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東京ゲームショウ2023で話題を呼んだインディーアーケードゲーム『Jet Cola』
2023年の9月21日から24日まで、千葉の幕張メッセで東京ゲームショウが開催されました。
大手企業による最新ゲームの試遊や関連企業ブースはもちろんのこと、個人でゲーム開発をされているインディーゲームのエリアもありました。
そのインディーゲームエリアの隅っこで、とあるゲームが行列を作っていたことをご存知ですか?
そのゲームこそ、今回の記事で紹介するインディーアーケードゲーム『Jet Cola』です!
ルールはとても簡単。
「振れ!」の合図で瓶コーラ型コントローラを思いきりシェイク!
そして……ロケット台から発射!
炭酸エネルギーでコーラを宇宙へ飛ばす、みんなで盛り上がれるゲームになっています。
今回は『Jet Cola』を制作した Tamakotronica の 千田 泰宏 さんにインタビューを行いました。
本作が生まれた背景や工夫したポイント、そして千田さんのアーケードゲームへの想いについてお伺いしています。
- プログラミング教育ソフトからはじまった『Jet Cola』
- 『Jet Cola』に込められたこだわりのポイント
- 東京ゲームショウに出展!
- 千田さんにとって「アーケードゲーム」とは?
この記事は約5分ほどでお読みいただけますので、どうぞ最後までお楽しみください。
Scratchから始まった『Jet Cola』
Q1 「Tamakotoronica」ではどういったゲームを制作されているのですか?
「その場を楽しくする」ための遊べる機械や、自作アーケードゲームを作っています。まともにゲームを作ったのは『Jet Cola』が初めてです。
Q2 ゲーム制作を始めたきっかけはなんですか?
もともとゲームが好きで、小さいころから迷路やクイズの本などを自作していました。
大人になり、メディアアートに興味を持ち、プログラミングやゲームエンジンの学習を始めました。
Q3 このアイデアを思いついたきっかけは何だったのでしょうか?
きっかけは、子ども会でのプログラミング教室の手伝いです。
Scratchという環境で子どもたちがゲームや映像作品を作るのですが、どうしてもマウスとキーボードの制約から抜け出せないなぁ、と感じていました。
Scratchには「マイクから音量を拾う」という機能があり、その機能とBluetoothマイクを使えば「無線で何かできるな」と気づきました。
そこで、なにか見本のようなものを作って子どもたちに見せよう!と考え出したのが、ボトルを振って遊ぶというゲームのアイディアでした。
こだわったのは「ボトルを振る感覚」
Q4 『JetCola』制作において、何かこだわったところ、苦労したところはありましたか?
「振った分だけしっかり反映されるスポーティーな手触り」です。
はじめは「音を拾う」形式で振った強さを計測しようとしていましたが、うまくいきませんでした。
次に加速度センサを試しましたが、今度は反応が敏感すぎて、あまり頑張らなくてもいいスコアが出てしまいました。
最終的には、ボタンを改造した自作デバイスに行きつきました。
Q5 その他、開発中に起きたエピソードなどがあれば教えてください。
デバッグがとても大変……腕が太くなっていきます。
東京ゲームショウに出展!プレイした人の反応は?
Q6 東京ゲームショーを終えた感想をお聞かせください。
1034名もの方にプレイをしていただき、本当にうれしかったです。
Q7 プレイされた方々の反応はいかがでしたか?
皆さん楽しそうな笑顔を見せてくれました。
また、復活モード搭載により、プレイヤーとギャラリーが一体化する瞬間があり、とても楽しかったです。
Q8 今後はどういった展開を考えていますか?
復活モードを強化し、体力が続く限りどこまでも飛べるようにしたいです。
また、カーリングのスイープのように、最後に止まりそうな時、ボトルを振ると少しだけ距離が延びるような機能を入れたいです。
プレイヤーとギャラリーとの一体感で、楽しい場を作ること
Q9 千田さんが考える「アーケードゲーム」の魅力とは何でしょうか?また、千田さんが実現したい夢やビジョンなどはありますでしょうか?
