【MTGアリーナ】ファイレクシア:完全なる統一 新メカニズムを解説!

はじめに

この記事では,2023年2月8日にMTGアリーナに実装される新セット『ファイレクシア:完全なる統一』の新メカニズムを紹介します。

紙のカードの正式発売日は,2023年2月3日です。

『完全なる統一』

ファイレクシア:完全なる統一は,前セットである「兄弟戦争」の続きの物語です。

ファイレクシアの侵攻はとどまることを知りません。

エリシュ・ノーンとその狂信者である機械生物の軍勢の力は強大です。

その力の前に,英雄たちは次々と倒れていきます。

立ち向かうか?完成化を受け入れるか?

多次宇宙の命運を懸けた戦いが始まります。

それでは,新たに搭載される4つの新メカニズムと,再登場する1つのメカニズムを解説したいと思います。

  1. 毒性とは,戦闘ダメージを与えたプレイヤーに,毒カウンターを与える能力です。
  2. 堕落とは,毒カウンターを3個以上もつプレイヤーを参照する能力です。
  3. 油カウンターとは,特定のカード効果を参照するためのカウンターです。
  4. ミラディンのために!とは,出た時にクリーチャー・トークンも生成する装備品・カードです。
  5. 増殖とは,パーマネントやプレイヤーに置かれたカウンターを増やす能力です。

実際のカード画像を提示ながら解説してきます。

この記事は,5分ほどで読み終わりますので,ぜひ最後までお付き合いください!

毒性・Toxic

毒性は,戦闘ダメージを与えたプレイヤーに毒カウンターを与える能力です。

  • 毒性をもつクリーチャーがプレイヤーに戦闘ダメージを与えると,そのプレイヤーは毒カウンターを得ます。
  • 与える毒カウンターは,毒性nで表記されている数値分です。
  • 毒カウンターが10個になったプレイヤーは敗北します(起因処理なので即敗北)。
  • 毒性の数値とクリーチャーのパワーは関係しません。
  • 1点でも戦闘ダメージを与えれば,表記された数値分の毒カウンターを与えます。
  • 1体のクリーチャーが毒性を複数もつ場合(毒性2と毒性1など)は,与える毒カウンターが累積されます(毒性は足し算)。

以前から存在する『感染』は,クリーチャーに-1/-1カウンターを置く形でダメージを与えるのが毒性と異なります。

毒性は,プレイヤーに戦闘ダメージを与えた時にのみ誘発する能力です。

堕落・Corrupted

堕落とは,毒カウンターを3個以上もつプレイヤーを参照する能力です。

  • 対戦相手1人が3個以上の毒カウンターを持っている時,カード効果をより強力にする能力です。
  • 多人数戦の場合は,対戦相手のうち1名が毒カウンターを3個以上持っていれば誘発します。
  • 堕落によって起動可能となる効果が,起動した後に毒カウンターを減らされても効果は解決されます。

油カウンター・Oil counters

油カウンターとは,特定のカード効果を参照するためのカウンターです。

  • 油カウンターは,今回のセットで特定のカード間で相互作用を引き起こすめに参照するカウンターです。
  • パーマネントに置かれた油カウンターの個数によって,カード効果が変動します。
  • 油カウンター自体は単なるカウンターであり,特別なルールはありません。

ミラディンのために!・For Mirrodin!

ミラディンのために!とは,出た時にクリーチャー・トークンも生成する装備品・カードです。

  • ミラディンのために!をもつ装備品が戦場に出た時に,赤の2/2のレベル・クリーチャー・トークンを1体生成し,それに装備されます。
  • 誘発型能力のため,トークン生成の誘発が消された時は装備品だけが戦場に残ります。
  • 生成されたレベル・クリーチャートークンが破壊された時,装備品はそのまま戦場に残ります。
  • 装備コストを支払えば,別のクリーチャーに装備品を移すことも可能です。
  • レベル・クリーチャー・トークンが一度に2体以上生成される時は,その内の1体にのみに装備されます。

