【ウインドボーイズ!】2章に登場する吹奏楽部用語の意味について説明!

「ウインドボーイズ!」の作中用語説明、第2弾!

「ウインドボーイズ!」に登場する、専門用語の説明を行っていく解説記事、第2弾です!

今回は2章に登場する用語達の説明(+小ネタ)の解説を行っていこうと思います!

なお、前章までの間に登場した用語の説明は省いてまりますので、前章までの用語が知りたい方は、下記のリンクの記事を読んでくださると幸いです。

【ウインドボーイズ!】プロローグ~1章までに登場する吹奏楽部用語の意味について説明!
https://chara.ge/windboys/wind-boys-the-term-summary/

それでは、早速用語説明に入ろうと思います!

なお、この記事は5分程で読み終わります。

記事の最後には、前回同様「オマケ」のコーナーも設置してありますので、ぜひ最後まで読んで行って下さい!

  1. メインシナリオ2章に登場する「吹奏楽」にまつわる用語の解説!
  2. 吹奏楽部にまつわる小ネタを紹介!
  3. 登場する用語の意味・小ネタを知る事で、よりシナリオを読むのが楽しくなれる!

ドラム(Page1, 7)

打楽器の1種。

2章に登場するキャラクターでいうと、3年生の佐野愛実先輩が使っている楽器ですね。

一般的には吹奏楽部というよりは、ロック(バンド)の方面で使われている印象が強い楽器なのではないでしょうか。

1つの楽器の名前というよりは、バスドラム、タム、スネアと名のついた大小様々な太鼓(ドラム)と、クラッシュやハイハットとこれまた様々な名がついたシンバル達で形成された、「セット」の総称と呼ぶべき用語となっています。

なお、正式名称は「ドラムセット」、または「ドラムス」、「ドラムキット」というもので、「ドラム」は口語上の略称だといえます。

吹奏楽部にはドラム以外にも様々な打楽器が存在しますが、実はドラムはその中でも非常に人気が高い楽器だったりします!

見た目の派手やかさが、やはり人を惹きつけるのでしょう。

「カッコイイ!」と人気の楽器ですが、実は演奏する楽曲のテンポを取る上で非常に大事な存在である上、「マーチ」と呼ばれる「行進」を行う為に作られた楽曲においては、演奏の主軸としてリズムを刻まねばならないと、重要な役割を担った楽器となっています。

部によっては、演奏の経験が浅い1・2年生に任せる事は決してしない場合もある程の、難易度の高い楽器なんですよ……!

パーカッション(Page4, 5, 8)

英語で打楽器を意味する単語。

打楽器系の楽器を一括に総称したパート名です。

パーカッションの吹奏楽部での役割は、リズムを取る事、そして演奏に装飾を行う事、この2点となっています。

楽曲全体のリズムやテンポを支えると共に、様々な小道具を使って楽曲にメロディー以外での「音」の装飾を付け加えるのが、パーカッションの役割なのです。

たとえば、楽曲が物凄く盛り上がるタイミングで、シンバルが「ジャ~ン!」って鳴らされると、思わず「おぉ!」と感動しませんか?

そういった楽曲が盛り上がる、細やかな演出を奏でてくれるのが、パーカッション達なのです。

なお、先の項目で解説したドラムもパーカションの1つです。

ただ、部によっては「パーカション」と「ドラム」を分けて扱う場合もあり、一概にパーカッションにいれる事はできません。

たとえば、私がかつて所属していた吹奏楽部兼マーチングバンド部では、パーカッションとドラムは別々のパートで存在していました。

なので、この記事ではドラムとパーカションは別々に項目を設け、説明させていただきました。

その他、2章内に登場したパーカションの楽器達については、本項目に付随する形でこれより1つずつ記載していきますので、興味がある方はぜひ読んでいってください!

