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「アルバスの落胤」の実際の効果とメインストーリーの関わりを徹底解説!
この記事では、11期メインストーリーの主要キャラ「アルバスの落胤」について詳しく解説します。
マスターデュエルで「烙印融合」や「氷剣竜ミラジェイド」も実装されたので、「アルバスの落胤」を上手く使いたい人も多いはずです。
実際の効果や相性のいいカード、11期メインストーリーも合わせて紹介しますので、デュエルやストーリー把握などに役立ててください。
- 「アルバスの落胤」の性能は?
- 11期メインストーリーはどんなストーリーなの?
- マスターデュエルで実装されているカードまで解説!
この記事は5分ほどで読み終わりますので、ぜひ最後まで読んでいってください!
「アルバスの落胤」 OCG 性能
まずは、実際の「アルバスの落胤」について効果や相性のいいカードなどを紹介していきます。
使いづらいカードではないのですが、色々なモンスターとシナジーがあるため、ちゃんと理解しておかないと混乱してしまうおそれがあります。
基本的に「アルバスの落胤」は、融合召喚の素材として活躍するため、融合召喚サポートをするカードと相性がいいのが特徴です。
効果
効果モンスター
星4/闇属性/ドラゴン族/攻1800/守 0
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、手札を1枚捨てて発動
できる。
融合モンスターカードによって決められた、
このカードを含む融合素材モンスターを自分・相手フィールドから墓地へ送り、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
この効果で融合召喚する場合、このカード以外の自分フィールドのモンスターを
融合素材にできない。
属性と種族に恵まれ、サポートカードも豊富なことが強み。
さらに、効果自体も「超融合」に近く邪魔な相手モンスターを除去する手段としても優秀です。
相手のフィールドに依存する効果は腐る場面も多いですが、「アルバスの落胤」は融合先の選択肢も多く、強い上に条件も緩いため事故要因となることはほぼないでしょう。
ただし、融合召喚魔法による召喚ではないため、発動を止められると効果は不発となる点は注意してください。
「烙印融合」を採用しているデッキにおいては最重要カードであり、色々なデッキに出張パーツとして組み込まれています。
シナジーがあるカード5選
「アルバスの落胤」は「超融合」を内蔵したような効果を持ち、自身と手札コスト一枚で相手を巻き込んだ融合召喚が行えます。
そのため、融合先となる「強力な融合モンスター」や「融合をサポートするカード」とシナジーがあります。
かなり幅広いカードと組み合わせられるため、今回は5つに絞って紹介。
スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン
融合・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守2000
トークン以外のフィールドの闇属性モンスター×2
(1):このカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。
相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を選び、
その攻撃力分このカードの攻撃力をターン終了時までアップする。
(2):1ターンに1度、相手フィールドの
レベル5以上のモンスター1体を対象として発動できる。
エンドフェイズまで、このカードはそのモンスターと同じ、
元々のカード名・効果を得る。
(3):融合召喚したこのカードが破壊された場合に発動できる。
相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て破壊する。
融合先のモンスターとしておすすめ。
融合条件も「アルバスの落胤」と闇属性モンスターという緩い条件かつ、闇属性は優秀なカードが多く、相手がデッキに入れている可能性が高いので出せる機会は多いでしょう。
ただ分かりにくい点として、融合素材は「フィールドのモンスター」という縛りがあります。
墓地や手札から融合素材を用いることができないのは気を付けて下さい。