僕にとって、ゲームセンターでのゲームプレイは、音楽におけるライブの体験に近い感覚です。
たくさんの人と、一つの画面を通して一喜一憂するのはとても楽しい。
僕が実現したいビジョンとしては、家庭用機で「ゲームを練習」して、アーケードで「披露」しギャラリーとともに楽しめるようなゲームを作っていきたいと思っています。
Q10 最後にメッセージをお願いします!
JETColaは「make.ctrl.japan」に沢山の機会をいただいて成長してきました。
いろんなところでやってますので、ぜひ遊びに来てください!
それと、インディーでアーケード目指したい方、ぜひお声がけください!仲間が欲しい!
ありがとうございました!
多くの人と楽しさを分かち合う、アーケードゲームの魅力
以上が Tamakotronica の千田さんのインタビューでした。
ここからは、筆者による補足および考察です。
子ども用プログラミング教育ソフトウェア「Scratch」
千田さんはこれまで音楽ライブやお祭りを盛り上げる演出を手掛けたほか、手描きした自分だけの花火をスクリーンに打ち上げる「My花火メーカー」などを制作されていました。
『Jet Cola』は千田さんの初のゲーム作品で、もともとは「Scratch」のデモンストレーション作品として制作されました。
Scratchは小中学生向けのプログラミング入門言語で、難解なコード入力をせずに、ブロックを動かすことで自由にプログラムを組むことができます。
Scratchを使えばこんなゲームも作れるよ!と子どもたちにこのゲームを披露したところ、大盛りあがり!
手応えを感じた千田さんは、ここからさらなるバージョンアップを重ねていきました。
アイキャッチ性の高い、個性的なビジュアル
アーケードゲームに求められる特徴のひとつとして挙げられるのが「アイキャッチ」です。
アーケードゲームが設置されるゲームセンターは不特定多数の人が集まる場なので、来店したお客様の目に留まるようなデザインが求められます。
『Jet Cola』のデザインはコーラを連想させる赤と白のコントラストで構成され、ロシア・アヴァンギャルド風のインパクトの強いビジュアルを持っています。
また、身体を大きく動かしてプレイするゲームなので、それも他の人に注目してもらえるポイントになります。
筆者も先日の東京ゲームショウでインディーゲームブースを歩きまわりましたが、ブースの一番端に置かれていたにもかかわらず、しっかりと目立ち、アピールしている印象を持ちました。
海外の方もすぐにゲーム内容を理解できるので、ノリノリでプレイされていました(笑)
おもしろいコントローラが集まるゲームイベント「make.ctrl.japan」
アーケードゲームは、変わったコントローラを使って遊ぶ「大型筐体ゲーム」がたくさんあります。
筆者が知るだけでも「中華鍋」「包丁」「手綱」「ちゃぶ台」……
こんなものを操作するの!? といったコントローラで、家庭用ゲームには無い面白さを提供しています。
「Make.ctrl.Japan」は、そんな変わったコントローラを使うゲームを開発している人たちが集まるゲームイベントです。
『Jet Cola』もこのイベントに参加して、多くの人にプレイされてきました。
ゲームといえばSwitchやPlayStation、あるいはスマートフォンで遊ぶ人が多数派だと思いますが……。
こういったイベントに参加してみると、今までにない斬新な発想に触れたり、大きな発見が得られるかもしれません。
ここで生まれた発想が、新たな人気ゲームを生み出すヒントになるかもしれませんね!
『Jet Cola』で、みんなと一緒に盛り上がろう!
アーケードゲームの魅力は何でしょうか?
千田さんは「音楽ライブのように、ギャラリーと一緒に盛り上がれるところ」だと考えました。
ゲームの面白さだけではなく、場の面白さを提供してくれるのが、アーケードゲームの良いところです。
『Jet Cola』は遊んだ人を笑顔にする、とても魅力的なゲームです。
あなたの住んでいる街の近くにも『Jet Cola』がやってくるかもしれません。
もし見かけることがあったら、ぜひプレイしてみてくださいね!
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