ティンパニ(Page12, 22)

太鼓の1つ。

卵を半分に割ったかのような形をした、半球体型の太鼓の名前です。

打面(実際に叩くところのこと)のサイズは、直径58~76cmと、驚きの大きさを誇る太鼓となっています。

基本的に2~4つの「セット」として使われる楽器となっており、実際「ウインドボーイズ!」内でも「部活動」にて真秀くんを使用すると、4セット引っ張り出して叩いてるシーンを目にする事ができます。

正直、部員数人で支えて、やっと持ち上がる重さの楽器なので、あんなにサラッと持ち運びが出来る楽器ではないのですがね……。

まぁ、そこはゲームシステム上の都合という事で。

シンバル(Page12)

金属をつば広帽子型に、薄く広げて作られた打楽器の名称。

吹奏楽部経験者でなくとも、小学生時の音楽の授業なんかで、見たり触ったりした事がある人は多い楽器なのではないでしょうか。

ドラムと一緒にバンド楽器の1つとして使われている事もあるので、一般的な知名度は高いでしょう。

なおシンバルには「打楽器」という肩書以外にも、「体鳴楽器」と呼ばれる肩書も存在しています。

この「体鳴楽器」は、管楽器のように空気の流れを使わず、さらにドラムやティンパニのような膜(打面)、そして弦や電気、といったものは一切使わずに、楽器のみで音を生成する楽器の事です。

シンバルは、シンバル同士をぶつけあったり、スティクを使って叩いたり等をして、音を鳴らす楽器なので、このタイプにも属しているのだそう!

トライアングル(Page12, 15)

金属の棒を三角形型に象って作られた、打楽器の名称。

シンバル同様、小学生、もしくは幼稚園・保育園のお遊戯会なんかでも、触れた事がある人が多い楽器だと思われます。

付属する金属の棒で叩いて音を鳴らす、至極簡単な動作の楽器ですが、実は吹奏楽部においては扱うのが非常に難しい楽器として有名だったり!

なぜなら、簡単過ぎる動作故、ちょっとの力加減で音量が変わってしまう上、譜面上においても複雑なリズムの演奏を求められる事が多かったりと、その見た目の軽やかさからは考えられない程に、演奏技術が求められる楽器となっているのです!

ちなみに豆知識を1つ。

名前の「トライアングル(三角形)」は、その意味からもわかりますように、この楽器の形状から取られているものとなっています。

……なのですが、実際のところは、トライアングルと同じような音色の表現さえできれば、たとえその形が三角じゃなくてもトライアングルと呼ばれているんだとか。

「トライアングル(三角形)」じゃないのに、トライアングルとはこれいかに……、と思わなくもないお話です。

マリンバ(Page12)

木製の大型鍵盤打楽器の名称。

いわゆる「木琴」と呼ばれる楽器の1つです。

ピアノと同じ形態の鍵盤を、木製の板で作り上げた形の楽器となっており、1つ1つの板が厚く広みのある物で作られている為に、深みのある低い音を奏でる事ができる仕様となっています。

また、鍵盤を叩く際に使用される「マレット」と呼ばれるバチにもいくつか種類があり、それらによって奏でる音の質が変わる特徴もあります。

パーカッションパートの中でも非常に大きなサイズの楽器ですので、学校外へ運び出す際は解体して運ぶ場合も!

解体方法も組立方法もパーカッションメンバーにしかわからないので、2人(愛実先輩もいれれば3人ですね)しかパーカッションがいない威吹吹奏楽部で持ち運び準備をするのは、意外と大変な楽器だったりするのかも……?

金管(Page5)

吹奏楽部で使われている楽器の種類の1つ。

正式名称は「金管楽器」で、「金管」はその略称となります。

「ウインドボーイズ!」シナリオ内や、公式サイトの漫画「吹コマ」でも説明されていますが、「金管」とつくからといって、絶対に「金属」で出来ているわけではありません。

その区分けの仕方は、唇の振動を用いて音を出す仕組みになっているか否か。

金管に部類される楽器は皆、ただ息を吹き込むだけではなく、唇を震わせる事で音が出る仕様となっています。

この仕様に当てはまる「管楽器」のみが、金管楽器に属する事になるのです。

なお、2章内で登場する楽器名で「金管」に当てはまる楽器は、以下の5つです。

【2章で名前が登場した金管】
トランペット、ホルン、トロンボーン、ユーフォニアム、チューバ

それぞれの担当音域は、トランペットが高音ホルンが中音トロンボーン&ユーフォニアムが中低音チューバが低音、という感じです。

トランペット、トロンボーン、チューバについては、冒頭の項目に掲載した記事にて詳しい説明が記載してありますので、よければそちらを御覧ください。

ホルン・ユーフォニアムに関しては、2章の段階ではまだ名前以外は登場していない楽器ですので、登場次第詳しく説明したいと思います!