ミュステリオンの竜冠
融合・効果モンスター
星8/光属性/魔法使い族/攻3000/守1500
魔法使い族モンスター+ドラゴン族モンスター
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
このカードは融合素材にできない。
(1):このカードの攻撃力は除外されている自分のカードの
数×100ダウンする。
(2):発動したモンスターの効果によって、
そのモンスターまたはそのモンスターと元々の種族が同じモンスター
が特殊召喚された場合、
その特殊召喚されたモンスター1体を対象として発動できる。
対象のモンスター及びそのモンスターと元々の種族が同じ
フィールドのモンスターを全て除外する。
デッキにエクレシアやドラグマを採用している場合、出しやすい大型モンスター。
種族を統一しているデッキを相手にしたとき、「アルバスの落胤」から出す選択肢としてEXデッキに入れておいて損はありません。
タイミングは難しいかもしれませんが、チェーンブロックを作る特殊召喚されたモンスターを全て除外する効果はかなり強力です。
上述したように、種族統一デッキにぶつかった時に出す機会を狙ってみましょう。
妖眼の相剣師
効果モンスター
星8/光属性/魔法使い族/攻2500/守2500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):効果が無効化されているモンスターがフィールドに存在する場合、
自分・相手のメインフェイズに発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):相手がモンスターを特殊召喚した場合、
そのモンスターをどこから特殊召喚したかによって以下の効果から1つを
選択して発動できる。
●手札:手札からモンスター1体を特殊召喚する。
●デッキ:自分はデッキから2枚ドローする。
●EXデッキ:EXデッキから特殊召喚されたそのモンスター1体を
選んで破壊する。
「白の聖女エクレシア」から出せる相剣モンスターであり、「アルバスの落胤」が無くとも活躍できる強力なカードとして採用できます。
EXデッキに「相剣大師-赤霄」を採用していれば、より能動的にフィールドに出せるでしょう。
属性や種族の関係から一応「ミュステリオンの竜冠」や「烙印竜アルビオン」の融合素材にもできます。
「アルバスの落胤」とは、ストーリー上でも関わりがあるので、そういうロマン込みで入れてもいいかもしれません。
竜魔導の守護者
効果モンスター
星4/闇属性/ドラゴン族/攻1800/守1300
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、
このカードの効果を発動するターン、自分は融合モンスターしかEXデッキ
から特殊召喚できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、手札を1枚捨てて
発動できる。デッキから「融合」通常魔法カードまたは「フュージョン」通常
魔法カード1枚を手札に加える。
(2):EXデッキの融合モンスター1体を相手に見せて発動できる。
そのモンスターにカード名が記された融合素材モンスター1体を
自分の墓地から選んで裏側守備表示で特殊召喚する。
召喚するだけでデッキの「烙印融合」や、その他の融合魔法カードと手札を交換できます。
さらに、「アルバスの落胤」を融合指定しているEXの融合モンスターを見せると、「アルバスの落胤」の再利用も可能です。
墓地から蘇生したモンスターは裏側守備表示になりますが、融合召喚は自分フィールド上の裏側守備表示モンスターも問題なく素材にできるのは覚えておきたい知識。
融合を軸にしたデッキには選択肢のひとつとして常に挙げられていましたが、「アルバスの落胤」との相性の良さは頭一つ抜けているかもしれません。
闇黒世界-シャドウ・ディストピア-
フィールド魔法
(1):フィールドの表側表示モンスターは闇属性になる。
(2):1ターンに1度、自分がカードの効果を発動するために自分フィールドの
モンスターをリリースする場合、自分フィールドのモンスター1体の代わりに相手
フィールドの闇属性モンスター1体をリリースできる。
(3):自分・相手のエンドフェイズに発動する。
このターンにこのカードが表側表示で存在する状態でリリースされた
