【黄泉ヲ裂ク華】黄泉華テーマソング「なめんなよ」は超ネタバレソング!?歌詞の内容を考察!

黄泉華界の大ヒットソング!「なめんなよ」

エクスペリエンスが贈るDRPG作品「黄泉ヲ裂ク華(以下:黄泉華)」。

その作品内で大ヒットを記録したという設定の楽曲が「矢沢研二」が歌う「なめんなよ」です。

 

昭和レトロなメロディに乗せて反骨の精神を歌った、矢沢研二の代表曲として扱われるこの楽曲。

実はよく歌詞を見れば、黄泉華の世界をネタバレしまくった楽曲でした。

今回はそんななめんなよの基本情報と、歌詞に秘められたネタバレ要素を考察してみます。

 

尚、今回の記事は内容の関係上文章および画像にネタバレ要素が頻出予定です。

もしこれから黄泉華を遊ぶ人や、黄泉華をまだクリアしていないという人はネタバレに注意してください。

  1. 「なめんなよ」は黄泉華界のヒットソング!歌手は「矢沢研二」!
  2. 聞ける場所は主に拠点!しかし終盤と隠しボス戦でインスト版が視聴可能!
  3. 歌詞の内容には黄泉華の終盤ストーリーに関わるワードが…!?

この記事は3分で読み終わりますので、最後まで読んでいってくださいね!

「なめんなよ」の基本情報

黄泉華界の大ヒットソング「なめんなよ」の楽曲情報は以下の通りです。

タイトルなめんなよ
歌唱矢沢研二(柳英一朗)
作詞安宅元也
作曲神保直明

以上です。

一時期はエクスペリエンスの公式TwitterでカラオケバージョンのMP3も配布されていました。

ヤザケンって誰?

黄泉華界のヒットソング「なめんなよ」は「矢沢研二(やざわ けんじ)」という歌手が歌っている設定です。

愛称は「ヤザケン」であり、その反骨精神を歌った楽曲が人気を博しています。

モデルは「矢沢永吉」さんと「小沢健二」さんであることがわかるでしょう。

 

作中ではかなりの人気歌手であり、黄泉に関係するシールがおまけにつく「ヨミヌー」にその存在が描かれるほど。

該当するヨミヌーを手に入れると、ヤザケンに関する詳しい情報が閲覧できます。

閲覧できる情報をかいつまんで説明すると以下の通り。

人気の火付け役は地下探鉱士で、ラジオから流れる「FM黄泉」で流れた「マネーをつかめ!」という楽曲が人気を博した

発表した全ての楽曲が以降ヒットしている

「日本歌謡曲賞」「レコードヒット大賞」などの受賞歴がある

年末の「赤白歌合戦」にて最新楽曲である「なめんなよ」を歌唱してお茶の間を盛り上げた

また、作中でも「飯場中介」と「ロック荒堀」がファンであることを公言しています。

歌っているのは柳英一朗さん!

黄泉華界のヒットソング「なめんなよ」は「矢沢研二」という人物が歌っている設定。

その正体は、作曲家であり編曲家、ベーシストでもある「柳英一朗」さんです。

 

柳英一朗さんは元「日本ファルコム」でゲーム楽曲を手掛けていたクリエイターですが、現在はフリーとして活動を行っています。

主に同人ゲームに楽曲提供をすることが多いものの、メジャーデビューしている歌手に楽曲提供をすることも。

エクスペリエンスとは「東京新世録オペレーションアビス」や「迷宮クロスブラッドリローデッド」などの「XTH」シリーズや「デモンゲイズ2」で関りがあったようです。

 

尚、柳英一朗さんはエクスペリエンスの公式YouTubeチャンネルにも登場したことがあり、生放送で「なめんなよ」を披露したことも

上記動画内1時間4分23秒付近の地点より視聴可能です。

なめんなよが忘れられないという人、なめんなよを聞いてみたいという人は是非聞いてみてください。

なめんなよは主に拠点で聞くことができる!

黄泉華界のヒットソング「なめんなよ」は主に拠点で聞くことが可能です。

拠点の「住居テント」にあるラジオから流れている設定のため、音源はラジオのような効果がかかっていて、レトロな雰囲気を強めています。

カサンドラ社社長である「カオリ・サンドラ」もお気に入りであると明言しています。

また、ラジオはループで放送が行われているため、住居テントで暫く待機していれば、何度でも聞くことができます。

 

また、黄泉華の追加ストーリーの最終盤でも視聴可能

「ルキ」の力を貸してもらい、地上に出るシーンにてインスト版がかかります。

楽曲に歌詞はありませんが、楽曲の雰囲気もあってか、かなりアツい展開です(筆者の所見です)

同インスト版はゲームクリア後の隠しボス「カサンドラ」との戦闘時にもBGMとして採用されています

そのため、インスト版を何度も聞きたい場合は、カサンドラと戦闘を行うのが良いでしょう。

「なめんなよ」はネタバレソング!ネタバレポイントを考察!