乞うご期待しててください!

木管(Page5)

吹奏楽部で使われている楽器の種類の1つ。

正式名称は「木管楽器」。

金管の時と同じく、「木管」という呼び方は正式名称の略称にあたります。

金管とは異なり、唇の振動に頼らずに音を出す「管楽器」にあてられた総称となっており、2章に登場しているキャラクターで例えると、兼古宗州くんのフルート、見戸響くんのクラリネット、伊礼康人くんのサックスが当てはまりますね。

その他、2章に登場した楽器名達の中で「木管」に当てはまる楽器は以下の3つです。

【2章で名前が登場した木管】
バスクラリネット、バリトンサックス、オーボエ

これらの楽器のほとんどが、金属製の楽器となっていますが、誕生した当初は「木製」のものが多かったといわれています。

その後、時代の発展と共に、金属製の方が作りやすくなっていったのと、そちらの方が木製よりも音が豊かである、という事実が発覚し、今の形に落ち着くようになったのだそう。

その他にも1つの特徴として、木管のほとんどは「リード」と呼ばれる道具を使って吹く仕様になっています。

植物の葦から作られた薄い板上の道具となっており、それを震わす事で音を出すのです。

クラリネット、サックスはこの代表例だといえます。

彼らのようにリードを使う木管楽器を「リード楽器」と呼び、逆に使用しないフルートのようなタイプの木管の事は「エアリード」と呼びます。

クラリネット、サックスについては、本項目に付随する形で、さらに説明を行いたいと思います!

その他の木管達は、金管項目のホルンやユーフォニアムの同様に、本編で登場次第詳しく説明を行う予定です。

フルートに関しては、前回の記事で説明いたしましたので、詳しい説明を知りたい方はそちらの方をお読みになってくださると幸いです!

クラリネット(Page5)

木管楽器の1種。

略称は「クラ」。

2章においてもPage17にて、伊礼くんがこの略称を使っているシーンがありますね。

その他にも、時折流れてくる「Now Loding」画面でも、クラリネットの譜面上での略称「Cl」についての情報が流れてくる事があります。

見覚えのある方も多いんじゃないでしょうか?

クラリネットは、吹奏楽部において、トランペットと並ぶ「花形」の楽器です。

伴奏を担当する事もありますが、メロディーラインを担当する事も非常に多い楽器となっており、楽曲の中にはクラリネットがいなければ成り立たないものも存在します。

また、オーケストラでいうところの「ヴァイオリン」に当てはまる事でも有名です。

ヴァイオリンは弦楽器主体のオーケストラにおいて、非常に大事な花形となっています。

そのポジションと同じと言われる様からして、いかにクラリネットが吹奏楽部において大事なものであるかが、伝わってきますね。

サックス(Page5)

木管楽器の1つ。

吹奏楽以外でも多くの音楽ジャンルで使用されている楽器なので、知っている人は多いのではないでしょうか。

ですが実は、このサックスという呼び方は、口語での略称で正式名ではないのです!

正式名称は「サクソフォーン」、または「サクソフォン」「サキソフォン」といいます。

譜面上の略称では、英語の「Saxophone」を略して、「Sax」と書きます。

字面からして、もしかしたら「サックス」という呼び方は、この略称から来ているのかも?

