【ヘブバン】第4章「それぞれの選択と新しい朝」前半の「謎」と「伏線」の考察【ヘブンバーンズレッド】ストーリーあらすじ・セラフ部隊の正体と31A部隊のそれぞれの選択について!!

 

この記事では、第4章「それぞれの選択と新しい朝」前半を振り返りつつ、残された「謎」や「伏線」について考察していきます。

ストーリーを忘れてしまった方などのお役に立てば幸いです。

第4章はセラフ部隊の正体を知ってしまった31A部隊の葛藤を描いています!!

©WFS Developed by WRIGHT FLYER STUDIOS © VISUAL ARTS / Key

みなさんこんにちは、「横島先生」です。

本日は、ヘブバン第4章のストーリーを振り返りつつ、未解決の様々な「謎」や「伏線」について考察します。

公式が公表している動画配信等ガイドラインが更新され、ストーリー紹介が解禁されました。

それを受け、この記事を執筆している段階の情報をフル活用して考察していきます。

そのため、第4章「それぞれの選択と新しい朝」前半だけでなく、最新のストーリーのネタバレも含む可能性がございますのでご注意ください。

ではさっそく、詳細を見ていきましょう。

  1. 第4章ストーリーを忘れてしまった方のためのおさらい!!
  2. 第4章で残された「謎」と「伏線」!!
  3. 妄想にまみれた考察!!

この記事は5分程度で読み終わりますので、最後までお付き合いいただければ幸いです。

第4章の開始時の状況

時系列

第4章は、第3章の直後からスタートします。

第1章~第3章のストーリーを見返したい方は、以下のリンクに超ざっくりとしたあらすじを紹介しておりますのでご覧ください。

【ヘブバン】第1章「世界征服と壊れた時計」の「謎」と「伏線」の考察【ヘブンバーンズレッド】ストーリーあらすじ・山脇と豊後の関係・31A31C部隊について

【ヘブバン】第2章「消せない記憶と蒼い夢」の「謎」と「伏線」の考察【ヘブンバーンズレッド】ストーリーあらすじ・蒼井えりかの魂の救済の物語

【ヘブバン】第3章「作られた指と稲穂の海」の「謎」と「伏線」の考察【ヘブンバーンズレッド】ストーリーあらすじ・消えたセラフ部隊員の亡骸の謎が明らかに!!

第3章のラストについて

第31A部隊と月城最中が見守る中、力尽きる蔵里見。

その亡骸は「ナービィ」に変化していった。

一堂がその変貌に驚愕するところで第3章は幕を下ろしました。

第4章で明かされる驚愕の事実

セラフ部隊員はナービィだった

基地に帰還した第31A部隊は、手塚司令官から驚愕の事実を告げられます。

・セラフ部隊員は、ナービィが人間を模した存在であり、「ヒト・ナービィ」と呼ばれている。

・ナービィは、すでに死亡した人物のDNAを吸収することで、その人物に完全にすり替わることができる。

・セラフ部隊員が致命傷を受けた際には、元のナービィに戻り、ヒトに模していた時の記憶は失われる。

・最初の変身時に模した人物のDNAをすべて使用してしまうため、1度元に戻ってしまうと、同じ人物に変身することができない。

・過去に実在した人物を模しているため、その人物を知る人が混乱しないために、セラフ部隊員は一般人から隔離されていた。

・軍の上層部(世界政府)は、キャンサーに対抗するために、セラフを使用することができる「ヒト・ナービィ」を利用している。

つまり、ゲーム上に登場するキャラクター(手塚司令や七瀬七海を含める)は、すべて人間ではなく「ヒト・ナービィ」ということになります。

第4章の冒頭に凄まじい量の情報が公開され、多くのプレイヤーが混乱したと思われますが、実は人間ではないと告知された第31A部隊員たちも大きく狼狽することになります。

