【MTGアリーナ】兄弟戦争:新メカニズムを解説!

はじめに

この記事では,2022年11月16日にMTGアリーナに実装される新セット『兄弟戦争』の新メカニズムを紹介します。

紙のカードの正式発売日は,2022年11月18日です。

『過去を再発明し、未来を再び手に。』

兄弟戦争は前セットである「団結のドミナリア」の続きの物語です。

ファイレクシアの侵攻により,ドミナリアは壊滅的なダメージを負いました。

時の魔導士テフェリーは,ファイレクシアに対抗するためのヒントを求め,過去へと遡ります。

それは,かつてドミナリアを二分した,とある兄弟による歴史的大事件の時代です。

ウルザとミシュラ,二人が起こした兄弟戦争の中に,未来を救う打開策はあるのでしょうか?

これまで謎に包まれていた古の機械伝説がついに明らかになります。

それでは,新たに搭載される2つの新メカニズムと,再登場する2つのメカニズムを解説したいと思います。

  1. 試作とは,アーティファクト・クリーチャー・呪文の代替えコストです。
  2. パワーストーンとは,無色マナを生み出す無色のアーティファクト・トークンです。
  3. 蘇生とは,墓地からクリーチャーを戦場に戻す能力です。
  4. 合体とは,特定の2枚のカードを組み合わせて強力な1つのカードにすることです。

実際のカード画像を提示ながら解説してきます。

この記事は,5分ほどで読み終わりますので,ぜひ最後までお付き合いください!

試作・Prototype

試作は,アーティファクト・クリーチャー・呪文の代替えコストです。

  • 試作をもつ呪文を唱える時,通常コストか試作コストを選択します。
  • 試作コストで唱えると,クリーチャーの色とサイズが試作欄に表記されたものとなります。
  • クリーチャーの能力は共通です。
  • 試作コストで唱えたクリーチャーをコピーする時は,試作の色とサイズを参照します。
  • 試作コストで唱えたクリーチャーを追放し,戦場に戻すと通常コストの色とサイズになります。
  • 試作コストで唱えた時以外は,通常コストのマナ総量,色,サイズを参照します。

既に,試作といわゆるブリンク(追放し戦場に戻す)するカードとのコンボが話題となっています。

試作は,状況に応じて呪文コストを使い分けられますが,マナの色が異なるので色事故には注意が必要です。

パワーストーン・Powerstones

パワーストーンとは,タップで無色マナを生み出す無色のアーティファクトです。

  • パワーストーンが生み出した無色マナを呪文に使う時は,アーティファクト・呪文にしか使えません。
  • パワーストーンが生み出した無色マナは,呪文以外の起動型能力や誘発型能力などに対しては自由に使えます。
  • 基本的にパワーストーンはトークンなので,トークンでないアーティファクトを参照する時には含まれません。
  • ほとんどのパワーストーンはタップ状態で生成されます。

蘇生・Unearth

蘇生とは,墓地からクリーチャーを戦場に戻す能力です。

  • 蘇生をもつカードが墓地にある時,ソーサリータイミングで使用できます。
  • 蘇生で戦場に戻した時,そのクリーチャーは速攻を得ます。
  • 蘇生されたパーマネントは,次の終了ステップ開始時か,戦場を離れる時に追放されます。
  • 蘇生能力にスタックして墓地追放が行われた場合,クリーチャーは戦場に戻りません。

合体カード・Meld

合体カードとは,特定の2枚のカードを組み合わせることで強力なカードに変化する能力です。

合体には,特定の2枚のカード合体条件の達成が必要です。

兄弟戦争では,3つの合体カードが登場します。

  • プレインズウォーカー、ウルザ(白青):護国卿ウルザ+マイトストーンとウィークストーン
  • ファイレクシアに下りし者、ミシュラ(黒赤):ギックスに拾われし者、ミシュラ+ファイレクシアのドラゴン・エンジン
  • ガイアの具現、ティタニア(緑):ガイアの声、ティタニア+自然の聖域、アルゴス

その他の注目能力のカード

工匠(Artificer)・部族の大量登場

今セットの兄弟戦争は,アーティファクト環境ということもあり,アーティファクトとのシナジーをもつ工匠タイプをもつクリーチャーが数多く登場します。

多様な工匠たちとアーティファクトの組み合わせが,かつてない新たなデッキを生み出すかもしれません。

これまで使われなかったカードが再評価されるのもMTGの魅力の一つです。

兵士(Soldier)・部族の強化

工匠と同じく,今セットでは兵士・部族もかなり強化されています。

兵士はMTGの中でも数が多く,人気部族の一つです。

特に青と白を中心に,新たな兵士が収録されています。

ダメージランド・サイクルの完成

団結のドリナリアから再録されたダメージランド(別称ペインランド)が,今セットにて全て揃います。

今回,再録されるのは青黒,緑白,赤白,黒緑の4種類です。

これで,スタンダード環境でも全10種類のダメージランドが使用可能となりました。

イニストラードの2色スローランド,ニューカペナの3色トライランドと合わせて,多色デッキがさらに構築しやすくなります。

ちなみに,ダメージランドは基本土地・タイプを持っていないため,版図能力では参照されませんのでご注意ください。

トランスフォーマー・カード

今回の兄弟戦争には,特別なカードとして,トランスフォーマー・カードが収録されます。

オプティマスプライム,メガトロン,スタースクリームなど,トランスフォーマーの主要キャラクターたちが多数カード化されています。

これまでMTGに興味のなかった人も,興奮できると思います。

最高の相棒と共に,MTGの世界に入り込んでみてはいかがでしょうか?

おわりに

ここまでお読みいただき,ありがとうございました。

今回は,新セット『兄弟戦争』における新メカニズムを解説しました。

初心者をはじめ,効果に疑問をもつ方々に,この記事が参考になれば幸いです。

それでは,また。