【刀剣乱舞】新刀剣男士・人間無骨は兼定作の槍!来歴や号の意味について解説!

年末の連隊戦開始! 報酬は新刀剣男士の人間無骨

ついに始まりました、年末の連隊戦。

今年は、新刀剣男士・人間無骨が実装されましたね!

実装前からいろいろと騒がれてはいましたが、実際槍の数は少ないのでこうして新しい子が来てくれるのは嬉しい限りです。

というわけで今回は、新刀剣男士・人間無骨についての解説記事となります!

  1. 新刀剣男士・人間無骨の歴史や名(号)の由来について知れる!
  2. 人間無骨に関係性のある刀剣男士を紹介!
  3. 事前に人間無骨について知っておくことで、よりキャラクターの事を深く理解した状態で仲間にする事ができる!

この記事は、○分ほどで読み終わります。

人間無骨や人間無骨に関係する歴史について知りたいという方は、ぜひ最後までご一読ください!

【関連記事】
前回実装された新刀剣男士・抜丸についての記事はこちらから▼
https://chara.ge/tohken/touken-ranbu-new-swordsman-nukimaru-commentary/

人間無骨の「槍」としての来歴や名の由来

人間無骨は、室町時代に美濃国籍関(現在の岐阜県関市)で活躍したとされる刀工・和泉守兼定作の槍です。

十文字槍と呼ばれる、穂の根本付近から三叉に枝分かれした形状の槍となっており、長さは盾に38.5cm、横幅が35.2cmとなっています。

刀剣乱舞で十文字槍といえば、大千鳥十文字槍がいますね!

彼と同じ形の槍です。

名の由来は諸説存在。

「首部分の表に『人間』、裏に『無骨』と彫られているから『人間無骨』」という説もあれば、「『この槍の前においては、人間など骨もないも同然』といった突き味の鋭さが由来」といった説もあります。

実際に人間無骨にまつわる逸話の中には、主であった武将・森長可(もり ながよし)が、首級(討ち取った敵の首のこと)を突き刺した際に、首が十文字部分を突き抜けて下まで行ってしまったというエピソードが存在しています。

またさらに森長可は、「鬼武蔵(おにむさし)」という異称を持つほどの猛将だったといわれており、初陣であった「伊勢長嶋の戦い」にて人間無骨を使い、27もの首を討ち取ったという話も存在しています。

なんとも猛々しいエピソードであると同時に、人間無骨がその号に相応しい切れ味の槍である事がわかります。

人間無骨の現在の所在は?

2022年12月現在、人間無骨は個人蔵にて所蔵されています。

主であった森長可の死後、人間無骨は森家の家督を継いだ六男の森忠政(もり ただまさ)の手に渡ります。

森家はその後、津山藩主→備中西江原藩→赤穂藩と藩が変わりながらも、藩主として活躍していくことになります。

そんな森家と共にあった人間無骨は、後に行われるようになった参勤交代の際には列の先頭で掲げられたり、玄関口に掲げられたりしていたとのことで、名槍としてとても重宝されていた様子です。

しかし時代が進むと同時に、参勤交代などでは本作ではなく写しの方を用いるようになったとのことで、人間無骨は赤穂藩主であった森家が暮らした赤穂城(あこうじょう)にて保管されるようになります。

明治・昭和ともに森家に伝来し続け、昭和15年(1940年)には、遊就館で開催された「名刀展覧会」にて展示されました。

個人蔵所蔵となった平成・令和の世においても、特別企画や展示会にて展示されています。

機会があれば、実際に目にする事ができるかもしれません。

人間無骨の写しが「赤穂大石神社」に所蔵されている

「人間無骨の「槍」としての来歴や名の由来」にて記載したように、人間無骨には「写し」が存在しています。

この写しは、兵庫県赤穂市にある神社・赤穂大石神社(あこうおおいしじんじゃ)が所蔵しています。

赤穂大石神社は、江戸時代に起きた「赤穂事件」に関わる赤穂浪士達を祀る神社です。

赤穂事件は、江戸城にて当時の高家旗本であった吉良義央(きら よしひさ)を斬ったとして播磨赤穂藩藩主の浅野長矩(あさの ながのり)が切腹に処せられた際、その仇討を赤穂浪士達が行った出来事をさします。

事件を知らない方でも、「忠臣蔵」の元になった史実だといえば、「あぁ、あれか!」となるのではないでしょうか。

森家が赤穂藩主になったのはこの事件の後でしたが、後に赤穂藩主・森家の遠祖も祀る神社として合祀。

その関係から、人間無骨の写しが所蔵されることになったようです。

なお、人間無骨以外にも、持ち主であった森長可やその父・森可成(もり よしなり)の甲冑なども保管されているとのことですよ!

織田信長も「人間無骨」という名の刀剣を所持していた!

人間無骨の主であった森長可は、生前は織田信長に仕えていたといいます。

そしてその織田信長も、実は人間無骨という名の刀剣を持っていた事が判明しています!