また2章作中で兼古くんが、サックスにはたくさん種類がある、という事を倉本隆良くんに教えてるシーンがありましたね。

台詞にも記載されている通り、これらは皆、奏でられる音域の範囲で分けられています。

また一般的にサックスと言われて、イメージされる事が多いJ型をしているのは、実は「アルトサックス」「テナーサックス」の2種類だけだったりします。

後に仲間入りする予定のメンバーが使う「バリトンサックス」も、J型のサックスではありますが、上部の形が少々複雑になっている為、完璧なJ型とは異なります。

「ウインドボーイズ!」のサックスメンバーには居ない「ソプラノサックス」なんかも、どちらかと言えば、クラリネットに近しい形状をしています。

何も知らない人が見たら「え!? これ、サックスなの!?」と驚く事間違いなしです!

オーケストラ(Page5)

管楽器・弦楽器で演奏を行う楽曲の為に編成された楽団のこと。

日本語では「管弦楽団」と呼んだりもします。

作中においても、響くんが吹奏楽とオーケストラの違いとして、「弦楽器を主体に行う」のがオーケストラだと教えてくれていますね。

とはいっても、管楽器・弦楽器が主軸というだけで、もちろん打楽器の使用も行われています。

「楽団」とつくだけあり、吹奏楽同様大人数の編成が行われており、その上で吹奏楽では使用されないヴァイオリンなどが存在する事で、吹奏楽以上に音の表現に豊かさと深みがある演奏が行える編成となっています。

ピアノ(Page5)

鍵盤楽器の1つ。

むしろ、代表格だといっても過言ではありませんね。

吹奏楽部をやった事がない人の中においても、一般的に知られている率が非常に高い、メジャーどころの楽器だといえるでしょう。

といわけで、楽器の説明というよりは、吹奏楽部に絡めた小ネタを1つ。

管楽器・打楽器を主体に編成されている吹奏楽部では、ピアノのパートは存在しません。

ですが、実は吹奏楽部のコンクールでは、ピアノの使用自体は認められているのです!

楽曲によってはピアノが必要なのもある為、そういった楽曲用に使用がOKとなっています。

なので、ピアノパートはないけど、楽曲によっては急遽ピアノを担当する事になる部員が出る場合も……。

実際、次の章(3章)でも、兼古くんが急遽キーボードを担当しているシーンがあります。

別のキャラクターにもピアノが弾けるキャラが居た筈ですので、今後更新されるシナリオの展開によっては、そのキャラが弾くところも見られるかも……!?

チェロ(Page5)

弦楽器の1種。

前回の記事で紹介した「コントバラス」と同じ種類の楽器ですね。

担当の音域もコントバラス同様低音ですが、コントラバスよりも高い音を出す事ができ、奏でられる音域も広い楽器となっています。

ただ、コントラバスと違い、チェロが吹奏楽に取り入れられる事はほぼありません。

別に禁止というわけではないのですが、日本の吹奏楽で使用される例は少なく、どちらかと言えばアメリカなどの海外のバンドが取り入れる事が多い吹奏楽スタイルとなっています。

「じゃあなんで、コントラバスは使用されてるの?」と思う方もいると思うので、お答えしますと、コントラバスは「低音に厚みをつける」という意味で、取り入れられている学校が多いのです。

あくまでも低音パートの為に弦楽器を取り入れる、というのが日本の吹奏楽部の主なスタイルのようです。

ブレストレーニング(Page9)

「ブレス(息)」のトレーニングです。

吹奏楽部の主体である管楽器達には、特に必要な練習だといえるでしょう。

ゆったりとしたテンポにあわせて、指示された拍通りに息を吸い、吐く、といった内容のトレーニングとなっています。

作中でも先生が「2拍間」と指示を出してしましたね。

肺活量を鍛えるというよりは、息の使い方を覚える事を目的としています。

管楽器は息を吹き込んで音が出る楽器。

つまり、息を吸い楽器に吹き込むそのタイミングが少しでも遅れると、それだけで演奏がズレてしまうのです!