モンスターの数まで、ターンプレイヤーのフィールドに「シャドウトークン」
(悪魔族・闇・星3・攻/守1000)を可能な限り守備表示で特殊召喚する。
フィールドのモンスターを闇属性にするため、前述した「スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン」などを相手に依存することなく出せます。
また、カードの発動に自分モンスターをリリースするコストを、相手のモンスターで肩代わりできるという凶悪な効果もあわせ持っています。
デッキの構築度は縛られるかもしれませんが、「闇黒の魔王ディアボロス」を入れておくと、「白の聖女エクレシア」の効果を使うだけでディアボロスを特殊召喚できます。
ディアボロス自体も「アルバスの落胤」とは属性・種族的にも相性がよく、「烙印融合」で「神炎竜ルベリオン」の素材として能動的に墓地に送れる点はかなり強いです。
「落胤」の意味と考察
「落胤」には「父親に認知されない庶子、私生児のこと」という意味があります。
すると「アルバスの落胤」を直訳すれば、「アルバスという人物の認知されていない子」となります。
ただ、書籍などの情報によれば、そう単純な話ではなさそうです。
なんにせよ、彼の本名はいまだ謎に包まれています。
ストーリー上、「アルバスの落胤」はエクレシアと旅をすることになるのですが、その道中で彼はエクレシアから「アルバス」という名前を贈られます(「追放者エクレシア」のフレーバーテキストより)。
それにならい、以降「アルバスの落胤」はアルバスと表記していきます。
ちなみに、「アルバス」とはラテン語で「白」という意味を持ちます。
「アルバスの落胤」11期メインストーリーの関わり
ここまで紹介してきたアルバスですが、彼は11期のメインストーリーに深くかかわっています。
多くのカードや強力なカードに関係するので、姿を見たことがあるデュエリストはたくさんいるはずです。
アルバスはどんな役割を持っているのか、どんな性格をしているのかを以下で解説します。
実質的な主人公
一言でいえば、アルバスは11期メインストーリーの主人公です。
彼の冒険を追いかけていく形で物語は進み、その度に関連するカードが登場しています。
周囲の力を取り込み竜化する能力をもっており、一部を除いて竜化後の姿はほぼ全て融合体です。
性格
これは想像することしかできませんが、公式の設定では「難しい表情で無口」といった情報があります。
実際、彼の見た目やイラストからもそのような印象を受けます。
ただし、けして冷徹なキャラというわけではなく、エクレシアや助けてくれた組織や人物に対しては好意的な表情を見せることも多いです。
ストーリー解説の部分でも触れますが、自身の出自を含めたあらゆる記憶を失っているため、そのような表情になりやすいだけだと考えられます。
「アルバスの落胤」の物語|11期メインストーリー
ここからはアルバスを中心に、遊戯王 OCG 11期メインストーリーを解説していきます。
「あのカードイラストにはこんな意味があったのか」「あのキャラと繋がっているのか」など、感想を持ちながら読むと楽しめるはずです。
歴代メインストーリーのなかでも屈指の人気を誇りますので、ここで概要だけでも把握して、一緒にこれからのストーリーを楽しみましょう!
今回は、マスターデュエルで実装されているカードまでのお話を紹介します。
ただし、あくまで考察や想像でしかないので、以下のストーリー全部分が公式で発表されたものでないことは注意してください。
赫のホールから現れたもの
「深淵」と呼ばれる大陸、その極北に位置する教導国家ドラグマ。
そこでは、大神祇官と呼ばれる存在が人々に「聖痕」を施し、国民として迎え入れていました。
中でも2人の聖女の存在は大きなものでした。
「教導の聖女エクレシア」は、歴史上はじめて額に聖痕を宿し、幼少の頃より人々に愛されていました。
「教導の騎士フルルドリス」は、四肢に聖痕を宿すドラグマの騎士であり、聖痕による雷撃の力をもって邪教徒のせん滅を担う存在です。
聖痕の力と聖女たちによって、ドラグマは平和な日々を謳歌していました。
しかし、突如としてドラグマの上空に巨大な「赫のホール」が出現します。
このホールは異次元の門で、時には人々を巻き込む災厄として恐れられ、時には武器などの道具を恩寵としてもたらす存在として古より深淵に現れていました。