織田信長が所持していた人間無骨は、備前国(現在の岡山県)にて活躍していた長船清光による刀とされています。

元は織田信長の家臣が所持していた刀で、それを織田信長が使い罪人を斬ったところ「人間骨無きが如く」斬れた為、「人間無骨」と名付けたとのこと。

名付けられた刀は、その後織田信長が召し上げて差料となったといいます。

こちらの刀は残念ながら現存はしてないようで、実物を見ることはできません。

それにしても、主・臣下ともに同じ号のものを持っていたとは、なんとも不思議な縁を覚えるエピソードですね。

人間無骨と同じ刀派の刀剣男士は?

人間無骨の刀派は、「兼定」に区分されます。

刀剣乱舞における兼定の刀は、歌仙兼定と和泉守兼定の2振りがいます。

とはいえ、兼定は複数の同名刀工が存在する刀鍛冶で、歌仙兼定と和泉守兼定では同じ兼定でも代が違う事は有名な話だと思います。

今回実装された人間無骨は、2代目の兼定、別名「之定」作の刀とされています。

2代目の兼定は歌仙兼定を作った刀工でもありますので、刀剣乱舞内においての人間無骨は、歌仙兼定の兄弟にあたるのでしょう。

和泉守兼定も実質の兄弟というわけではないだけで、刀派は同じになっているからか、人間無骨実装と共に公開された回想の中にいましたね。

人間無骨は、一体兼定派とどんな会話をくり広げるのでしょうか。

わくわくの回想です。

刀派以外で何かしらの関連性がありそうな刀剣男士は?

刀派以外で、人間無骨に関わりがありそうな刀剣男士について考えてみました!

刀剣乱舞をより深く楽しむ為の雑学・豆知識みたいな気持ちでご一読くださったら幸いです。

やはり刀派以外で外せないのは、槍男士達でしょう。

1振り1振りとなんらかの繋がりがあるわけではありませんが、刀剣乱舞に実装されている数少ない槍男士同士、なんらかの回想やボイスが発生してもおかしくはないように思います。

特に大千鳥十文字槍は、同じ十文字槍として何か思うところがあったりしそう……。

公式からの回想・会話がなくとも、自本丸の槍達はこんな感じ・こういうイメージみたいな想像を膨らませることでより一層、刀剣乱舞の世界観に没入する事ができるのではないでしょうか。

不動行光

かつて織田信長の小姓であった森蘭丸、その刀剣だった不動行光。

実は、この森蘭丸の兄が人間無骨の主・森長可なのです!

刀剣乱舞作中、特にゲーム内で不動行光が森蘭丸について言及する事は少ないですが、森家繋がりという意味では彼もまた、人間無骨との繋がりを見出だせる刀だといえます。

実際、ゲーム内の回想においても、人間無骨実装と共に「森家」に焦点を当てていると思われる2振りの回想が公開されました。

一体どんな回想になるのか、早く人間無骨を手に入れて確認したいですね。

公式紹介文の「影響」について解説

Twitterにて公開された、人間無骨の紹介文に記載されていた「長可の影響」と「之定影響」という2つの言葉。

この言葉、「あまり歴史に詳しくない」「刀工について詳しくない」という方は、どういった意味が込められているのかわからないと疑問を覚えたのではないでしょうか?

実は人間無骨の主・森長可は、武将であった反面、書や茶道にも秀でていたともいわれています。

なんでも、戦場においてもずっと矢立と紙を持っていたとか。

戦況などの報告関連は、全て部下ではなく森長可自身が執筆していたというエピソードすら存在しています。

「長可の影響」で文字を書くことを好むというのは、この話が影響していると推測できます。

しかし、そこに立ちはだかる「之定の影響」……。

実は人間無骨を作った和泉守兼定こと之定は、「字が下手」なことで有名な刀工なのです!

その下手さ具合は制作した刀の銘にも現れており、「贋作の銘の方が字が綺麗」といわれてしまうほど。

之定関係の「字」エピソードといえば、真っ先に思い浮かぶ有名な話ですので、きっと人間無骨が受けてしまった「之定の影響」はこのことだと思われます。

元主の影響で字を書くのが好きなのに、制作者の影響で字が綺麗に書けない。

刀剣乱舞の設定作りのこだわりを感じると共に、実装前から人間無骨に同情したくなってしまいますね……。

奮闘するさまが目に浮かぶ……、頑張れ、人間無骨くん……!

まとめ

以上、人間無骨の解説記事でした!

今回は、連隊戦を走り抜けさえすれば誰でも手に入れられる男士なので、イベントに参加できそうな審神者さん達はぜひ手に入れてみてください!

私も頑張って走り抜けなければ。

ということで、今回はこのあたりで終わろうとかと思います。

この記事が、少しでも刀剣乱舞を楽しむお手伝いができていれば幸いです。

それでは、よき刀剣乱舞ライフをお過ごしください!