東城つかさの正体について

東城つかさの母親は、

・「ヒト・ナービィ」を軍事利用することに反対する勢力の科学者

であったことが明らかになります。

この勢力は軍(世界政府)と対立していたため、軍の弾圧を受けることになります。

そのような状況の中、東城つかさの元に母親の訃報が届きます。

東城つかさは軍に母の死の詳細を問い合わせますが、回答はありませんでした。

軍が情報を秘匿していると感じた彼女は、自らが諜報員となり、真実は探し始めます。

そして、母親の行っていた研究の調査や、軍内部の協力者からの情報を元に、真実に近づいていきます。

しかし、軍の罠にかかり、捕縛され、処刑されることになります。

一方、彼女は、

・優秀な自分の遺伝子や能力を持っているため、処刑されても「ヒト・ナービィ」として復元され、軍の利用されること

・その際に、軍に反目する原因となった「母親に関する記憶」は消去されること

を予見していました。

そして、あらかじめ「母親に関する記憶」を封印しておき、母親が幼少期に書いてくれた絵を見ることで記憶が戻るという対策を打っていました。

このことにより、「ヒト・ナービィ」として復元される際の記憶操作を免れることができたのです。

しかし、生前の東城つかさにとっての1つの誤算が生じました。

本来は「ヒト・ナービィ」になったあとに、常に身に着けているロケットの中にある絵を見ることで記憶を取り戻し、引き続き母親の死の真相を追う予定でした。

ところが、記憶が戻る前の東城つかさ(現在の東城つかさ)が第31A部隊として生活するうちに居心地の良さを感じるようになってしまい、本能的に記憶が戻ることを拒絶(ロケットを開くことを拒絶)してしまったのです。

第3章でイージスタワー内の母親の手記に描かれた絵を見ることで偶然に覚醒することとなりましたが、それは一時的なものであり、現在の東城つかさは昔の自分を拒絶する傾向を見せています。

真実を知った第31A部隊員の選択

茅森月歌

自分が人間ではないと知り、一時は混乱する茅森月歌ですが、

・この基地に来て、仲間たちと過ごした楽しい日々は、今の自分(ヒト・ナービィ)のもの

であることに気づき、大切な仲間たちを守るために現状のまま戦うことを決意します。

和泉ユキ

和泉ユキも最初は戸惑っていましたが、親友である茅森月歌と話をするうち、

・親友のため(茅森月歌は和泉ユキのため、和泉ユキは茅森月歌のため)、お互いが生きているうちはお互いのために戦う

という約束を交わします。

東城つかさ

東城つかさは「ヒト・ナービィ」となることで復活することを企図していたため、自分が人間ではないことへの混乱はありませんでした。

一方、死亡する前の自分(覚醒つかさ)と、軍によって記憶が操作された後の自分(現在のつかさ)の間で揺れ動くことになります。

そして、茅森月歌が、「覚醒状態ではない現在の自分が好き」と言ってくれたことから

、可能な限り覚醒状態にはならずに生きていく

ことを決意します。

朝倉可憐

こちらも東城つかさと同様に2つの人格を持っているキャラクターとなり、「ヒト・ナービィ」の件よりも、殺人鬼としての人格を持て余している様子でした。

過去に自身が窮地に陥った際に、殺人鬼である「カレン」の人格が現れ、自分に害をなす人物を処理してくれた過去を持ちます。

そして、いつか自分の意思が完全に「カレン」のものになってしまうことを予見しています。

第4章にて「カレン」が暴走を始めますが、覚醒した東城つかさに完敗し、もとの「可憐」に戻ることに成功します。

その件から、

・東城つかさの傍にいれば、「カレン」が暴走しても抑えてくれる

と感じ、安心して生活を送れるようになります。

國見タマ

もともと(生前)戦艦を指揮するために遺伝子操作された生まれた存在であったため、軍のために利用されていれている「ヒト・ナービィ」であることを知っても、あまり混乱を受けませんでした。