今回のホールは災厄か恩寵か、出現したのは「灰燼竜バスタード」。
エクレシアはバスタードのもとへ向かい、フルルドリスは同タイミングで来襲した「鉄獣戦線(トライブリゲード)」の迎撃に向かいます。
聖女との出会い
エクレシアが到着したとき、そこにバスタードはおらず、代わりに黒衣をまとった少年がうずくまっていました。
苦しそうな少年をエクレシアは気遣いますが、彼女の後ろからは仮面を被った教導の神徒たちが、少年の後ろからは鉄獣戦線のフェリジットたちが現れ一触即発の空気に。
エクレシアは少年を庇い、双方へ争いを止めるよう訴えるのでした。
それを見た教導の神徒は、教えに背いた聖女に粛清を加えます。
額の聖痕を押さえ苦しみだすエクレシア、その様子を見て驚く黒衣の少年。
少年には記憶が無く、自分が誰でどこから来たかさえ分かりませんでした。それでも、目の前の少女が自分を庇ってくれていたことだけは理解できていました。
額のあの痕が少女を苦しめているのか、本能的にそう感じた少年の身体に変化が起こります。
神徒の力ごと取り込み、少年は金色の角を持つ巨大な竜「痕喰竜ブリガンド」へと姿を変えたのです。
「鉄獣戦線」との共闘
その一部始終を見ていた鉄獣戦線もすぐに行動を起こします。
鉄獣戦線は、ドラグマから迫害された者たちが集い結成された組織。
素性の知れぬ少年とドラグマの聖女ではあるものの、目の前で自分達と同様に酷い扱いを受ける姿を見て、すぐに2人を庇護しようとしたのでした。
その後、撤退の合図を上げ、鉄獣戦線はドラグマから離れます。
ブリガンドとエクレシアをその列に加えて。
2人だけの旅
鉄獣戦線に助けられた少年とエクレシア。
ひとまず危機は去ったものの、鉄獣戦線は戦うための組織。
いつ2人が危険な目に遭うか分かりません。
記憶の無い少年とドラグマの聖女をかくまい続けるのも難しい話です。
鉄獣戦線のリーダー・シュライグは2人に外の世界を見ることをすすめ、そのお供に「鉄獣鳥メルクーリエ」を授けました。
メルクーリエを見せれば、外の世界であろうと鉄獣戦線の一員である証となります。
できる限りのことをし、シュライグたちは2人の旅路を見送るのでした。
贈られた名前
2人だけで過ごす夜、エクレシアは少年に話しかけます。
「やっぱり、名前がないのは不便ね」
エクレシアは少しだけ考えると、思いついたように少年へと顔を向けました。
「アルバス……あなたの名前、アルバスはどう?」
「……アルバス?」
「そう!アルバスは白という意味があるの。記憶が無いってことは、これからたくさんの思い出を作れる真っ白な状態でもあるでしょう?」
黒衣の少年に贈られた「白」を意味する名前、アルバス。
記憶をなくしたアルバスにとってその言葉は、初めてのあたたかな思い出となったのでした。
「大砂界ゴールド・ゴルゴンダ」
アルバスとエクレシアが到着したのは、一面が砂で覆われた「大砂界ゴールド・ゴルゴンダ」。
ゴールド・ゴルゴンダは、これまでに多くのホールが出現してはそこから宝が沸き上がっていました。
それを求めてトレジャーハンターやならず者たちも集う危険な地帯です。
そんな場所とも知らずに足を踏み入れたアルバス達を、遠くから謎の存在が監視していました。
「侵入者、発見ダ!」
2人の目の前に機械の集団が襲い掛かると、あっという間に捕縛されてしまいました。
エクレシアの必死の言葉も聞かず、2人はアジトへと連れ去られます。
「スプリガンズ」
アルバス達を連れ去ったのは「スプリガンズ」という機械の集団でした。
退屈な生き方に飽き、「燃え」を求めてゴールド・ゴルゴンダでドンパチを繰り広げることに生きがいを見出すトレジャーハンターです。
縄で縛られたアルバスとエクレシアを取り囲むスプリガンズの面々。
およそ友好的でないその態度に、エクレシアはなおも説得の声をあげ、アルバスはスプリガンズを睨みつけます。
緊迫する状況の中、可愛らしい声が響きました。
「あ!それ!」
声の主はスプリガンズのキット、指摘したのはアルバスとエクレシアの頭上を飛ぶメルクーリエでした。
キットは鉄獣戦線の一員でフェリジットの妹ですが、現在はスプリガンズのもとへ預けられていました。
キットはただ預けられているだけでなく、ゴールド・ゴルゴンダで見つかるアイテムを改造・改良して、スプリガンズを強化する技術オタクの一面も持っています。
そのためスプリガンズにとって鉄獣戦線は仲間であり、その証を持つアルバス達も仲間ということに。
