名作レトロゲームを振り返る
日々のなかで、ふと昔のゲームを思い出すことはありませんか?
ファミリーコンピューターが誕生して40年以上経ち、あらゆるハードでレトロゲームをプレイできるようになりました。
あの頃はパスワードが違ったりデータが消えたり、筆者は時折り辛くも甘かった少年時代にタイムスリップしたくなります。
そこで今回は、令和の時代にあえてファミコンソフトの隠れた名作を振り返ってみたいと思います。
- レトロゲームを振り返ろう
- NAMCO「ケルナグール」をご紹介
- 実際にプレイしてみた
この記事は5分で読み終わりますのでぜひ最後までご覧ください。
ケルナグールとは?
記念すべき1回目は【NAMCOケルナグール】を取り上げます。
NAMCO(現:バンダイナムコホールディングス)は日本を代表するゲーム制作会社です。
ファミコン時代にもさまざまなジャンルのソフトを発売し、ゼビウスやワギャンランドなど今も語り継がれる名作ゲームを世に送り出してきました。
ケルナグールは1989年に発売されたファミコンソフトで、中国拳法がテーマになっています。
ジャンルは対戦型格闘ゲーム、デザイナーはゼビウスやドルアーガの塔など伝説の名作を手掛けてきた遠藤雅伸さんです。
名前からも分かるとおり、キャッチコピーは「ケルナグールで蹴れ!殴ーれ!」だそうです。
ケルナグールの本編内容
ケルナグールには2人対戦モードやCPU同士の対戦を見守る試合観戦モード、広大なマップを移動しながら技を覚えたりステータスを上げたりとアクションRPG的な要素の強い修行モードなどが存在します。
作中のBGMはまさにカンフーアクション映画を彷彿とさせる仕上がりです。
ケルナグールの操作感
ケルナグールは技コマンドなど難しい操作不要で前後移動・攻撃・しゃがむ・ジャンプの4つの選択肢で戦い、防御はありません。
作中には数多くの技が存在しますが対戦相手との距離に応じて自動的に繰り出されるため、ボタン2つでゲームが成立します。
※期待する技を出してくれないもどかしさはありますが・・・。
ケルナグールを実体験
ケルナグールについての解説もひととおり終えたところで、ここからは実際にプレイしていきます。
今回は本作品のメインである修行モードに挑戦です。
プレイ経験のある方は35年前をイメージしながらご覧ください。
- Nintendo Switchでプレイ
- 修行モードに挑戦
- 懐かしさに浸る
レトロゲーム感のあるグラフィック
OPからレトロゲーム感満載のグラフィックです。
印象的なBGM、ご存知ない方はぜひ実際にプレイしてお聞きください。
主人公は総勢64名の中から選択します。
といっても名前が違うだけで能力は一緒、のはずです。
物語は「わが家」から始まります。
さまざまな敵が出現
ケルナグールは舗装された道以外を歩く、または階段を進むと行く手を阻む敵が出現します。
山賊、拳士、変わり者、じゃまものと分かりやすいネーミングが魅力的です。
これらを倒すと修行の成果としてHPが上昇しますが、敗れてしまうとわが家に強制送還された挙げ句、山賊に負けた場合は所持品も奪われます。
ほかにも畑を歩くと農夫とバトルになったりと細かいところまで手が加えられています。
ケルナグールのシステムとして特徴的なのがプレイヤーのステータスは、フィールド上の敵キャラのステータスとリンクすることです。
HPがアップすると敵もHPアップ、攻撃力や素早さも同様に上昇していきます。
最終的にゲームが進行するほど山賊の脅威に晒され続けるのがケルナグールの醍醐味だといえるでしょう。
寺を巡って技を習得
修行モードでは東西南北にある4つの寺で門弟を倒すとさまざまな格闘技が習得できます。
打撃技からジャンプ攻撃、しゃがみ技まで習得可能です。
序盤は寺修行をしながら山賊や拳士と戦ってHPを上げていくのが基本的な流れです。
当然ですが、技を覚えれば覚えるほどフィールド上の敵キャラも技数が増えていきます。
仙人から技を学ぶ
寺破りを終えたら各地に住む仙人に会い、技を学んでいくのですが・・・。