むしろ、生前の方が過酷な状況であり、指揮官としての責任感、戦艦の乗組員の命を預かっている立場、戦うためだけに存在していることなどに重責を感じていました。

そのため、

・仲間と共に悩み、楽しめる現在に満足感を感じている

状態であり、第31A部隊の中ではもっとも「ヒト・ナービィ」であることをポジティブに受け止めていると言えます。

逢川めぐみ

自身が「ヒト・ナービィ」であることを、もっとも受け入れることができなかったのが逢川めぐみです。

生前の彼女は、何一つ他者よりも優れた点がないと思い込む、劣等感の塊のような幼少期を過ごしていました。

ある日、スプーン曲げやコップの水を宙に浮かすなどの超能力に目覚めます。

そのことにより、周囲の注目を集めることになり、彼女の劣等感はある程度は払拭されることになります。

その後、彼女は超能力集団にスカウトされることとなります。

超能力集団の指導者は、予知能力を持っており、近い未来に「キャンサー」が襲来し、人類が窮地に陥ることを予見していました。

そのため、優秀な超能力者を集め、外敵に対抗する手段を模索していたのです。

逢川めぐみはこの組織で生活することになりますが、他の超能力者たちが明らかに彼女よりも強力な能力を有していることに気づきます。

そして、彼女は再び劣等感に苛まれることとなります。

そのような状況の中、指導者が彼女の前に現れ、

・あなたは救世主となる存在です

と告げます。

この言葉により、逢川めぐみは常に自分を苦しめていた劣等感から抜け出すことができました。

このように、彼女にとっては、自分が救世主であることが自分を支える大きな精神的支柱となっていました。

しかし、現在の自分(ヒト・ナービィ)は、過去の自分(生前の逢川めぐみ)ではありません。

指導者から「救世主」と告げられたのは過去の自分であり、現在の自分ではないと考えるようになります。

・救世主ではない自分は、ただの周囲よりも劣っている存在

と考えた逢川めぐみは、再び劣等感に苛まれることとなります。

逢川めぐみの選んだ結論

茅森月歌との会合

現在の自分は「救世主ではない」と悩む逢川めぐみですが、茅森月歌との会話の中で、

・実は今の自分(ヒト・ナービィ)が救世主ではないか

という可能性を見出します。

この可能性の根拠は、

・生前の逢川めぐみはキャンサーの脅威から人類を守れておらず、救世主ではなかった

・超能力集団の指導者は、逢川めぐみが「ヒト・ナービィ」として復活することを予見しており、現在の逢川めぐみを指して「救世主」と告げた可能性がある

という点になります。

逢川めぐみの賭け

逢川めぐみ、現在の自分の不甲斐なさと、茅森月歌が示唆した「現在の自分が救世主である可能性」の間で葛藤します。

そのような中、転移能力があるために攻略が困難であったキャンサー「Flat Hand(フラットハンド)」の攻略方法が軍部の研究班により判明します。

・逢川めぐみの超能力と「Flat Hand」の生み出す力場の波長が合うことを利用し、転移能力を封じる

というものです。

つまり、逢川めぐみの超能力によって、一時的に「Flat Hand」が逃げ出さない状況を作ることができるということです。

逢川めぐみは、これを機に自分に対して1つの賭けをすることにします。

それは、

・自分の力で無事に「Flat Hand」を攻略することができたら、現在の自分が「救世主」であることを信じる

というものでした。

それは逆に、

・自分の力が「Flat Hand」に及ばなければ、第31A部隊の足手まといになることを避けるため、軍を去り民間人になる

という決意でもありました。

「Flat Hand」戦の結果と逢川めぐみの選択

セラフ部隊の総力戦の結果、無事に「Flat Hand」を撃退することに成功しました。

しかし、逢川めぐみの超能力では完全に「Flat Hand」を封じることができず、仲間たちを危険に晒す場面もありました。

このことから逢川めぐみは、

・現在の自分は「救世主」ではない

・劣った存在である現在の自分は、第31A部隊の足手まといになる

と感じ、セラフ部隊を辞し、民間人になることを選択します。

もっとも仲が良かった國見タマが説得を試みますが、その願いは届かず、逢川めぐみが民間人の棲むドームに向かう軍用ヘリに乗り込むところで第4章前半は幕を閉じます。

第4章の「謎・伏線」と考察

逢川めぐみは救世主なのか