増殖・Proliferate

増殖とは,パーマネントやプレイヤーに置かれたカウンターを増やす効果です。

  • 増殖はカウンターを増やす効果であり,増殖1回につき,カウンターが追加で1個置かれます。
  • 増殖を行う時,カウンターが置かれているパーマネントであれば,どれでも選択することができます。
  • 増殖対象を選択する時は,自分が増殖したい対象のみを選択することができます。
  • 対象とするのは,カウンターそのもではなく,カウンターが置かれたパーマネントやプレイヤーです。
  • 増殖対象のパーマネントの上に,異なる種類のカウンターが置かれている場合は,その両方にカウンターが置かれます。
  • 「あなたが増殖を行うたび」と書かれた能力は,増殖時にカウンターを与えないことを選択しても誘発します。

その他の注目能力のカード

新たな完成化したプレインズウォーカーの登場

完成化したプレインズウォーカーは,『神河:輝ける世界』から登場しました。

ファイレクアシア・マナを内蔵しており,唱える時に色マナの代わりに2点ライフで支払うことができます。

今回のセットでは,一挙に5体の完成化したプレインズウォーカーが登場します。

かつての英雄たちが,ファイレクシアの手に堕ち,恐ろしい姿に変貌しています。

免れ得ぬ破滅、ルーカ

ルーカは,かつてイコリアの兵士でした。のちに眷者となりプレインズウォーカーとなりますが,その忠誠心は決して揺るぎません。ファイレクシア人として「完成化」した彼の信念は,絶対的なものです。

「完全なる統一」を。

慈悲無き者、ナヒリ

ナヒリは,岩石を操る石術を得意とするゼンディカー出身のコーのプレインズウォーカーです。新ファイレクシアと戦うために古くからの確執を捨て,仲間を守るためにすべてを尽くしまた,しかし,エリシュ・ノーンによる征服を前に屈することになります。

「完全なる統一」を。

裏切りの棘、ヴラスカ

ヴラスカは,ラヴニカ出身のゴルゴンです。鋭い洞察力と,機転が利く彼女は、その生涯を通して多くの肩書きを持ち,忠義を貫いてきました。完成化した彼女は新たに新ファイレクシアへ忠誠を誓い,完全なる多元宇宙の姿を見ます。

「完全なる統一」を。

向上した精霊信者、ニッサ

ニッサは,自然に仕えるゼンディカー出身のエルフのプレインズウォーカーです。しかし彼女の有機生命への献身は,今やファイレクシアの完成化により堕落し,枯れ果てています。

「完全なる統一」を。

完成化した精神、ジェイス

ジェイスは,ヴリンの神童と呼ばれた精神魔導士です。自身の意識がファイレクシアの影に囚われたことに気づいた彼は,ついにその精神操作の力を活かせる場所にたどり着きました。ジェイスですらも完成化してしまうなら,無事で済む精神などあるでしょうか?

「完全なる統一」を。

緑クリーチャーの強化

昨今のスタンダード環境において,緑のカードは不遇な状況が続いていました。

しかし,今回のセットでは,緑の優秀なクリーチャーが数多く収録されています。

特に,対コントロールデッキへの耐性が非常に高くなっています。

緑の中心としてビートダウンデッキの復権も期待されています。

友好色ファストランドの再録

ファストランドとは,コントロールしている土地が2つ以下であれば,アンタップインできる2色土地です。

序盤から色マナが安定するのが強みです。

今回,再録されるのは赤緑,青白,青黒,赤黒,緑白の5種類です。

さらに,通常版に加えボーダーレス版も収録されます。

おわりに

ここまでお読みいただき,ありがとうございました。

今回は,新セット『ファイレクアシア:完全なる統一』における新メカニズムを解説しました。

初心者をはじめ,効果に疑問をもつ方々に,この記事が参考になれば幸いです。

それでは,また。