて乗り移った存在として登場。
セバスチャンやジョセフと同様に悪夢の中へと取り込まれてしまった娘を助けるために、悪夢の中で血みどろの殺戮ショーを繰り広げていきます。
凄惨かつ壮絶な展開ではありますが、その根底にあるのは、2の時のセバスチャンと同様の「家族愛」と言い切ることができるでしょう。
その愛情はストーリー展開と、作中ファイルからもよく伺えます。
ちなみに、ザ・エクセキューショナーの物語を最後まで進め、同コンテンツを二周目に突入させると、隠しステージとしてセバスチャンとの対戦ステージが登場。
最強の父親vs最強の父親をたっぷりと堪能することができます。
イーサン・ウィンターズ(バイオハザード)
ホラゲー父親・旦那主人公、二人目は「イーサン・ウィンターズ」です。
詳しいプロフィールは以下の通りとなります。
名前 | イーサン・ウィンターズ |
登場作品 | バイオハザード7 レジデントイービル/バイオハザード ヴィレッジ |
職業 | システムエンジニア |
年齢 | 33歳→36歳 |
身長 | 180cm |
体重 | 75kg |
日本語版CV | 木内秀信 |
以上です。
どんなことがあっても妻と娘を守る!鋼の精神力で突き進むタフガイパパ!
イーサンはバイオハザードシリーズのナンバリングタイトル「バイオハザード7 レジデントイービル」と「バイオハザード ヴィレッジ」の主人公。
バイオハザードでは珍しい、訓練を一切受けていない完全な一般人主人公として登場しました。
家族構成は妻である「ミア」と、生まれたばかりの娘「ローズマリー」。
ミアは7時点で登場していましたが、ローズマリーは8の物語開始直前に生まれているため、7時点では登場していませんでした。
そんなイーサンの物語は7でも8でも、いなくなってしまった家族を探すためのものとなっています。
7では物語開始3年前に行方不明になった妻からの連絡を受け、彼女を迎えに行くために訪れた「ベイカー家」で事件に巻き込まれていくことに。
8ではベイカー家の事件を生き残ったイーサンが、連れ去られた娘を追ってとある寒村に向かうことに。
どちらにせよ、彼の行動原理は全て「愛する家族を取り戻し、平穏無事な生活に戻ること」のみに向けられています。
そんなイーサン・ウィンターズの特徴として、とにかく行動原理に対する意思が強固であることが挙げられるでしょう。
家族を取り戻すためならば、どんなに理不尽な目に遭っても、信じられないような強大な存在を目の当たりにしても、めげることなく突き進みます。
過酷な環境に置かれようとも、肉体がどれだけ傷つけられようとも、欠損しようとも厭わずです。
一度も心折れることなく、目的をブレさせることなく障害を薙ぎ払って行く様は、今回紹介する他の主人公たちにはなかった特徴とも言えます。
ある意味心身ともに最もタフであり、狂気的なまでの愛情を持った人物であるとも言い換えられるでしょう。
そんな妻と娘への無限の愛情を貫き通した末の結末は、涙無しには見られない展開となっています。
バイオハザードシリーズの父親主人公は二人目?
尚、今回は(筆者の好みの問題で)イーサンを紹介しましたが、もう一人父親・旦那主人公が存在するのです。
それが「バリー・バートン」。
初代バイオハザードでは主人公「クリス・レッドフィールド」と「ジル・バレンタイン」の同僚として登場し、以降黒歴史と言われたゲームボーイ作品「GAIDEN」と、本編のサイドストーリー的な作品「リベレーションズ2」で主人公を務めました。
初代とGAIDENでは妻と子供がいることのみが示唆されていたバリーですが、リベレーションズ2では娘である「モイラ・バートン」がメインキャラクターに。
NGO団体「テラセイブ」のメンバーとして活動している彼女とは別方面で、リベレーションズ2のシナリオの謎を解いていきます。
物語当初はモイラとの溝があるバリーでしたが、物語が進行していくにつれて徐々にトラウマやわだかまりを解いていく様が丁寧に描写。
厳しくも強く優しい父親主人公として、物語を盛り上げてくれました。
また、GAIDENでは「ルシア」、リベレーションズ2では「ナタリア」と、バリーには幼い年齢の少女がパートナーとして同行することが多数。
彼女たちを導き、守りながら戦うタフガイさや、父親らしい包容力が魅力の一つとも言えるでしょう。
ハリー・メイソン(サイレントヒル)
ホラゲー父親・旦那主人公、最後の一人は「ハリー・メイソン」です。
詳しいプロフィールは以下の通りとなります。
名前 | ハロルド・メイソン(愛称及びペンネームが「ハリー」) |
登場作品 | サイレントヒル(プレイノベル サイレントヒル)/サイレントヒル シャッタードメモリーズ/サイレントヒル ゼロ/サイレントヒル3 |
職業 | フリーライター |
年齢 | 32歳(プレイノベルでは30歳)→49歳 |
身長 | 不明 |
体重 | 不明 |
日本語版CV | なし(日本語音声はなし、英語音声のみ) |
以上です。
親子の絆の前には「血縁」なんて関係ない!愛する娘のために立ち向かった極上の父!
ハリー・メイソンはサイレントヒルシリーズの「初代サイレントヒル」の主人公。
初代サイレントヒルをサウンドノベルにリメイクした「プレイノベル サイレントヒル」や、初代をリブートした作品である「シャッタードメモリーズ」の主人公も務めます。
その他、初代とストーリー的な繋がりが強い「サイレントヒル ゼロ」や「サイレントヒル3」にも多少なりと登場していますが、あくまでそちらでは脇役としての登場です。
家族構成は娘の「シェリル・メイソン」のみ。
シェリルの母親であり、ハリーの妻である「ジョディ・メイソン」は病死しているため、ストーリー中にはほぼ登場しません。
しかし、一人残されている娘のシェリルも、実はハリーとジョディの実子ではなく、養子。
つまり、今回紹介した父親主人公の中では唯一、娘との血の繋がりを持っていない人物であることが特徴です。
しかし、養子とした娘のシェリルに対しては、実の娘同然の愛情を注いでいました。
彼女が行きたいとせびったサイレントヒルへ行くために仕事をしっかり消化し、休暇を取るという良い父親ぶりを発揮しています。
そして、サイレントヒルで行方不明になってしまった愛するシェリルを探すために、狂気と狂信、暴力と死に満ち溢れた世界へと躊躇いなく飛び込んでいくことに。
彼もイーサン同様の一般人主人公であり、なんとキャラクター特性として「拳銃での攻撃が一定確率でミスする」という前代未聞の性能を持つ人物。
他のホラゲー主人公とは戦闘能力で大幅に水をあけられているのですが、娘への愛の前ではそんなものはお構いなし。
不慣れであろうとも立ち塞がるものと戦うために、途中で拾った鉄パイプなどの鈍器を手にしてでも突き進んでいきます(ちなみに、道中で拾える鈍器を武器にできるのはハリーだけ)
相手は「神」やら「土着のカルト教団」などと大袈裟な肩書を持った相手ではあるものの、怯まずに戦うその様子は、血縁を超えた親子の愛情を感じざるを得ません。
その愛情は娘であるシェリルにしっかりと届いており、成長した彼女はすっかりとファザコンに。
成長したシェリルが登場する「サイレントヒル3」では彼女の父親への愛情が伺えます。
サイレントヒル シャッタードメモリーズではキャラデザも立場も別人のよう?
サイレントヒルの父親主人公キャラ、ハリーは「極上の父」と時に呼ばれるほどの父親力を発揮していた人物。
ですが、初代サイレントヒルのリブート作品である「サイレントヒル シャッタードメモリーズ」ではその人物像に手を加えられていました。
シャッタードメモリーズはサイレントヒル初代をモチーフにしつつ、流れや設定、システムなどの面で大きな変更が行われました。
そのため、ハリーのキャラクターデザインの変更と同時に、彼の人間性も別人のようになってしまっているのです。
特に中盤から後半、または分岐する各種エンディングにおけるハリーの扱いは賛否がかなり分かれるレベル。
「同じ名前のサイレントヒル主人公だから」「ハリーは極上の父親」と考えてプレイしていると、すこしばかりガッカリするかもしれません。
しかし内容は「これはこれで良い」というもの。
あくまで初代のハリーと同一視せずにプレイすればまた違った味を感じる外伝作品でしょう。
初代のサイレントヒルと考えず、シャッタードメモリーズという別作品として味わってあげてください。
さいごに
今回は有名なホラーゲームに登場する父親主人公たちを厳選して3人紹介しました。
しかし、世の中には父親主人公が登場するホラーゲームはまだまだ存在するでしょう。
どんなときにも挫けず、愛する家族のために立ち向かっていく父親の姿はどの作品でも魅力的ですね。
6月19日といえば父の日。
現実の父親に想いを馳せながら、ホラゲーの父親主人公の強さに浸るのもオツでしょう。
余談ですが、父親が主人公であるホラーゲームには、決まって「母親キャラが敵として登場する」という法則も存在。
今回紹介した各種作品も例に漏れず、母親キャラが敵対することが確認されています。
宇宙一のパパたちに並んで、最強(最恐?)のママに注目してプレイしてみるのも面白いかもしれませんね。
世界中で大人気の本格RPG!
奥深い戦術性が中毒性バツグンの爽快コマンドバトルの傑作!

