【ウマ娘】1コマ漫画の元ネタ解説!新規追加編その①

8月24日新規追加1コマ漫画の解説①

アオハル杯の話題でもちきりなウマ娘ですが、実はアオハル杯の一週間前、8月24日に24作品もの1コマ漫画が追加されていたのはみなさんお気づきでしょうか?

ローディング中に画面に表示される1コマ漫画はキャラクターの意外で可愛い一面を見れますよね。

ウマ娘では史実の競走馬をモチーフにしたキャラクター達が様々なストーリーを繰り広げますが、1コマ漫画にも元ネタとなった競走馬の逸話やエピソードが盛り込まれていたりするのです。

新規追加された1コマに盛り込まれた元ネタを12作品ごと2回に分けて解説したいと思います。

なお、筆者は競走馬についてメチャクチャ詳しいわけではありませんので「これは違う意味だよ」等のツッコミがあるかもしれませんが、悪しからず……。

  1. 新規追加1コマ12作品の解説①
  2. おわりに

この記事は5分くらいで読み終わりますので、最後まで読んでいってくださいね。

元ネタ解説

実在の競走馬と関係ないであろう1コマ漫画も多いですが、順不同で解説していきたいと思います。

キタサンブラック

キタサンブラックは、言わずと知れた大物演歌歌手、北島三郎氏が代表を務める会社が馬主です。

名前の”キタサン”とは北島三郎氏が自分の馬に名付ける冠名で、”ブラック”はお父さんであるブラックタイドから受け継ぎました。

北島三郎氏が大物演歌歌手であるということから、キタサンブラックも演歌が得意という設定を表す1コマだと思います。

アニメ・アプリでは親友設定のサトノダイヤモンドですが、競走馬としては名勝負を繰り広げていきます。

恐らくはアプリでも時にぶつかり、時に力を与える良きライバルとして共に成長していくのでしょう。

サトノダイヤモンド

サトノダイヤモンドキタサンブラックはウマ娘アニメ2期では幼い頃から仲良しという設定で、トウカイテイオーメジロマックイーンのレースを開場待ちして最前列で観戦するほどのレース好き。

その開場待ちのシーンでは、持参したお茶をキタサンブラックに振る舞っています。

今でも欠かせない””レース前のお茶”というのはこれが元ネタと思われます。

ちなみに右のお兄さん2人は解説好きのレースオタクで、アニメではこの2人とセットでレース観戦していくうちに仲良くなっていきます。

ヤエノムテキ

競走馬のヤエノムテキは気性が荒い事で知られており、アプリ版や漫画版ウマ娘シンデレラグレイでは「昔はヤンチャだったが、武道と鍛錬を通じて落ち着いた」という設定になっています。

ゲーム内ではさながら修行中の武人で、この1コマもそういった一面を描いているのだと思います。

隣のサクラチヨノオーとは皐月賞や日本ダービーで戦った仲で、皐月賞ではヤエノムテキが、日本ダービーではサクラチヨノオーが勝利しています。

メジロアルダン

競走馬メジロアルダンは脚元が弱くケガに泣かされたため、ゲーム内のメジロアルダンも”ガラスの足”と呼ばれ体が弱い設定となっています。

それに名門メジロ家という属性が加わり、深窓の令嬢といった佇まいです。

そのため少し世間知らずの一面がある、という1コマだと思われます。

サクラチヨノオー

アプリ版のサクラチヨノオー日々の気付きを格言にして記録することが日課だそうで、それを表した1コマだと思われます。

競走馬との関連はちょっと筆者にはわかりませんでした。

左下のメジロアルダンとは日本ダービーで名勝負を繰り広げ、サクラチヨノオーが伝説的な差し返しでハナの差勝利を決めました。

憧れの人はマルゼンスキー。この作品における憧れの人は競走馬に戻すと大体親ですが、その例に漏れず競走馬マルゼンスキーの子です。

マルゼンスキーは生涯無敗という圧倒的な強さを誇りましたが、持込馬(親が外国産馬)だったため当時のルールにより日本ダービーには出走が叶いませんでした。騎手の中野渡清一氏が「大外枠でいい。他の馬の邪魔はしない。賞金もいらないから日本ダービーに出してくれ!」と懇願したのは有名なエピソードです。

コミック版ウマ娘シンデレラグレイでも、マルゼンスキーが規則で日本ダービーに出場できなかったことを寂しそうに語り「私は大外枠だってよかったのに……」とつぶやくシーンがあります。

その子であるサクラチヨノオーが日本ダービーを制したのは、やはり競馬のドラマ性を感じざるを得ません。

マチカネタンホイザ

アプリ内イベントやアニメでも活躍し、独特な掛け声で強烈な印象を残したマチカネタンホイザですが、耳で貫かれている帽子はウマ娘用として作られたものなのか自分で作っているものなのかという疑問がファンの中で囁かれていました。

それに対するアンサー1コマ、といったものでしょうか?