印象的なレトロ調メロディと歌詞が特徴的な黄泉華のテーマソング「なめんなよ」。

実はこの楽曲の歌詞は、まるで99行区を行く課長たちの道を暗示していたかのような内容なのです。

以下、楽曲「なめんなよ」のネタバレポイントや、どの地点を暗示した歌詞なのかを独断と偏見と考察を交えて解説していきます。

 

尚、著作権の関係上歌詞の全文は掲載することができません

歌詞が知りたい人は、エクスペリエンスの公式Twitterに上げられている楽譜などを参照にしてください。

「くだらない喧嘩に俺たち巻き込むなよ」

歌いだしの歌詞は「くだらない喧嘩に俺たち巻き込むなよ」です。

 

「くだらない喧嘩」は「狂王」こと「久世戸英器」が行ってきた、異世界アルダにおける反乱軍と教皇軍、そして異世界の神「統一神アルダー」との戦いを指すと思われます。

狂王は「教皇ルミナリス」と至宝「ヨミ」の力によって作られた統一神アルダーを滅し、異世界アルダをもとの姿に戻すことを目的として動いていました。

その結果、狂王は課長たちのいる世界をヨミの力で作り変えようとしていたのです。

 

目的は高尚なものですが、元の世界に住んでいた課長たちにはたまったものではありません。

もちろん、異世界アルダのことなども知りませんし、どうすることもできません。

なにせ課長たちは設定上、それなりにプレイヤー間に差異はあるにしろ、ただのサラリーマンなのですから。

サラリーマンである課長らにとっては、遠い世界の大きな事件よりも、目の前の生活のほうが大事。

そんな高尚な言い分で世界をどうこうしようとする狂王は迷惑以外の何物でもなかったのでしょう。

だからこそ、「俺たち巻き込むなよ」と、冷淡にもビジネスライクにも取れる言葉を返したのだと思われます。

つまり、この部分は「お前の高尚な理想なんか知らん!こっちを巻き込んで好き勝手やるな!」という気持ちが込められているのだと考察できます。

「愛が欲しけりゃてめえで浮かび上がれ」

次に考察する歌詞は「愛が欲しけりゃてめえで浮かび上がれ」です。

 

狂王が生まれた異世界アルダは、統一神アルダーの力によって、人間と魔物の境目を無くされてしまった世界。

人間たちは黄泉族のような異形の姿と化していました。

そんな中、かつてのアルダに住んでいた人間たちと変わらぬ姿を持つ存在は「鬼子」と呼ばれ、忌み嫌われていたのです。

そして、狂王は鬼子として生まれ、右目を抉られて「死星の森」へと捨てられてしまいます。

捨てられた狂王はその後、そこに住む機械兵に拾われて育てられ、反乱軍の長へと成長を遂げていくのでした。

 

生まれて間もなく右目を抉られて捨てられるという凄惨な体験、そして親もなく育ったという経験を経て、鬼子というだけで忌み嫌われていた狂王。

彼は「愛」に飢えていたのではないかと推測することができます

異世界アルダを本来の姿に戻そうとしたのも、人と違うというだけで愛されない自身を愛してほしいから、だったとも考えられますね。

 

ですが、それで他人や異世界を巻き込んでいくのもお門違いですし、愛されないことに不貞腐れて暴れるのも違うと一刀両断したのが当該歌詞では、と思われます。

愛されたいならまずは世界のせいじゃなくて、自分が愛される努力をしろ」という一喝の言葉なのでしょう。

「マジとガセの遊び」「抱えきれない下がることのない熱の捨て場探す」

次は二つまとめて考察していきます。

マジとガセの遊び」「抱えきれない下がることのない熱の捨て場探す」は、恐らく課長たちのことではないと思われます。

これは「ロック荒堀」のことを示していると筆者は考えました。

 

ロック荒堀はかつて一世を風靡したプロレスラーでしたが、突如引退を表明し、地下探鉱士として活動を開始した伝説の人物。

彼は強さというものを追い求め、人間ではない相手に自分を鍛えることができる場所に行ったことが明言されていました

マジとガセの遊びは、彼にとっての戦いと、見世物としてのプロレスを示しているのではないかと推測できます。

抱えきれない下がることのない熱と、捨て場とは、戦いへの高揚感、そして自分を打ち倒すもののいない世界への諦めを示していると考えました

 

また、抱えきれない下がることのない熱の捨て場を探しているのは、かつて最強の鬼子として君臨していたカオリ・サンドラにも当てはまるのではないでしょうか。

だからこそ、地下探鉱士として大成した課長たちに、自身のその時点での全力を持って挑んでくるのでしょう。

「媚びるなよ勝負に決着は俺の役目」「背中張り付く軽い虚しさなんかシカトしながらルールに背を向ける」

次の歌詞は二番の歌いだしに含まれた部分を考察します。

 