「Raid: Shadow Legends」は、基本プレイ無料のターン制アクションRPG。
なんと、ストーリーを手掛けたのは全米脚本家組合主催の賞にノミネートされ「アサシン クリード シンジケート」を制作した Paul C.R. Monk 氏。
また声優陣も「Mass Effect」「ウィッチャー3」などで活躍するベテラン海外声優陣が担当!
300以上のプレイアブルキャラクターが登場し、それぞれスキルや属性、装備品などの組み合わせ方により全く違った戦闘スタイルへと変化できるのが特徴です。
そんな奥深いストーリーと育成要素、そして戦略的なコマンドバトルが見事に融合して生まれた本作。
課金要素もありますが、もちろん無料でも十分楽しめます!(私は無料派)
レビューも驚異の4.5(5.0満点)! 編集部もみんなハマってます!
注※PCゲームのため、PCからアクセスしてください。スマホだとページが開きません。
\ まずは無料でプレイ!(PC版)/
RAID: Shadow Legends 公式サイトレビューのご紹介



注※PCゲームのため、PCからアクセスしてください。スマホだとページが開きません。
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RAID: Shadow Legends 公式サイトライター紹介

- 幅広いゲームが大好きな、ゲーマー歴20年以上の女ヲタク「カンダカズマ」です。
海外ゲームから国内ゲーム、アクションからRPGまでいろいろ嗜みます。
マニアックなメーカーの作品を遊ぶことも多いので、マニアックでマイナーなメーカーの作品(特にエクスペリエンス社の作品)の面白さを共有できればと思います。
みなさまのゲーム選びの参考になれば幸いです。
よろしくお願いいたします。