Contents
はじめに
- 勝利とは,対戦相手を敗北させることです。
- 自分が勝利する効果と対戦相手を敗北させる効果は別ものです。
- 勝利と敗北を厳密に使い分けると戦術の幅が広がります。
勝利条件と敗北条件
勝利条件
- 自分以外のプレイヤーが敗北しており,自分は敗北していない。
- 「ゲームに勝利する」と書かれた効果が適用された。
敗北条件
- ライフの総量が0以下になった。
- 空のライブラリーからカードをドローしなければならなくなった。
- 毒カウンターを10個以上得た。
- 「ゲームに敗北する」と書かれた効果が適用された。
- 投了した。
自分が勝利する能力をもつカード
十三嗜好症 自分のアップキープ開始時に手札がちょうど13枚であれば,ゲームに勝利します。 アップキープはドローフェイズよりも前なので,基本的には相手のエンドフェイズに手札を13枚にしておく必要があります。 |
対戦相手が敗北する能力をもつカード
運命の天使 このクリーチャーが対戦相手に攻撃していて,なおかつライフが初期値よりも15点以上多いまま終了ステップを迎えれば,対戦相手を敗北させます。 ただし,対戦相手がコントロールするプレインズウォーカーに攻撃していた場合は,能力は誘発しません。 あえて初期ライフと書かれいるのは,MTGは遊び方によって初期ライフを値が異なるからです。例えば,統率者戦では初期ライフは40点です。 | |
ストリクスヘイヴンの競技場 得点カウンターが10個以上置かれた状態で,それらをすべてを取り除き,対戦相手を敗北させます。 マナ能力を使用すれば,得点カウンターを増やすことはできますが,最終的な効果の誘発にはクリーチャーによる戦闘ダメージが必要となります。 | |
デック・オヴ・メニー・シングズ 20面ダイスを使用し,その出目によって効果が変化するカードです。 出目20で墓地のクリーチャーを戦場に出すことができますが,そのクリーチャーが死亡した時,そのオーナーもゲームに敗北します。 基本的に対戦相手のクリーチャーを指定し,それを死亡させることで対戦相手を敗北させます。ただし,バウンスや追放除去では効果は誘発しません。 | |
ヴォーパル・ソード これを装備しているクリーチャーが,能力を起動させた状態で対戦相手に戦闘ダメージを与えれば,対戦相手を敗北させられます。 起動能力のマナコストが非常に重いですが,装備自体は低コストです。後述する,牙持ちフィンとも相性が良いかと思います。 また,伝説の装備品でもないため,戦場にいくつも置くことができます。
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信仰縛りの審判官(表)/兇徒の審判(裏) 信仰縛りの審判官の裏面効果です。 対戦相手にエンチャントするオーラ・呪いです。自身のアップキープ開始時に,審判カウンターが1個置かれていき,3個以上になれば,対戦相手を敗北させます。 戦場に出してから,3ターン経過すれば自動的に対戦相手を敗北させられます。ただし,途中で破壊されたり,バウンスされると効果は誘発しません。
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碑出告が全てを貪る(表)/全てを貪る者の器(裏) 碑出告が全てを貪るの裏面効果です。 このクリーチャーが対戦相手に戦闘ダメージを与えたターン内に10点以上のダメージを与えれば対戦相手を敗北させられます。 10点以上のダメージは戦闘ダメージに限定されていませんので,火力呪文や効果ダメージも適用されます。しかし,ライフを失わせる呪文や効果は,ダメージではないので適用されません。 | |
牙持ち,フィン 直接的に,対戦相手を敗北させる効果を持っているわけではありいませんが,毒カウンターを与える効果を持っています。 1回の戦闘ダメージで与えられる毒カウンターは2個ですが,二段攻撃は通った場合は,4個与えることができます。 毒カウンターを与えるには接死が必須です。例えば,前述したヴォーパル・ソードは,装備したクリーチャーに接死を与えることができるので,飛行やトランプルをもったクリーチャーと合わせると効果できます。 |
自分が敗北しない/対戦相手が勝利できない能力をもつカード
高貴なる行いの書 天使1体を対象にし,その上に悟りカウンター1個を置き,それは「あなたはこのゲームに敗北することができず,対戦相手はこのゲームに勝利することができない。」を得ます。 悟りカウンターは単なる目印なので,悟りカウンターが消滅しても効果は持続します。 起動能力の対象は天使ですが,能力解決後は天使ではなくなっても,能力は持続します。 | |
不朽の天使(表)/天使の処罰者(裏) 両面のクリーチャーカードです。 ライフが0以下になった時,不朽の天使を裏面にし,ライフが3点になって,敗北を回避することができます。 ただし,能力解決時に,不朽の天使が裏向きにならないと敗北します。例えば,不朽の天使と同じ能力をもったコピー・トークンには,裏面がないので敗北します。 また,不朽の天使が複数体出ている時は,1体のみ変身します。 | |
雲鋼の麒麟 換装能力で,クリーチャーに装備された状態になると,「あなたはこのゲームに敗北することができず,対戦相手はこのゲームに勝利することができない。」を得ます。 装備先のクリーチャーまたは雲鋼の麒麟自体が除去されると,効果は失われます。 |
自分が敗北する能力をもつカード
錬金術師の計略 切除コストを支払わないで唱えると,追加ターンの終了ステップの開始時に自身がゲームに敗北します。 |
敗北か?勝利か?
自分の敗北を回避
自分が錬金術師の計略を切除コストを支払わずに唱えても,追加ターンの終了ステップ開始時に,雲鋼の麒麟が換装されていれば敗北しません。
つまり,自分が敗北しない状態では、敗北する効果は誘発しません。
相手の勝利を阻止
自分が,雲鋼の麒麟を換装された状態でコントロールしていれば,相手の手札が13枚でも十三嗜好症の勝利できません。
つまり,相手が勝利できない状態では、勝利する効果は誘発しません。
引き分けを阻止
不朽の天使をコントロールしている状態で,ファリダの火の玉によってお互いのライフが0になっても,不朽の天使の能力で相手だけが敗北します。
つまり,お互いが同時に敗北条件を達成しても,敗北しない効果が誘発すれば,相手だけ敗北します。
ここまでお読みいただき,ありがとうございました。
今回は,勝利条件と敗北条件を詳しく解説しました。
ややこしい面もありますが,勝利と敗北を使い分けることで,奥深い戦略のあるゲームになると思っています。
初心者をはじめ,効果に疑問をもつ方々に,この記事が参考になれば幸いです。
それでは,また。
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