物語終盤、課長らは黄泉公社の総裁である狂王に剣を向けることに。

狂王にかけられた魅了の力に耐性を作り、世界を作り変えようとする相手に挑むのです。

この部分が「媚びるなよ」であると思われます。

魅了の力を跳ね除け、「勝負に決着」をつけに行くという行為こそが、課長の役割であると自覚した故の内容ですね。

 

ですが、狂王は自らが殺された時のことを考えて、99行区の面々を黄泉で起こった事故に関係する人間として扱ったのです。

物語を進めたプレイヤーは知っての通り、課長らは指名手配犯として追われることとなりました。

そもそも、世を改革した狂王を倒すということは、狂王をこの世から消してしまうということ。

この時点で結果的に自分がどうなるのかは予想していたとも考えられます。

それも厭わず、課長たちは狂王に弓を引いたのです。

それこそが「背中張り付く軽い虚しさ」を無視して、「ルールに背を向ける」歌詞通りの行為

プレイヤーの設定によりけりですが、自らの目的のために戦う課長を現したフレーズですね。

「堅苦しい空に突き刺す野望」

次の歌詞考察は「堅苦しい空に突き刺す野望」です。

これは最終決戦の場所を暗示しているとも考えられます。

 

狂王との本当の最終決戦の場所は黄泉公社の屋上

地中深くに埋まった黄泉ではなく、現実の世界の空の下でした。

空高く聳え立つ黄泉公社の上で、高尚な願いを掲げて戦う狂王と、それを打ち砕かんと剣を振るう99行区の面々。

ある意味の野望同士のぶつかり合いを示したフレーズだと予想されます

「あばよ あばよ 黒い太陽蹴りつけ」

締めの歌詞の考察です。

 

黒い太陽」はそのまま、一度目の決戦時に狂王が武装に利用したものの名前です。

それと同時に、本当の最終決戦で狂王が変身して見せた「オーバーアルダー」のことを示していると考えられます。

創造神でもあり、破壊神でもあり、歪んだおぞましい姿をしたオーバーアルダーを太陽ではなく、暗黒の黒い太陽であると言い放っているのでしょう。

狂王が利用した武装とも掛けた歌詞です。

 

また、蹴りつけはそのまま「いらない」というキックの意味も込めていますが、「ケリをつける」にもかかっていると思われます

最終決戦の情景が浮かぶようなダブルミーニングが含まれていると言えますね。

歪んだ神も、新たな世界も、狂王の存在も、文字通り一蹴した言葉です。

総括

以上、黄泉華のテーマソングである「なめんなよ」の歌詞を、独断と偏見と妄想という名の考察も交えての解説しました。

全体的に黄泉全体の世界を説明した歌というよりも、狂王との戦いに挑む課長たちの姿を歌ったものであることがわかります。

一度目の最終決戦にも、二度目の最終決戦にもかかってくる内容が多いと言えるでしょう。

聞いていると思わず高揚してくるのも頷ける部分がありますね。

さいごに

エクスペリエンスのDRPG作品「黄泉ヲ裂ク華」の挿入歌である「なめんなよ」。

エクスペリエンスにかかわりの深い作曲家「柳英一朗」さんが「矢沢研二」名義で歌い上げています。

作詞を行ったのは、黄泉華のディレクターである「安宅元也」さん

そのせいもあってか、非常に世界観にマッチした、99行区のメンバーの行く末を暗示した楽曲に仕上がっています。

レトロで熱い曲調も相まって、ゲーム中だけでなく、多くの地下探鉱士に愛された楽曲でした。

ゲームクリア後に、歌詞を見比べながら世界観に浸ってみてほしいですね。

 

尚、この「なめんなよ」ですが、現状黄泉華のサウンドトラックなどの発売がないため、聞ける場所が非常に限られています。

原曲版の場合はゲーム中のラジオで視聴するしかありません

その他、エクスペリエンスのYouTubeチャンネルで視聴することができる生放送版が存在します。

どちらもそれぞれのバージョンにしかない味を持っていますので、ぜひとも聞いてみてください。

ライター紹介

カンダカズマ
カンダカズマ
幅広いゲームが大好きな、ゲーマー歴20年以上の女ヲタク「カンダカズマ」です。
海外ゲームから国内ゲーム、アクションからRPGまでいろいろ嗜みます。
マニアックなメーカーの作品を遊ぶことも多いので、マニアックでマイナーなメーカーの作品(特にエクスペリエンス社の作品)の面白さを共有できればと思います。
みなさまのゲーム選びの参考になれば幸いです。
よろしくお願いいたします。