テニスとテニヌの融合!『テニスの王子様 最強チームを結成せよ!』を徹底レビュー!

『テニスの王子様 最強チームを結成せよ!』とは!

今回遊ぶゲーム

今回はPS2で発売された「テニスの王子様 最強チームを結成せよ!」をレビューします!

ちなみに、今回の記事をざっくりまとめると!

  1. 「テニヌ」は誤字でもミスタイプでもない
    超次元の能力を駆使して戦うテニスのことを言う
  2. 本作は恋愛要素を話の主軸とした「恋愛アドベンチャー」
    完成度とやりこみ要素の多さから大ヒットした作品!
  3. 当然超人的なテニスの試合「テニヌ」もできる!
    必殺技も簡単発動でよりキャラになりきれる!

この記事は3分で読み終わりますので気軽に最後まで読んでみてくださいね!

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テニスの王子様とは?

「テニスの王子様」とは、1999年から 2008年まで「週刊少年ジャンプ」で連載された、許斐剛 原作の人気テニスマンガです。

2009年からは、掲載の場をジャンプSQに移し、タイトルも「新テニスの王子様」と改めて現在も連載中です。

本作の人気の秘訣は、なんといっても個性豊かなキャラクター達です。

主人公である、天才テニス少年の越前リョーマが、「青春学園中等部」の個性豊かな生徒たちと共に、全国制覇を目指すストーリーなのですが、同校のキャラだけでなく、ライバル校にも魅力的な生徒がそろっています。

そのため、連載開始から20年以上経った今でも、本作は根強い人気を誇っています

「テニヌ」とは?

ネット上でしばしば見かける「テニヌ」という表現ですが、誤字でもミスタイプでもありません。

テニスの王子様は、連載当初「日本テニス協会」が推奨する、健全なテニス漫画でした。

しかしながら、キャラクターの能力がインフレーションしていくことにより、徐々に雲行きが怪しくなっていきます。

その予兆が見え始めたのは、「一人で分身してダブルスをする」「スマッシュで対戦相手を客席までぶっ飛ばす」といった頃からではないでしょうか。

最近の「新テニスの王子様」では、高校生になったキャラクターたちが

  • ブラックホールをコート上に置く
  • 同期(シンクロしながら)空中に浮遊する
  • 空間を削り取る

といった、超次元の能力を駆使してテニスをします

文字だけ見ると完全にバトル漫画ですが、当人たちは「文字通り」血まみれになりながらテニスの試合をしているのです。

最近では、K.Oによる決着(!?)が多いですが、こういった展開を揶揄して「テニス」ではなく「テニヌ」と呼ばれるようになっていきました。

テニスの王子様 ~最強チームを結成せよ~ とは?


テニスの王子様は、魅力的な男性キャラクターが多いため、ファン層は女性に偏っています。

そのため、テニスの王子様に関連するゲームは、恋愛要素を話の主軸とした「恋愛アドベンチャー」というジャンルの作品がほとんどです。

ですが、ここで紹介する「テニスの王子様~最強チームを結成せよ~」は「育成シミュレーション」に分類されており、キャラクターの勧誘・育成を行うことが出来ます

元々、2004年に Playstation2向けソフトとして発売されたのですが、その完成度とやりこみ要素の多さから大ヒット。

翌年には、コナミ殿堂コレクションとして、廉価版が発売されるほどの人気でした。

現在でも、プレイ動画の実況配信がされるほど根強い人気を誇っており、ネットの販売サイトではプレミア価格で売買されることもあります。

テニスの王子様 ~最強チームを結成せよ~ の特徴


一番の特徴として挙げられるのは、タイトルにもある通り「最強のドリームチームを結成」出来るというところです。

メインのストーリーは、チームリーダーを1名選び、チームのメンバーを勧誘しながら全国大会優勝を目指すという、シンプルながら王道ともいえるものです。

しかし、各学校の部長達でドリームチームを作ってみたり、ヒロインキャラをリーダーにして、作中の強キャラ達を勧誘してみたりと、周回プレイすればするほど本作の魅力にはまっていく事でしょう

原作に忠実なキャラクター同士の相性や、勧誘に出掛ける場所によって出現するキャラクターが変化するなど、原作ファンとしては「チームメンバーを揃える」だけでテンションが上がります

テニスゲームとしての完成度の高さ


また、テニスの対戦ゲームとしての完成度も高く、キャラクターゲームでよくある「操作感が悪くてイライラ」や「キャラのセリフ以外はテンプレゲーム」といったイメージを払拭してくれます。

もちろん、試合では各キャラの必殺技を使う事も可能です

他のキャラの必殺技を習得できる


チームを結成してキャラクターを育成していく中で、他キャラが使う必殺技を習得することが出来るのですが、とにかくこの要素が面白い!

