【RPGタイム!〜ライトの伝説〜】子供の頃の夢がいっぱい詰まった宝箱のようなゲーム!

今までに見たことのないようなゲーム

ビデオゲームはジャンル分けされて、それぞれに発展を遂げてきました。

RPG 一つとっても、最近は大作が特に目立ち、オープンワールドやアクション要素を取り入れた作品が多く見られます。

そんな中、制作環境が整いやすくなりインディーゲームと呼ばれる、小さな規模で作られたゲームも出て、賑わいを見せてきました。

ぶっちゃけた話、大作は多くが似ていると思います。

失敗できない分、これまで成功してきたシステムや手法を選択するからでしょう。

けれど、インディーゲームは違うようです。

これはそんなインディーゲームの中でも、奇抜というか、異色ともいうべきゲームをご紹介しますので、その一端にどうぞお触れください。

  1. どういうゲーム?
  2. 大作とインディーのゲーム
  3. 実際に遊んでみたら、驚いた!

この記事は3分で読めますので、よろしければ最後までご覧ください。

どういうゲーム?

手作りノートアドベンチャーゲーム』と銘打たれていますが、実際、ジャンル分けに困るでしょう。

シナリオに沿って進むのでアドベンチャーゲームのように見えます。

フィールド、バトル、HP などがあるので RPG にも見えます。

さらにシューティングゲームや謎解きアドベンチャーゲーム、迷路、ボクシングゲームなどミニゲームのような多彩な遊びが盛り込まれているので、判断に困ってしまうのです。

語り手とプレイヤーによってテーブル上で進行するのでまるで TRPG のようにも思えてきます。

一体これはなんでしょうね?

具体的には

体裁は放課後の学校の教室で、小学生のケンタくんがダンボールと、ノートに鉛筆で描いたアナログ RPG 「ライトの伝説」を、同級生のプレイヤーが一緒になって遊ぶ、というものです。

物語は勇者と姫と魔王の冒険譚で、200ページほどノートをめくりながらケンタくんのナレーションと共に進めていきます。

懐かしいのに新しい。

これまでにない体験をすることができるでしょう。

だからというか、そのユニークさが評価され、国内外で数々の賞を受賞しています。

Nintendo Switch 、Play Station4、Steam 、Xbox Series X|S 、Xbox One 、Windows で発売されています。

お手頃な値段で買えるはずです。

ちなみに今回の記事は、Switch 版です。

大作とインディーのゲーム

このゲームはインディーのゲームです。

対極のように、大作ゲームがあります。

  • 大作はコストと時間と手間がかかる
  • インディーゲームは小規模ゆえに低コスト
  • ゲーム性や独創性を重視するので大作にはない魅力がある

大作ゆえの苦労

ビデオゲームは年々大作化してきました。

ゲーム市場が拡大するとともに、多様なユーザーのニーズに応えるため、より高品質で豊富なコンテンツを提供しなければならなくなってきたからです。

ゲーム開発における技術的な進歩や競争の激化により、開発者が自分たちの作品を差別化するために、より複雑で洗練されたゲームを作ろうとすることもあります。

さらに、ゲーム開発のコストが増加し、リスクを回避するため、既存のシリーズや知名度の高いIPを使うために大作ゲームは多くなりました。

しかし、開発期間が長くなってしまうために発売までに時間がかかる、プラットフォームごとの最適化の工程の複雑化といった問題があります。

インディーゲームの強み

この問題を解決されるためにとられた戦略のひとつがインディーゲームです。

個人や小規模なチームで開発された低コストのゲームのことを指します。

大作というより、比較的短い時間でクリアできる容量に収まっています。

グラフィックや音楽などのクオリティよりも、ゲーム性や独創性に重きを置くことが多いです。

大手ゲーム会社ではリスクが高いと判断されるような、斬新なアイデアや実験的なゲームプレイを採用することもあげられます。

インディーゲームは、おおよそがこれまでにない着眼点やクリエイターの熱意が具現化された作品であることで、ゲームファンやゲーム業界に新しい刺激を与えています。

RPG タイム!〜ライトの伝説〜も、そのような系譜に連なるゲームなのです。

実際に遊んでみたら、驚いた!