「デモ、コレジャツマラネエヨナ」
スプリガンズは「燃え」を求める熱い心をもったトレジャーハンター集団です。
なので、このままアルバス達を解放するのも味気ないと感じ、ひとつの提案をします。
「コイツラノ入団テストシヨウゼ!」
「なんで!?」
戸惑うアルバスとエクレシアを無視して、スプリガンズの入団テストが始まったのでした。
入団テストと「鉄駆竜スプリンド」
スプリガンズの入団テストはめちゃくちゃで、発射されるミサイルや爆弾から逃げ切るというものでした。
アルバスとエクレシアは「鉄駆竜スプリンド」に乗り込み、それらをかわしていきます。
「どうなってるんだ一体!」
爆撃からの爆風、砂界の砂を巻き上げながらスプリンドはゴールド・ゴルゴンダを駆け抜けます。
そんな中、スプリンドが前方に高エネルギー反応を検知。
そこにはホールが開いていました。
砂界のホールでトレジャーハント
入団テストは合格。
アルバス達は晴れてスプリガンズに迎え入れられたのですが、彼らの興味は現在、目の前のホールに集中していました。
砂界のホールは多くの危険が潜みますが、それに報いるほどの財宝や遺物が眠っています。
「燃え」を求めるトレジャーハンターのスプリガンズ。
答えはすぐに決まり、キットはアルバスとエクレシアの手を取ってホールへ向かいます。
「覇蛇大公ゴルゴンダ」
ホールには信じられないほどの財宝や、未知の技術を用いたアイテムが眠っていました。
キットやスプリガンズはもちろん、エクレシアやアルバスにも笑みが浮かぶほどです。
しかし、眠っていたのはお宝だけではありませんでした。
この砂界の主「覇蛇大公ゴルゴンダ」がアルバス達の前に姿を現します。
ゴルゴンダはホールを食べて自らの力にするほど強大な存在で、ゴルゴンダ自身も巨大化し高エネルギーを放つ存在となっていました。
その強力すぎるエネルギーに、アルバスの「周囲の力を取り込む」能力が反応します。
「烙印竜アルビオン」
アルバスの身体は、燃え盛る炎を宿したような赤い竜「烙印竜アルビオン」へと変わりました。
暴走状態のアルビオンは、眼前のゴルゴンダにも臆さず襲い掛かります。
巨大な2体の戦いは大気を震わせ、誰にも止められない戦いにまで発展しようとしていました。
どちらかが倒れるまで終わらない、そう思われた矢先、一条の雷がゴルゴンダの巨躯を貫いたのです。
ゴルゴンダはそれによって倒れましたが、アルビオンの暴走は止まりません。
周囲を炎で包み込み、その力を発散させるアルビオンにエクレシアはゆっくりと近づいていきます。
エクレシアの祈りと「黒衣竜アルビオン」
アルバスとエクレシア、共に過ごした時間は短いものでした。
それでも、冒険のような日々の思い出は、確かな絆へと変わっていたのです。
自分がドラグマから追放されたとき、アルバスは彼女を守るためにブリガンドへ変身しました。
今度は自分が助ける、これからも2人で旅を続けたい。
その想いは祈りとなってアルビオンに届き、「黒衣竜アルビオン」へと静かに姿を変えていきます。
スプリガンズとの別れ
暴走状態ではなくなったものの、アルバスはアルビオンの姿から元に戻ることができませんでした。
この状況に、アルバスは「また暴走してしまうのではないか」と不安に駆られます。
そんなアルバス達の前に3人の人物が姿を見せます。
「妖眼の相剣師」と「軒轅の相剣師」、先ほどゴルゴンダを倒してくれたのも彼らだったのです。
鎧を脱ぎ聖痕も封じているものの、エクレシアはその姿に懐かしさを覚えます。
「教導の騎士フルルドリス」、「教導の鉄槌テオ」、「教導の天啓アディン」、エクレシアがドラグマを追放された後に3人もドラグマから離反していたのでした。
その道中、3人は「相剣」の地で修業したことを話します。
「氷水」という不思議な力を用いて力を制御する彼らなら、アルバスの力を制御する方法も何か知っているかもしれない、そう教えてくれたのです。
アルバスとエクレシアの次なる目的地が決まりました。
アルビオンの背中へ乗ったエクレシアは、スプリガンズの皆に手を振り続けます。
スプリガンズ達も派手な花火を打ち上げそれに応えます。
お互いが見えなくなるまで、それは続いたのでした。
一方、エクレシアを追いかけていた妖眼の相剣師たちですが、彼らはエクレシアに同行しませんでした。
近頃、故郷のドラグマで大きな異変があったと耳にした彼らは、その真相を探るため再びドラグマの地へ赴きます。