なので、テンポと拍を指定し、同じタイミング、同じ長さで息を吐って吸う事により、音を出す前からリズムが取れるよう、体に染み込ませよう、というのがこのトレーニングの目的となってきます。

管楽器奏者には、絶対避けて通れないトレーニングです。

マウスピース(Page11, 12, 14)

管楽器にて、実際に口をあてて息を吹き込む部分の事です。

もっとわかりやすく示すと、下の画像の赤丸の部分がそれです。

略称は「マッピ」。

これは管楽器においては、全楽器共通の部品名となります。

金管も木管も、どちらも口を当てる部分の事は「マウスピース」と呼びます。

この部分は、どの楽器も取り外しが可能となっており、楽器毎に形も大きさも重さも変わってきます。

特に金管には、1つの楽器にいくつもの形のマッピが存在しており、演奏者は自分の唇の大きさや形に合わせたものを選ぶのが通常となっています。

合わなくても音を出す事自体はできますが、正直吹きづらいですし、吹く音も質が悪くなるのでやめたほうがいいです。

2章作中、清島桜晴くんが隆良くんに「マウスピース」を見に行こうと誘っていたのは、そういう理由からです。

吹奏楽を始めた隆良くんは学校の備品を使っていた可能性があるので、「自分の口に合う、マイマッピを見つけに行こうぜ!」と誘ってくれていたというわけですね。

譜読み(Page12)

楽譜を読むこと。

字面通りの意味ですね。

実際に演奏をする際に、どんな譜面なのか中身を読む事を指します。

とは言っても、ただ音符を追うだけでは意味がありません。

譜面内には音符以外にも様々な指示を出す「演奏記号」が存在しています。

それらの指示用語は、わかりやすく意味が存在するものもあれば、抽象的な表現・意味を持つものもあります。

これらの指示に従った時、自分はどのような解釈で演奏を行うのかそれを考える時間でもあります。

もちろん、ここで行った解釈が実際演奏を行う上で必ずしも正解という事はないですし、こうしようと思ったからって本当にその通りに吹けるかは、演奏者の練習次第となってきます。

ただ練習を行うにしても、やはり「こうしよう」というイメージがあった方がやりやすいですよね。

そういったイメージをつける為に行うのが、譜読みの時間となってくるのです。

パーカス(Page12, 13, 14)

打楽器奏者のこと。

さらにその中でも、ドラム以外の楽器を担当する人達を指す名称です。

ドラム奏者の方には「ドラマー」という呼称がある事は、一般的にも広く知られている事だと思います。

「ウインドボーイズ!」のキャラクターで例えると、泉谷真秀くんと松原蘇岳先輩の2人ですね。

きっと今後も多くシナリオ内に登場してくる単語だと思われますので、覚えておいて損はない筈です!

メトロノーム(Page13)

テンポを合わせる為に使用する道具。

一定の間隔で音を出してくれる道具で、楽器ごとの練習や個人での練習といった、テンポを取ってくれる指揮者がいない時に使用される事が多い道具です。

もちろん、指揮者がいる合奏中でも、しっかりとしたテンポを覚える為に使用される事もありますよ!

振り子型のものと、電気で動くタイプのものが存在しており、振り子型の方は備品として、必ず部内に用意されています。

マイボードを制作する際に使用できるアイテムの中に、「メトロノーム」と呼ばれるアイテムがありましたね。

これが、振り子型のメトロノームです!

ロングトーン(Page13)

管楽器の基礎練習の1つ。

長く音を吹く為の練習です。

譜面に書かれる音符の中には2拍、4拍、場合によっては8拍と、それだけの拍数分の長さを吹かなければいけないものが存在します。

早いテンポのものならば、そこまで長い時間息を吹き込み続けずに済みますが、バラードのようなゆったりとした譜面だと、逆に非常に長い間吹き込み続けなければいけなくなります。

その時、吹いてる途中で息が切れてしまったり、息が弱々しくなって音がブレてきたりとしないよう、どんなテンポのどんな拍数の音符もこなせるようになる為の練習として行われるのが、このロングトーンなのです。

なお、特にこの練習が必要といわれているのは、中低音域の管楽器達となっています。

彼らは伴奏を担当する者として、いくつかの音を重ね合わせて綺麗なハーモニーを生み出す役目を担っているので、それを崩さずに安定した「音」として吹けるスタミナをつける為、この訓練が非常に重要視されてくるのです。

とは言っても、スタミナをつける事そのものは、他の管楽器にも当然必要な事ですので、管楽器奏者はやって然るべき基礎練習でもあります。

フィンガリング(Page13)