子供達のざわめきが聞こえてきて、茶色い画面に手書きの絵が、文字がかかれています。

タイトルが書いてあります。

指のカーソルがあり、いろいろなところへ動かせます。

木に合わせると葉っぱ、船だと波、ノートはノートのアイコンになり、ボタンを押すと時間が進んでいきます。

Bと書かれているドラゴンは炎を吐きます。

“終幕の[鐘]が鳴りし時、伝説が始まる。”

  • 手作り感満載
  • 斬新な見せ方
  • いろんなゲームが詰まっていそう

広大なフィールド!

ZRを押してみると、キーンコーンカーンコーンとチャイムが鳴り、画面が鳥瞰され、大きく広がります。

これが、冒険の舞台?

書き込みがすごく、何だかワクワクしてきます。

放課後、らしいです。

なにして遊ぶ?と聞いてくる子供。

グラウンドでサッカー?とサッカーボールが。

体育館でバスケ?とバスケットボール。

それともこれかな?と、ノート RPG ライトの伝説!

少年の作ったゲームのようです。

作り込まれた遊び心

ここで、ゲームモードを聞いてきます。

サッカー、RPG 、バスケ?

ライトの伝説を遊ぶのじゃないの?

試しに、サッカーを選んでみます。

のってくれますが、違う違う、ライトの伝説を遊ぼうよと、やっぱり一択だったようです。

遊び心がありますね。

ロードが必要と、鉛筆と消しゴムを所定の位置に置きました。

置く場所まで書き込まれています

BGM 用の音楽プレイヤー。

最初の BGM はこれだと、音楽が流れます。

斬新な手法で流しますね。

ちゃんとバーが動き、音楽プレイヤーしています。

ドットビーズで作っておいたステータス画面

LIFE が巻き尺です

ちょっとした小物、手作りの説明書と呼ばれる物体を置いて、ロード完了。

何から何まで手作り感満載です。

ワクワク!

説明書を触ってみます。

分厚いかと思いきや、仕掛け絵本のようになっていました。

説明書ダンジョン

遊びながら学べるスグレモノ、らしいです。

案内人もいる?と、いかにも子供の創作の、手持ち人形が画面の右下から出てきました。

ゲーム魔人

パラパラマンガトレイラームービー、勇者ライト VS 星の石板が上映中だとスタッフコーナー。

なかむらけんたがプランニング、サウンド、グラフィック、ゲーム進行の全てをやっています

君は将来のゲームデザイナーだ!

出口ボタンまで用意してくれています。

ゲームの中のゲーム?

ダンジョンには4つの星の石板が隠されていて、全て見つけたらオレ様の宝物をやるよ!と。

決定する時の長押しがいい感覚を生み出しています。

一回、ダンジョンを出てみますが、よいしょよいしょと片付けられ、セーブと出たので、オートセーブみたいです。

よく見ると、目次があり、はじまりのどうくつだの、迷いの森やらが書いてあるではありませんか!

一度やめて、再開してみると、モンスターパーティというすごろくゲームがあるよと。

2〜4人で遊べるみたいです、こんな隠し球をすかさず出してくるとは。

…と、何から何まで驚からされてばかりです。

こんなゲーム、今までやったことない!

プレイしてみると誰でもそう思うでしょう。

こんな冒険がこれからたくさん待ち受けているのです!

さいごに

変化球も変化球ですが、このゲームはまれに出てくる掘り出し物、というものだと思います。

少なくとも作業感は感じられません。

大人の方は子供の頃に戻って、純粋に楽しめばいいのです。

若い方は近さを感じるために敬遠してしまいそうですが、友達にもてなしてもらっていると考えてください。

やり始めてしまえば、ゲームとして面白いので、これまた楽しめること間違いなし。

夢がたくさん詰め込められた、いつまでも残っていく、ひと夏の思い出のようなゲームなのです。

思い出作りに、ぜひ、いかがでしょうか?

ライター紹介

そうじゅ
本とゲームが大好きです!
ゲームはアナログ、TRPG、ボードゲームも好物。デジタルは特にアドベンチャーとRPG。
他にもイラスト、音楽、映画、アニメ、マンガと、言ってしまえばカルチャーに浸かっているようなものです。どれもこれもがいいんです。
無類の珈琲党。