ここからのケルナグールは完全におつかいゲーに変化します。
仙人に与えられる試練とは、頼まれた買い物をすることです。
広大なマップをあちこち移動するのは至難の業で、ネットの普及していなかった当時はひとつの技を習得するのに膨大な時間を要しました。
仙人から教わる技は強力なものばかりですが、なかには習得してしまったことで逆に不利になる技も存在します。
理不尽な要求の数々
仙人に頼まれるおつかいは普通にプレイすると到底クリアできないものばかりです。
そもそも、どこでなにをどうやって手に入れたら良いのか?すら分かりません。
石で歯を磨くとか考えもしませんから。
レベルの概念
ケルナグールにはレベルの概念が存在しますが、レベルを上げてもステータスは上昇しません。
HP以外の要素はアイテムを手に入れたり、タネを拾ったりして上げていきます。
例として、素早さを上げてみましょう。
このように、定められた1画を調べない限りステータスが上がることはありません。
ケルナグールはファミコン時代を象徴した理不尽さと難易度を持った名作なのです。
ケルナグールのエンディングとは?
ケルナグールにはエンディングがあります。
少し遠回しな言い方ですが、ファミコン時代にはエンディングがないソフトも数多くありました。
ケルナグールはエンディングのある貴重なソフトなのです。
しかし、ケルナグールのエンディング画面を知らない方も多いのではないでしょうか?
せっかくなので、エンディングまでプレイしてみましょう。
- ケルナグールにはエンディングがある
- ケルナグールのエンディング画面を公開
- クリア後の隠し要素は?
7つの城の拳士を撃破
ケルナグ-ルのエンディング条件は、フィールド上にある7つの城を巡って拳士を倒しパスワードと称号を得ることです。
厳密に言うと城内に入るための理不尽なおつかいをこなし、7つの城を順番通りにまわって拳士を倒し、称号と同時に得られる合言葉を覚え、一文字ずつ順番にパスワードに入力することがエンディング画面を見るための条件となります。
拳士を倒すことより、城内に入るまでがボス戦だといっても過言ではありません。
パスワードを一文字ずつ覚えて入力していきます。
出ました、エンディング画面です。
伝説の拳士・タオタイラー
作中やエンディング画面に幾度も名前が登場するタオタイラーは史上最強・伝説の拳士と呼ばれています。
実は修行モードの真の目的はタオタイラーに勝利することなのです、おそらく。
タオタイラーと戦うには、まずHPを999にしなければなりません。
ちなみに、HPが999になるとフィールド上では敵が出現しなくなります。
筋斗雲を手に入れる
HPを999まで上げたらわが家の隣にある民家で筋斗雲をもらいます。
何だか少しゲーム性がズレてきたような・・・。
そのうえで水上をウロウロしていると大きな声とともにタオタイラーはやってきます。
タオタイラーの強さ
伝説の拳士・タオタイラーはまさに史上最強です。
各ステータスは最大、あらゆる技を仕掛けてきます。
極めつけはHP、なんと3,000とプレイヤーの3倍以上です。
気合いで戦いましょう。
真のエンディング
タオタイラーを撃破すると真のエンディング、ではありません。
修行モードの真のエンディングは打倒・タオタイラーへの修行を積むことだったようです。
まさに修行モードです。
ケルナグールの小ネタ
さすがにHP999になるまで戦い続ける時間も元気もありません。
ここはパスワードに「むなこむ なこむな こむなこ」と入力します。
修行中の身ながらHP999のゼンユウが登場です。
ほかにも数多く小ネタや裏技がありますが需要がないので省略しておきます。
さいごに
NAMCOのケルナグールは名作レトロゲームに相応しい完成度と難易度を誇ります。
実際にプレイしたことのある方も多いでしょう。
今ではセーブ機能や巻き戻し機能もあり、気軽に遊べる時代となりました。
エンディングまで辿り着いたことのない方もぜひチャレンジしてみてください。