相剣の力を求めて
大霊峰相剣門、そこが妖眼の相剣師たちが修行した場所でした。
降り立ったエクレシア達を出迎えたのは「相剣大公-承影」と「相剣瑞獣-純鈞」。
妖眼の相剣師から教えてもらいここまで来たこと、そして、これまでの経緯をエクレシアは話します。
フルルドリス達のことを思い出した承影は、かつての彼女ら同様に、エクレシアとアルバスに相剣の力を伝えてくれました。
相剣の力が2人に流れると、不思議な感覚に包まれます。
それはまだ使いこなせるほどのものではありませんでしたが、必ず自分達を助けてくれる、そう感じたのです。
氷水底イニオン・クレイドル
相剣の力とは、「氷水」の力を得て戦うものだと知ったエクレシア達は、相剣門の雪解け水が流れ落ちて出来上がった湖「氷水底イニオン・クレイドル」へ向かいました。
強すぎる聖痕の力を抑えるため、フルルドリスもかつて訪れたことがあるこの地であれば、アルバスの力の制御に関してもヒントを得られるかもしれません。
神秘的で幻想的でもあるイニオン・クレイドルに、聖女と黒衣の竜が降り立ちます。
凶劇開幕「デスピア」
時は遡り、エクレシアが追放されてすぐのドラグマで異変は起こっていました。
エクレシアに代わる新たな聖女を迎え入れたとき、ドラグマの上空に再びホールが出現。
「凶導の福音」が鳴り響き、ついに教導の大神祇官の悲願が成就したのでした。
これまで聖痕とうそぶき国民に与えてきたものは、ホールより闇の力を噴出させるための禁忌、「烙印」そのものだったのです。
烙印を刻まれているドラグマの国民は、瞬時に惨劇の演者(デスピリアン)へ変貌。
実は、この時ホールより放たれたエネルギーは大砂界まで届いており、これがゴルゴンダ凶暴化とアルバスがアルビオンへ変わるきっかけとなっていました。
そして、「デスピアの導化アルベル」も顕現すると、翼を広げ各地に出現しはじめます。
まるで何かを探し求めているかのように。
デスピアの浸食
凶劇の開幕は鉄獣戦線の本拠地からはじまりました。
ホールによる移動か、神出鬼没のデスピアに対してなすすべなく蹂躙される鉄獣戦線。
その魔の手は既に相剣にまで及んでいました。
「相剣軍師-龍淵」のもとに現われた「デスピアの凶劇(アドリビトゥム)」は、龍淵の心の内にある野心を見抜くとそこに付け入り、彼を裏切らせます。
同じころ、アルベルはイニオン・クレイドルを訪れていたアルバス達を急襲。
エクレシアを逃がしその場でアルベルを迎え撃つアルバスでしたが、ホールより伸びた鎖によって縛られ、力を吸収されてしまいます。
記憶を失い、唯一残されていた自身の力すら失おうとするアルバス。
しかし、今の彼には誰にも奪われない強い力がありました。
エクレシアから贈られた名前、共に旅した記憶、そこで出会った人たちとの絆。
その力が、アルバスに奇跡の竜化を促したのです。
絆を強さに変えて!「氷剣竜ミラジェイド」
相剣と氷水の力を取り込んだアルバスは、「氷剣竜ミラジェイド」へと姿を変え、アルベルの鎖を断ち切ります。
しかし、アルバスの力を取り込んだアルベルもその姿を竜化させ「神炎竜ルベリオン」へと変貌を遂げます。
2体の竜がぶつかり合い、それはやがて、新たな深淵の竜を呼び覚ますのでした。
深淵竜アルバ・レナトゥス
ミラジェイドとルベリオンがぶつかり合ったとき、2体の竜の力が混ざり合い、新たな竜が誕生します。
その竜の名前は「深淵竜アルバ・レナトゥス」。
アルバ・レナトゥスはミラジェイドとルベリオンの力だけを取り込み、アルバス自身はその身を外へ投げ出されてしまいます。
思わぬ事態に陥ってしまったものの、一命は取りとめたアルバス。
しかし、失った代償はあまりにも大きいものでした。
力を失っても……
アルバスの身体は竜から人間態に戻っていました。
さらに、それまであった額の白珠は消え、尖った耳も人間と同じ丸みのあるものへと変化していたのです。
異変はそれだけではありません。
これまでアルバスには周囲の力を取り込み竜へと変化する力がありましたが、それさえも消失していたのです。
自身の変化に愕然とするアルバス、その肩に煤のようなモンスターが飛び込んできます。
怯えた様子のそのモンスターは、エクレシアの武器に同行していたスプリガンの一体でした。
背後にはその彼女の武器であるハンマーが……。
エクレシアの身に危険が迫っていることを理解したアルバスは、ボロボロの状態で立ち上がります。
