【MTGアリーナ】団結のドミナリア:新メカニズムを解説!

はじめに

この記事では,2022年9月2日にMTGアリーナに実装される新セット『団結のドミナリア』の新メカニズムを紹介します。

紙のカードの正式発売日は,2022年9月9日です。

『はじまりの場所へ』

ドミナリアはマジック:ザ・ギャザリングの原点ともいえる舞台です。

この先,4つのスタンダードセットに渡り展開される壮大な物語が始まります!

それでは,新たに搭載される3つの新メカニズムと,再登場する2つのメカニズムを解説したいと思います。

  1. 後援とは,後援をもつクリーチャー1体に,別のクリーチャーのパワーを上乗せする能力です。
  2. 先読とは,英雄譚・エンチャントを好きな章から使用できる能力です。
  3. 麻痺カウンターとは,パーマネントのアンタップを妨害する能力です。
  4. キッカーとは,追加コストを支払うことで効果を追加する能力です。
  5. 版図とは,基本土地タイプの数に応じて効果やマナコストが変動する能力です。

実際のカード画像を提示ながら解説してきます。

この記事は,5分ほどで読み終わりますので,ぜひ最後までお付き合いください!

後援・Enlist

後援は,攻撃時のクリーチャーの強化能力です。

少々ややこしい能力ですので,順序立てて説明します。

①後援をもつクリーチャーの攻撃時に能力が誘発する。

②自分がコントロールしていて,召喚酔いを影響を受けておらず,攻撃に参加していないアンタップ状態のクリーチャー1体をタップする。

③ターン終了時まで,①のクリーチャーにタップしたクリーチャーのパワーを追加する。

後援をもつクリーチャーが後援されるクリーチャーで,タップされるクリーチャーが後援するクリーチャーです。

例えば,新ベナリアの守護者が攻撃する時,祝祭の出迎えを後援効果でタップすると,新ベナリアの守護者のパワーは3になります。

祝祭の出迎えは,攻撃に参加せずタップ状態となりますが,団結効果は使用することができます。

後援は,防衛をもつクリーチャーや,アタックを封じられているクリーチャーと相性が良いです。

また,後援の能力解決前に後援するクリーチャーが除去されると,パワーの上乗せは行われません。

先読・Lead ahead

先読とは,英雄譚・エンチャントを望む章から始められる能力です。

通常の英雄譚は,『この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に,伝承カウンターを1個加える。IIIの後に生け贄に捧げる。』と書かれており,Ⅰ章から順番に効果が誘発していきます。

先読をもつ英雄譚は,出た時に望む章を選び,その章と同数の伝承カウンターを置いて起動します。その後の流れは通常の英雄譚と同様で,Ⅲ章の後に生け贄に捧げられます。

麻痺カウンター・Stun counter

麻痺カウンターとは,パーマネント(主にクリーチャー)のアンタップを妨害する能力です。

麻痺カウンターを置かれたパーマネントは,タップ状態からアンタップされなくなります。アンタップされない代わりに麻痺カウンターが1個取り除かれ,麻痺カウンターがなくなるとアンタップが可能となります。

麻痺カウンターを置かれることと,そのパーマネントがタップされるのは別です。

また,麻痺カウンターはアンタップを防ぐ効果なので,常在能力やマナコストだけで起動できる能力は使用できます。

キッカー・Kicker

キッカーとは,呪文を唱える際に,追加でキッカーコストを支払ってもよい能力です。

キッカーコストを支払うことで,本来の能力に加えて,追加の能力が誘発します。

キッカーコストは,唱えた時にしか支払うことができません。

キッカー呪文とマナ総量

キッカーコストを支払っても,その呪文のマナ総量は変わりません。

例えば,ファイレクシアの宣教師をキッカーコストで唱えても,マナ総量は2のままなので軽蔑的な一撃では打ち消せません。

ただし,確定打ち消しの場合は,キッカーコストを支払った後に打ち消されてしまうため,キッカーコストが無駄になってしまいます。

版図・Domain

版図とは,自分がコントロールしている基本土地タイプの数に応じて,効果やコストが変化する能力です。

基本土地タイプを参照するため,土地が出すマナの色は無関係です。

例えば,カープルーザンの森は赤と緑の色マナを出しますが,基本土地タイプを持っていないため,版図の効果に参照されません。

樹木茂る尾根のように,山や森などの基本土地タイプを持っていることが必要です。

ちなみに,ニューカペナの街角で登場した,いわゆるトライランドは1枚で3つの基本土地タイプを参照します。

版図の最大値は5なので,2枚出すだけで最大値を達成することができます。

その他の注目能力のカード

穢すものサイクル

今回,各色に「〇〇を穢すもの」というファイレクシアン・クリーチャーのサイクルが存在しています。

これらのクリーチャーは,該当する色のパーマネント呪文(クリーチャー,エンチャント,アーティファクト,プレインズウォーカー)の色マナを2点ライフ支払いに変更することができます(いわゆるファイレクシア・マナ)。

例えば,自分が活力を穢すものをコントロールしていれば,ラノワールの追跡者は2点ライフを支払うだけで唱えることができます。

さらに,活力を穢すものの効果も誘発して,自分の各クリーチャーの上に+1/+1カウンターが置かれます。

すでに,本能を穢すものと,増員された浪人で毎ターン火力を飛ばすコンボも発見されています。

マナを支払わずに呪文が唱えられる状況は,駆け引きを白熱させるでしょう。

完成化したウェザーライト

通常の機体カードは,搭乗コストを持っており,それを支払うことでアーティファクト・クリーチャーになることができます。

しかし,完成化したウェザーライトは機体でありながら搭乗コストを持っていません。

完成化したウェザーライトは,自分がコントロールするクリーチャーが死亡するたびに,ファイレクシア病・カウンターを置いていき,それが4個以上の時のみ,アーティファクト・クリーチャーになることができます。

もともとは主人公たちと共に冒険した船が敵の手に堕ちた,という悲しさを表現しているカードでもあります。

おわりに

ここまでお読みいただき,ありがとうございました。

今回は,新セット『団結のドミナリア』における新メカニズムを解説しました。

初心者をはじめ,効果に疑問をもつ方々に,この記事が参考になれば幸いです。

それでは,また。