第4章前半の根幹部分になりますが、

・逢川めぐみは救世主なのか

という点が大きな謎となっています。

「そもそも救世主とはなんなのか?」という疑問もありますが、それを「世界を救う存在」と(仮に)定義したとしても、多くの可能性が示唆されます。

例えば、

・実は生前の逢川めぐみは既に世界を救っており、その結果、かろうじて現在の世界が存在する

・今回の「Flat Hand」戦は逢川めぐみがいなければ成立しない作戦であり、活躍が完全ではなかったとしても世界を救っている

・今回の「Flat Hand」戦で逢川めぐみがいなければ死亡していたであろうセラフ部隊員が世界を救う(間接的に世界を救っている)

・実は超能力者の予知能力自体が外れている(または予知能力者ではなくペテン師だった)

といった可能性が挙げられます。

これらの真実が第4章後半では明らかになるかもしれませんし、ならないかもしれません。

と言いますのも、実は「逢川めぐみが救世主であるかどうか」というのは本質的な問題ではないからです。

真のテーマは「人間が自信や尊厳を持って生きていくとはどういうことなのか」であり、言い換えれば「どんな人間でも卑屈になる必要はない」と言うことだと思います。

おそらくは第4章後半では「救世主ではなかったことを受け止めつつ、前を向いて歩き始める」ストーリーになるのではないかと予想します。

「Flat Hand」は何をしていたのか

2体の「Flat Hand」は、それぞれのポジションが被らないように特定の場所を行ったり来たりしていました。

作中では「Flat Hand」は『ハブ』であり、野良のキャンサーを取りまとめているのではないかと説明されています。

しかし、「Flat Hand」がマントルに向かって何かを行っていたことや、「Flat Hand」が滞在した場所の地形が変化していったことについては結論が出ておりません。

・あのまま「Flat Hand」を放置していた場合、どのようなことが起きていたのか?

ということが大きな謎となっております。

時系列に関する矛盾点

手塚司令や東城つかさ(覚醒)が説明した歴史と、各キャラクターの記憶の間には矛盾点が生じるようになっています。

正確に言えば、

・あるキャラクターの記憶はつじつまがあう

・あるキャラクターの記憶はつじつまが合わない

というように、各キャラクターのスタンスが2つの分類にわかれます。

詳しくは以下のリンクに纏めてありますので、興味のある方はご覧いただければと思います。

【ヘブバン】時系列のまとめ・考察【ヘブンバーンズレッド】

セラフ部隊の選定理由があいまい

東城つかさや手塚司令官の説明から、

・セラフ部隊(ヒト・ナービィ)は、生前に優秀であった人物を元にしている

という設定になっています。

一方、生前にはセラフを呼び出すことが出来なかったにもかかわらず、セラフ能力以外は有能とは思えない人物もセラフ部隊(ヒト・ナービィ)となっています。

例えば、

・幼いまま記憶障害に陥っている豊後弥生

・ほぼ寝ている大島四ツ葉

などが挙げられます。

彼女たちがセラフ部隊として選抜された理由については、今後明らかになっていくのかもしれません。

(特に豊後弥生については、記憶障害を乗り越えた先に何か特別な設定があるのかもしれません。)

第4章の「謎」と「伏線」の考察のまとめ

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

本日は、ヘブバン第4章のストーリーを振り返りつつ、未解決の様々な「謎」や「伏線」について考察させていただきました。

では、本日はここまでとさせていただきます。

ではでは。

©WFS Developed by WRIGHT FLYER STUDIOS © VISUAL ARTS / Key

関連記事:

ライター紹介

横島先生
こんにちわ、『横島先生』と申します。
工学の博士号を持つ異色のゲームライターです。
ネットゲーム歴は長く、「Diabro2」や「Age of Empire2」などの海外ゲームから入り、国産ゲームでは「FF11」を長くプレイしておりました。
現在はmihoyo社の「原神」に出会い、熱中しております。
皆様に有意義な情報をお伝えしたいと考えておりますので、何卒、よろしくお願いします。
twitterアカウント:https://twitter.com/yokoshimasensei