演奏者の指の動を指す用語。

画像では、トランペッターの御影池純太くんが述べている台詞となっていますが、他の楽器を担当する奏者達でも使える用語となっています。

指先を使う楽器であれば、管楽器だけに限らず使えますので、ギターのような弦楽器でも使用されていたりします。

唇の形に加え、バルブを押す事で音に種類を生み出す管楽器において、フィンガリングが良いか悪いかというのは、演奏を行う上で大事な要素の1つだといえます。

特に純太くんが担当するトランペットは、花形として複雑なリズムで作られた主旋律を吹く事が多いので、このフィンガリングは必要不可欠な動作となってきます。

そうした知識をもって改めて見てみると、上の画像は、先生の前ではカッコいい男の子でいたい、純太くんの気持ちが、また一段階深く伝わってくるシーンなのではないでしょうか……。

メゾフォルテ、メゾピアノ(Page17)

この2つはセットで説明した方がわかりやすかった為、1つの項目にまとめさせて貰いました。

これらは「譜読み」の項目で登場した、「指示用語」です。

譜面上では、メゾフォルテが「mf」、メゾピアノが「mp」、という記号で書かれています。

音の強弱を示す用語であり、意味はメゾフォルテが「少し大きく」、メゾピアノが「少し小さく」というものになっています。

この「少し」というのが、一体どれだけの「少し」なのかは、演奏者の感覚で大きく変わってきます。

その為、演奏者の感覚が譜面の指示と合っていないと指導者が思った時は、記号の変更が行われる場合があります。

実際、作中でも桜晴くんが「メゾフォルテではなく、メゾピアノぐらいで」という指示を受けていましたね。

変更したものが、さらに変更されるなんて事もありますので、コンサートや演奏会が終わる頃には、最初に配られた頃とは全く違う指示だらけの譜面になっている、なんて事も起きちゃったりします。

バズィング(Page17)

金管楽器の練習方法の1つ。

唇の振動に関する練習です。

マウスピースのみ、またはマウスピースなしの状態で唇を震わして、音を出すという練習内容になっており、金管を吹く上での基礎的な力をつけるものとなっています。

それ以外にも演奏の調子が悪くなった時に、演奏方法の確認、または矯正を行ったりする為に使用されたりもします。

つまり画像のシーンは、隆良くんは吹奏楽部初心者なので、変な吹き方の癖をつけないように、芹弥先輩が見守りながら教えてくれてるという事ですね。

芹弥先輩の面倒見の良さ&優しさが身に沁みると同時に、彼の吹奏楽部への愛も伝わってくる素敵なシーンだといえます。

オマケ. 「筋トレ」から逃げたミナトが喋った英語の訳

さて、「ウインドボーイズ!」に纏わる小ネタ紹介という事で、筋トレシーンで逃げていったミナトくんが喋っていた、英語の和訳をオマケ要素として作ってみました。

上記の吹奏楽用語達と合わせて、シナリオをより楽しむ為の参考資料として見てくださると、嬉しいです。

といわけで、以下のものが、ミナトくんが喋った英語とその和訳となります!

和訳:はぁ、疲れた。なんでこんなことをする必要があるんだ?

和訳:もう十分走ったから、問題ない!

和訳:嫌だ、待たない。

ミナトくんらしさを含めて訳したので、若干の意訳はありますが、大体こんな感じの内容となります。

筋トレが心底嫌だという、ミナトくんの思いが伝わってきますね……。

まとめ

以上、「ウインドボーイズ!」のメインシナリオ2章に登場する、吹奏楽用語(+小ネタ)の解説でした!

1章以上に本格的な部活動が行われている章なので、専門的な用語の数も、1章以上にマシマシだった2章。

3章以降も、専門的な用語がバリバリ出てくる予感がしますね……。

この記事が、吹奏楽未経験者の先生方が、より「ウインドボーイズ!」を楽しむ為のお手伝いとなっていれば幸いです!

3章以降の記事も制作を行う予定ですので、お待ちしていて下さると嬉しいです!