作中では弱キャラとされている1年生が、最強キャラクター固有の必殺技を使ってみたり、ライバル関係にあるキャラクター同士がお互いの技を取得したりと、色々なシチュエーションを考えるだけで妄想が膨らみます。

フルボイス!

加えて、キャラクターゲームとしては、とても嬉しい(ほぼ)フルボイス!

原作にはないキャラ同士の掛け合いや、絶対に言わないであろう必殺技コールなど、新録のボイスも多数収録されているため、それを聞くために購入するファンも少なくない事でしょう

発売から15年以上経過していることもあり、CGやゲームのモーションとしては若干残念なところもありますが、その歪な立ち姿や、不自然な挙動をするキャラクターを含めて、本作は未だにネタとしても愛され続けています。

テニスの王子様~最強チームを結成せよ~の登場キャラクター


最新作のゲームではないため、登場キャラクターは「本作が発売された2004年時点で登場しているキャラクターまで」という事になります。

しかしながら、プレイアブルキャラクターの総数は「53名」と、キャラクターゲームのボリュームとしては十分すぎる程です。

主人公の所属する「青春学園」はもちろん、当時ジャンプ本紙で戦っていた「立海大付属中学校」のキャラクターまで操作する事が出来ます。

また、隠しキャラクターとして、ヒロイン枠である「竜崎桜乃」や、リョーマの父親「越前南次郎」も登場しており、テニスの王子様ファンであればテンションが上がる事間違い無しです。

テニヌゲームとしてのクオリティ


テニスの王子様最大の特徴として、超人的なテニスいわゆる「テニヌ」の試合を行うところです。

本作は、テニスの王子様が完全にインフレしてしまう以前(この頃からかなり怪しいですが)の作品なので、「馬に乗って試合」をしたり、「海賊を召喚」したりすることは出来ません。

しかしながら、「分身」や「相手をK.O」することは出来るので安心してください。

必殺技も簡単に出せる

難しいコマンドを入力することなく、技を発動できるのも魅力の一つです。

「サーブ時に使用可能」や「ロブの玉に対して発動可能」といった、簡単な条件さえ満たせば、例えコートの反対側に居ても、カットインを挟んで返球することが出来ます。

「出された必殺技に対して必殺技で返球する」という、テニヌの試合を簡単に再現できるのはプレイしていて楽しいです。

原作では、あまりスポットをあてられることのなかったキャラクターたちが、生き生きと必殺技を使っているのを見るのは原作ファンとして嬉しいポイントです。

K.O を狙ってこそのテニヌ

ですが、そこはやはりテニヌゲーム。

普通にテニスとして試合をするより、超人的な必殺技の応酬を楽しむよりも、手っ取り早く勝利する方法があります。

そうです、相手をK.Oすればいいのです。

一部のサーブやスマッシュでは、相手にボールを当てて大幅に体力を削ることが出来ます。

相手の体力ゲージを0にすると、衝撃的なK.O演出を挟んだのち、強制的に試合は終了となり、その時点で勝利が確定します。

おまけ要素のエキシビジョンマッチでは二人対戦も可能となっており、両者がK.Oを狙いに行った場合リアルファイトに発展しないように注意が必要です。

謎に作り込まれたおまけ要素


本作のストーリー中に、チームメンバーで「ボウリング」を楽しむイベントがあります。

そのボウリング部分のみをピックアップした、おまけ要素があるのですが、その作りこみが尋常ではありません。

選択するキャラクターのパラメータも、しっかりとボウリングに反映されます。(「パワーがある」「メンタリティが強い」など)

また、相手の投球時に野次を飛ばすことも出来るのですが、特定キャラの組み合わせで固有のボイスが収録されているパターンも存在します

それだけでなく、ターキー(ストライクを3連続で取る)を達成すると、各キャラが固有のセリフを話すのですが、これが本当に難しい。

キャラ同士の組み合わせや、ターキーボイスをすべて聞くのは、至難の業です。

ボウリングゲームとしてもクオリティが高い

また、ボウリングゲームとしても非常によく出来ており、ボールの重さによって体力が削られたり投球直前にカーブをかけたりすることも可能です

テニスとボウリング、どちらが「元のスポーツを再現できているか?」と言われると、後者を選ばざるを得ません。

いい意味で。

まとめ

本作はやりこみ要素を含め、本当にやりごたえのあるボリュームで、何度周回プレイをしても新しい発見があります。

それだけでなく、2Pプレイヤーとの対戦では、盛り上がる事間違いなしのテニヌっぷり

特に、初期のキャラクターに思い入れのあるファンにとっては、プレイ必須の作品ともいえます。

「原作のテニスの王子様が好き」

「少し変わったテニスゲームがしたい」

「原作にはない組み合わせでチームを作りたい」

など、さまざまな欲求を満たしてくれる本作は、数あるキャラクターゲームの中でも最高傑作と言っても過言ではありません

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