こちらも競走馬との関係は不明でしたが、ウマ娘のヒミツで今の帽子は三代目であることが明かされています。

マチカネタンホイザの騎手は1度だけ騎乗した田中勝春氏を除けば武豊氏、岡部幸雄氏、柴田善臣氏の3人が交代し騎乗しているので、帽子は騎手のメタファーということなのかも……?

イクノディクタス

アニメ2期で活躍したイクノディクタス

競走馬は怪我がつきものですが、イクノディクタスは51戦ものレースに出場し、引退まで一度の怪我もなく走り切ったことから”鉄の女”と呼ばれています。

アニメでもアプリでも自他共に厳しく体調管理をしており、まさに鉄の女を表す1コマ。

女と称されているので当然ですが牝馬で、左に描かれているメジロマックイーンの主戦騎手であった武豊氏は「メジロマックイーンはイクノディクタスのことが好きなんじゃないかな」と語ったそう。実際にイクノディクタスメジロマックイーンとの子、キソジクイーンを産むことになります。

なお、アプリ内の設定だとメジロマックイーンイクノディクタス寮で同室です。

メジロパーマー

競走馬メジロパーマーメジロ牧場ではあるものの、同期のメジロマックイーンメジロライアンほど大きな期待はされておらず、平地競争で結果が出せない時期に障害レースに出されたりしました。

宝塚記念に勝利した際には牧場関係者が誰も応援に来ず社長だけが来ていましたが、その社長もまさか勝つとは思わずに終わったらすぐに帰るつもりで場外に車を待機させていたという逸話があります。そのため記念撮影はとっても簡素なものだったとか。

そういう逸話のためか、アニメやアプリでは名門メジロ家を飛び出した放蕩娘のようなキャラクターとなっています。

メジロ家を飛び出したメジロパーマーがギャル?のダイタクヘリオスと友達になり世間に染まっていきますが、とはいえやはりメジロ家なので育ちのいい子が無理をしている感が否めません。

それを表す1コマだと思います。

ダイタクヘリオス

競走馬ダイタクヘリオスは逃げを得意としましたが走り切れず沈んでしまうことが多い馬だったため、アニメ・アプリではノリと勢いで生きるギャルのようなキャラクターになっています。

メジロパーマーとは有馬記念由来で爆逃げコンビと言われています。序盤からメジロパーマーダイタクヘリオスの2頭が大逃げし、ダイタクヘリオスは沈みましたがメジロパーマーがそのまま逃げ切って勝利しました。

アニメ2期ではメジロパーマーの走りに大きく影響を与えた地味ながら重要なキャラクターです。

競走馬の走り由来のキャラ付けから発展した1コマでしょうか……?

ツインターボ

競走馬ツインターボもとんでもない大逃げをした結果走り切れず沈んでしまう馬だったためか、アニメ・アプリでは後先考えずなんにでも全力な、ちょっとお馬鹿だけど純粋なキャラクターとなっています。

アニメ2期で筆者含めみんなが泣かされたツインターボ師匠ですが、アニメ内でツインターボの所属するカノープスの部室に貼ってあった張り紙は全てツインターボの書いたもの。

どの張り紙も字がとても綺麗で達筆なのですが、よく見るとところどころ誤字が目立ちます。

そんなツインターボの特技?を表す1コマです。

ミスターシービー

競走馬ミスターシービーシンボリルドルフナリタブライアンと同じ三冠馬で、当時の「日本ダービーは10番手以内で第一コーナーを回らないと勝てない」「菊花賞では最終コーナーの下り坂はゆっくり下る」などのセオリーを悉く打ち砕いて勝った”掟破りの馬”と呼ばれます。

1コマの元ネタはミスターシービーの引退式と思われます。

ミスターシービーの引退式は雨の中で執り行われたため、スタンドではミスターシービーを一目見ようと大勢のファンが傘を差して並んでいました。当然後ろのファンはシービーを見るのも一苦労。

そんな中ファンの一人が「ちょっとだけ傘を閉じてくれないか。みんなにシービーを見せてやれよ」と声を上げると、ファンが次々と傘を閉じていきました。そうしてファンみんながターフを去ってゆくシービーの姿を見守ることができたそうです。

ファンがシービーを見れて嬉しいように、きっとシービーもファンみんなを見れて嬉しかったですよね。ファンもシービーもびしょ濡れになったけどどちらにとっても忘れられない思い出になったんじゃないでしょうか。

そんなエピソードからの1コマなんじゃないかな、と思います。

さいごに

筆者の想像を多分に含んだ解説でしたが、実際の競走馬のエピソードもドラマチックですよね。

続きの解説はこちらです。

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