「アルバスの落胤」と関わりの深いキャラや勢力
アルバスとストーリー上関わりのあるキャラクターや勢力について解説します。
その関係性からか、実際のカードでもシナジーがあるのが特徴です。
そのため、魔法や罠カードにはアルバスも一緒に描かれていることが多く、確かめてみるとより世界観を把握しやすいでしょう。
「教導の聖女エクレシア」
11期メインストーリーではアルバスと並んで主人公、もしくはヒロイン的立場。
ストーリーの展開から「教導の聖女エクレシア」→「追放者エクレシア」→「白の聖女エクレシア」と変わっていきます。
額に聖痕を宿した史上初の聖女で、どんな人にも優しく、素性の分からない初対面のアルバスさえ庇うほどです。
フルルドリスとは姉妹のような関係で、「ご飯はよく食べるほう」という情報が公式Twitterの設定画から明かされています。
「教導国家ドラグマ」
エクレシアやフルルドリスが暮らしていた国。
深淵の極北に位置する大国で、人々に聖痕を与え迎え入れています。
一見すると平和な宗教国家に見えますが、その教えは非常に苛烈。
聖痕を刻むことができない獣人や精霊のことを「邪教徒」と呼び迫害し、弾圧しています。
また、その教え自体が歪んでおり、国民に与えられていた聖痕とはデスピアの生贄となる烙印でしかありませんでした。
「鉄獣戦線」
ドラグマの迫害に立ち向かうために、種族の壁を超えて団結したレジスタンス的な組織。
最初はシュライグ、フェリジット、ルガルの三人だけでしたが、彼らの戦う姿を見て徐々に仲間が集まってきました。
ドラグマに捕らえられた仲間を奪還する作戦の途中にホールが出現し、その中心地でアルバスとエクレシアを助けることになります。
多種族同士が繋がった組織であるため、各地に顔が広いのも特徴。
「スプリガンズ」
大砂界ゴールド・ゴルゴンダで「燃え」を求めるトレジャーハンター。
機械の集団のように見えますが、実際は機械に「スス」のような生命体が宿った存在です。
鉄獣戦線とは旧知の仲らしく、その縁からかキットを預かっています。
スプリガンズ全体は大雑把で陽気な連中の集まりといった感じ。
アルバス達を仲間として認めてからは非常に協力的で、エクレシアがゴールド・ゴルゴンダで見つけた竜頭の骨を武器に改造してくれています。
「相剣」
氷水の力を借りて戦う戦士たちの一団で、大霊峰相剣門を本拠地としています。
モンスター名の由来は中国に伝わる名剣がモチーフ。
ストーリーではアルバスやエクレシアに力を伝えてくれたり、危機的状況では助けてくれたりと協力的です。
フルルドリスはこの地で修業し聖痕を封印したことから、烙印に対して有効な力を有していた可能性が考えられます。
しかし一枚岩ではなかったらしく、龍淵の裏切りにより壊滅的なダメージを受けてしまいます。
「氷水」
大霊峰の雪解け水が流れて作られる湖、イニオン・クレイドルにて生まれる人型の生命体。
体は透き通った水で出来ており、一部に黒い部分があるのが特徴です。
この黒い部分は年月を経るごとに全体へ広がり、体が全て黒い水になると、再び氷水に還ります。
ストーリーでは相剣に力を貸し、お互いが協力しあう仲でした。
氷水帝コスモクロアをトップにした平和を愛する種族でしたが、七星龍淵の襲撃が原因でコスモクロアを失うことになってしまいました。
「デスピアの導化アルベル」
ドラグマの上空にホールが開き、凶導の福音とともに現れた謎の存在です。
名前や見た目、さらには種族以外のステータスが一致している点からアルバスと何か関係があるのではないかとも言われています。
ストーリーではイニオン・クレイドルに来ていたアルバスとエクレシアの前に現われ、アルバスとバトルを繰り広げました。
まとめ|ストーリーは最終局面?
以上で「アルバスの落胤」のカード性能や、メインストーリー11期の概要解説を終わります。
メインストーリーは現在も進行中で、この記事で紹介したのはマスターデュエルで新たに実装された「烙印融合」までのものをまとめています。
物語は最終局面を迎えている雰囲気があり、多くのデュエリストがハラハラしながらアルバスの旅の行方を見守っている感じです。
マスターデュエルでアルバス関連のカードが実装されるたびに記事も更新していきますので、ストーリーの復習などで利用していただければ嬉しいです。
ライター紹介
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